たんぽぽ舎から No.1990
- 2013年 10月 16日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1990】
2013年10月15日(火)地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.10月13日(日)国会前大集会に参加して
柳田真、淵上太郎、吉岡達也、制服向上委員会、広瀬隆、小熊英二、
雨宮処凛、鎌田慧、泊原発、福井県、柏崎刈羽原発、伊方原発、
玄海原発、川内原発、他から発言あり
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.再稼働の露払いとしての原子力総合防災訓練の本質
10/12「原子力総合防災訓練」(第2日)の監視報告
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
━━━━━━━
※10/16講演会にご参加を!
脱原発エネルギーは可能! ドイツ、デンマークの近況報告
日 時:10月16日(水)18:30開場 19:00開演
お 話:大野ひろみさん(佐倉市議)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※事故情報編集部より:
「小泉純一郎発言」に対する投稿がいくつか届いていますので、暫時、掲載致します。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.10月13日(日)国会前大集会に参加して
| 柳田真、淵上太郎、吉岡達也、制服向上委員会、広瀬隆、小熊英二、
| 雨宮処凛、鎌田慧、泊原発、福井県、柏崎刈羽原発、伊方原発、
| 玄海原発、川内原発、他から発言あり
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ この日は、首都圏反原発連合の主催で『1013原発ゼロ★統一行動』-1.日比谷公会堂集会 2.巨大デモ 3.国会前大集会-が行われた。
朝晩の涼しさと澄み渡る青空と枯葉や銀杏は紛れもなく秋なのだが、デモ出発を待つ14時頃は暑かった。いつもはデモ隊に反対する集団がいるのだが今回は出会わなかった。最近は金曜官邸前抗議行動とは別に「TPP反対」や「消費増税反対」を訴える集団を見かける。また、これまで首相のフェイスブックに好意的なコメントが寄せられていたのが、消費税引き上げ等で「異変」が起きているという(東京新聞10月13日)。関連が気になるところである。
○ 日比谷公園の入り口では、小さな子供と一緒に若い女性が「黙っていたからこうなった」というプラカードを掲げていた。沿道からは工夫を凝らした応援団がいた。釣りを趣味にしている人たちなのか、釣竿の先に魚をかたどった紙を付けて宙を泳がせていた。また、「日本はアメリカの言いなり」というボードを掲げ、それに賛同の人はハイタッチしましょうと、歩道から手を出している人たちがいた。
○ 警察がデモの隊列を細かく区切ったこと、出発場所が一箇所しかなかったことで、デモ隊の到着は予定より遅くなってしまった。国会前に着いたときは20分過ぎてしまい、三宅雪子さんや菅直人さんのスピーチは聞けなかった。
以下、志位和夫さんから、福島みずほさんまで簡単にスピーチを報告します。
1.志位和夫さん(共産党):明後日から国会が始まる。規制委員の田中委員長は、トリチームを薄めて海に流せば良いと言ったが、ひどい。東電は破たん処理すべき。再稼働の条件もなければ必要もありません。
2.菊池だいすけさん:規制委員は、原因も儘ならぬまま10月7日に粛々と再稼働の審査を進めていた。原発ゼロを目指して、皆さん、ともに頑張りましょう!
3.柳田真さん(再稼働阻止全国ネット):再稼働を阻止する、この一点で昨年、全国から400名が集まりました。二つのことを言いたい。ひとつは、再稼働は日本を滅ぼす。もうひとつは、汚染水はどこの原発でも起こる、ということです。 地震大国の日本は、これから震度8~9の余震があると気象庁が予言をして、地震保険は15%値上がりしました。震度7が阪神淡路だと考えると大変なことです。汚染水は毒水です。すべての原発が過酷事故で汚染水漏れを起こす。しかし、汚染水対策はできない。北海道から九州まで全国で集会がありますが、今は2桁から3桁に増えています。原発現地の皆さんは、原発が止まり安心な暮らしができたが、後もう少しで動いてしまうと心配しています。現地の人を応援し再稼働を止めましょう。
4.淵上太郎(経産省前テントひろば):経産省から民事訴訟を起こされ、これまで3回口頭弁論が行われました。第4回は11月27日です。続いている間は、強制撤去はできない。テントを守り抜く、ともに闘いたい。規制委員は汚染水を