12.17シンポジウム 「オープンスカイ時代の航空産業の公共性を考える」へ
- 2011年 12月 4日
- 催し物案内
12.17シンポジウム
「オープンスカイ時代の航空産業の公共性を考える」へ
ご参加のお願い
東日本大震災と福島原発事故による放射能汚染を体験した国民の間では「安全」への関心がかつてないほど高まっていますが、航空事業は「安全」を生命線とする産業です。しかし、昨今の航空産業は、この「安全」を脅かす現実にさらされています。
羽田空港の国際化、低コストキャリア(LCC)の参入という新しい競争環境は低迷を続ける航空需要を再興させる期待を担う一方で、増加する需要を取り込もうとする内外エアライン間の価格競争と自港に路線を誘致しようとする空港間の競争を激化させています。そして、各エアラインはこうした競争圧力に押されて、路線別の採算性の管理を徹底させ、不採算を理由に地方路線を次々と切り捨てているのが現状です。また企業内では乗務員の訓練や機材整備といった安全に直結する人員とコストまで削減しています。
こうした競争環境の下で航空事業の公共性を担うネットワークと運航の安全性をどのように維持し発展させるのか? 低価格を売り物にするLCCのビジネス・モデルに危うさはないのか? 世界に例をみない高い水準の空港使用料をレガシー向けには放置したまま、LCC向けには個別に割安な空港使用料を設けて路線を誘致しようとする空港間競争の中で、日本の航空産業の公共性と国際競争力を維持・向上できるのか? 路・便を細分した収支管理は航空事業の公共性と運航の安全性を確保する上での脅威となっていないか? 規模の縮小とコスト削減に偏向した経営構造改革が従業員のモチベーションを劣化させていないか? JR福知山線の脱線事故で再認識された公共交通の安全文化は航空産業では根付いているのか?
基調講演とパネル討論では、航空産業を取り巻く新しい競争環境の中で各エアラインが直面しているこれらの課題を正面から取り上げ、参加者の皆様からの発言も交えながら、問題の核心に迫る理論的実践的な議論を行いたいと考えています。多数の皆様のご来場をお待ちいたします。
以上
記
2011年12月17日(土)13時30分~16時30分
スター会議室 新橋 4階401号室(ポスター参照)
基調講演 柳田 邦男氏
演題:「『安全の層』と経営の責任 ~組織事故の視点から~」
パネル・ディスカッション
安部誠治氏(関西大学教授)
米倉 勉氏(弁護士)
奥平 隆氏(元全日空機長)
進行:醍醐 聰氏(東京大学名誉教授)
主催:「航空産業の公共性を考えるシンポジウム」実行委員会
参加につき、ご検討いただける皆様へお願い
1.お問い合わせにつきまして
①メール:simpo1217@nifty.com
②電話:080−5880−6756
③FAX:03-3432-0297
担当 片岡 壯介(シンポジウム実行委員)
参加の可否につきまして
会場の座席数に限りがございます関係で、参加の可否をお伝えいただけますと幸甚です。
下記の連絡先にメール、あるいはFAXでお願い致します。
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所属団体 __________________
FAX:03-3432-0297
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