「『国民』の多数は原発再稼働を望んでいない」など-地震と原発事故情報
- 2013年 7月 10日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1893】
2013年7月9日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「国民」の多数は原発再稼働を望んでいない
抗議声明「新基準=再稼働基準」の施行は許されない!
参考:7月8日(月)原子力規制庁へ提出した抗議文(全文)
再稼働阻止全国ネットワーク
★2.「倫理なき原発輸出を許さない」
トルコ、インド、ベトナムそして東欧 その3
ベトナム原発の懸念 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
◆7/14杉本祐子さんを囲んでお話し会
耳なしウサギのママはわたし!
―ふくしまに居座り続けて見たふくしまの現実と真実―
会場:港区男女平等参画センター・リーブラ4階集会室
★4.新聞・雑誌より3つ
◆脱原発3団体 10月13日大集会 (7月9日東京新聞より)
◆原発反対の11団体、安全審査申請を批判
(7月9日朝日新聞朝刊から抜粋)
◆原発ありき、残る不安 赤字4電力、経営優先 10基の再稼働申請
(7月9日朝日新聞朝刊から抜粋)
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※7/13(土)学習会にご参加下さい
「安倍政権・原発輸出のウラ
フランス原子力産業と日本の原発の危険な関係」
お 話:山崎久隆さん
日 時:7月13日(土)13:30~16:30
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.「国民」の多数は原発再稼働を望んでいない
| 抗議声明「新基準=再稼働基準」の施行は許されない!
| 参考:7月8日(月)原子力規制庁へ提出した抗議文(全文)
└──── 再稼働阻止全国ネットワーク
総選挙前は、原発政策の見なおしを「公約」していた自民党は、安倍晋三政権
が成立すると、公然と原発推進政策にひた走りだした。
この原発再稼働は、あたりまえとでもいった政治姿勢を背景に、「原子力規制
委員会」は今日(7月8日)、6月19日に正式に決めた「新しい規制基準」を施
行した。
すでに「規制委」は7月3日新基準にてらして「おおむね適合」などという信
じられない判断(義務づけていた防潮堤すらない、存在する活断層の評価たなあ
げ)で、全国で唯一再稼働中の大飯原発3、4号機の運転継続を認めた。
この「新しい規制基準」の施行に向けて、再稼働への審査の申請は、まず、北
海道、東京、関西、四国、九州の5つの電力会社、計7原発14基の申請という動
きが始まっている。
「新規制基準」とは住民の安全のための基準などではなく(再稼働しないこと
が安全の前提であることは、誰にでもわかる話ではないか)、それは「再稼働N
O!」の多数の声の中で、再稼働をなんとか正当化するため、<新しい安全な原
発>というイメージを操作的につくりだすための「基準」(再稼働のための基準)
であるにすぎない。ゆえに撤回せよの抗議の声を私たちはあげてきた。
国策として原発をつくり続けてきた、福島原発事故にもっとも責任のある自民
党(安倍)政権が、まったく責任を取らないどころか、終わりなき放射能事故の
下に棄民された「難民」があふれかえっている現状で、原発再稼働することなど
が許されてよいはずはない。規制委の委員長田中俊一も、<原子力ムラ>の学者
として、福島事故の重大な責任者の一人であるはずだ。
私たちは自民党(安倍政権)と原子力規制委員会(田中俊一委員長体制)の一
体化した、原発再稼働政策に、強く抗議する。あなたたちは責任を取って公職か
らしりぞくべきなのだ。
私たちは、全国の原発立地の人々とともに、再稼働というこの歴史的暴挙を、
なんとしても阻止していくための運動を、全国でくりひろげていくことを、ここ
に宣言する。 2013年7月8日 再稼働阻止全国ネットワーク
住所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
H P http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛)
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┗■2.「倫理なき原発輸出を許さない」
| トルコ、インド、ベトナムそして東欧 その3
| ベトナム原発の懸念
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
ロシアが受注した原発
ベトナム・ニントゥアン省の原発計画は1990年代から本格化した。最初に
フォック・ディン地区に導入するのはロシア製のVVER1000型と呼ばれる、
旧ソ連で開発された加圧水型軽水炉が2基である。第一期工事は2010年2月
にベトナムとロシアの間で合意された。2014年着工で運転開始は2020年
の予定だ。
この型式はVVER440型の拡張型であり、日本で言えばPWR型40万キ
ロワットの美浜1号機に対して100万キロワットの大飯、玄海クラスに相当す
る。規模としては中型の部類に属する。欧米の最新鋭原発は160万kwなどとい
うものもある。しかし一方ではベトナムなどの国々では、むしろ大きすぎて使い
づらいことになるかもしれない。
大都市圏の電力需要を賄うならば100万kwクラスでも安定すると思われる
かもしれないが、むしろ大きすぎて小回りがきかない。100万kw原発が止ま
ればそのための代替電源は必ず必要になる。つまり100万kwの火力設備が別
途要るということになる。ならば最初から火力で何か問題があるのであろうかと
いいたくもなる。発電所が原発でなければならない積極的な理由など現代におい
ては存在しない。
VVER1000は南ウクライナ、ザボリージャ、リウネ(以上ウクライナ)
田湾(中国)テメリン(チェコ)が運転中または計画中で、クダンクラム(イン
ド)が建設中である。ロシアがチェルノブイリ原発事故以後に安全性を向上させ
て、海外輸出をも十分可能な安全性を有していると強調する原発で、航空機の墜
落にも耐えられる設計としている。
日本が受注した原発
ベトナムに売り込んだ日本の原発は、どのような型式なのかまだ分からない。
日立・東芝系列ならば国内であればABWRだが、BWRの系統は先の震災で信
頼を失った。古いか新しいかにかかわらず、BWR型はおそらく売れない。
尤も、現在の世界の原発は7割方PWRであるから、今に始まったことでもない
が。
ウエスチングハウス社を買収したのは東芝なので、日立・東芝グループでもP
WRを建設できる。タービンはどっちでも同じ。違うのは原子炉建屋だけで、送
電施設を含む周辺設備はおおむね同じでも良い。だがPWRならばVVER10
00型とも共通点は多い。
PWR原発を作るにあたっては原子炉建屋と原子炉はウエスチングハウスで作
り、タービン建屋から冷却設備などは日立が作るのかも知れない。こういう国際
JVは中国でいくつか実行されている。
100万kwクラスのPWRを2機程度、おそらくこれが日本が受注した原発
だ。実際には原発の主メーカーも型式も公表されていない。
国際原子力開発という会社が間に入って建設されることになっているが、どの
ような形式になるかもまだ決まっていない。国際原子力開発は電力10社と政府
出資の会社である。
もしBWRであるならば、日本で作れるのはABWRつまり柏崎刈羽原子力発
電所6、7号機と同型炉である。台湾の第四原発と同じになる。(その4へ続く)
訂正です:
前回、ベトナム原発の受注に関連し「2011年2月」に菅内閣の対ベトナム
原発輸出トップセールスと書きましたが、2月は日本とベトナムの原子力協力協
定国会上程であり、トップセールスは2010年10月の誤りでした。お詫びし
て訂正いたします。文脈上、2011年2月を2010年10月に読み替えてく
ださい。
転載される場合は「2011年2月」を「2010年10月」に直すか、既に
転載した後の場合は、この訂正を含めて転載願います。
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┗■3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
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◆7/14杉本祐子さんを囲んでお話し会
耳なしウサギのママはわたし!
―ふくしまに居座り続けて見たふくしまの現実と真実―
日 時:7月14日(日)13時30分~16時30分
場 所:港区男女平等参画センター・リーブラ 4階集会室 2・3
JR田町駅芝浦口(東口)徒歩3分
資料代:500円
定 員:先着45名
お話する人:杉本祐子さん(原発爆発事故後、飼っていたウサギに耳なし
ウサギがうまれた。浪江町から逃げて、現在郡山市に避難中)
主 催:劣化ウラン廃絶みなとネットワーク
連絡先:代表 宮口高枝(080-3455-8640)
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
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◆脱原発3団体 10月13日大集会
毎週金曜日に首相官邸や国会前で脱原発を訴えている「首都圏反原発連合」な
ど3団体は八日、原発再稼働を阻止する目的で十月十三日に東京・日比谷公会堂
や国会前で大規模な集会を開くと発表した。
中心メンバーで女性イラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは記者会会
見で、電力四社が再稼働に向け安全審査を申請したことについて「市民運動が再
稼働を遅らせてきた。ここからが正念場で、さらに声を上げていきたい」と述べ
た。他の2団体は、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼び掛ける「さような
ら原発一千万人署名」運動に取り組む団体と、労働組合などでつくる「原発をな
くす全国連絡会」。(7月9日東京新聞より)
◆原発反対の11団体、安全審査申請を批判
東京・永田町の参院議員会館では、申請があった原発の地元で反原発活動をする
11団体約120人が集まり、代表らが会見した。
佐賀県の石丸初美さんは、(中略)「事故が起きれば逃げられない。こんな状
況で再稼働なんてあり得ない」と語気を強めた。
福井県小浜市の住職中島哲演さん(71)は「後世に巨大なツケを残す使用済
み核燃料を増やすだけ」。札幌市の山口たかさん(63)は「免震棟もできてい
ない。防潮堤も建設中。大変憤りを感じる」と訴えた。
(7月9日朝日新聞朝刊から抜粋)
◆原発ありき、残る不安 赤字4電力、経営優先 10基の再稼働申請
安全よりも経営を優先する電力会社、将来像を描かぬまま後押しする政権。東
日本大震災後に動きを止めてきた原発が、今後、相次いで息を吹き返しそうだ。
原発を抱える周辺自治体には、準備不足のところも多い。安全の門番となる原子
力規制委員会が役割を果たせなければ、東京電力福島第一原発事故の教訓が失わ
れかねない。(中略)
避難計画策定遅れ
福島第一原発の事故を受け、重大な原発事故を想定した防災計画の策定が必要
な自治体は原発8~10キロ圏から30キロ圏に広がった。市町村や県境をまた
ぐ避難が必要なため、自治体間の調整は遅れ、具体的な避難計画づくりが難航し
ている。(中略)
受け入れ側の札幌市も悩みが深い。原発30キロ圏の13町村のうち、9町村
が市内への避難を想定。受け入れは最大で5万人になる可能性がある。市の担当
者は「どの経路でどれだけ避難して来るかが示されないと支援できない」とこぼ
す。(後略)(7月9日朝日新聞朝刊から抜粋)
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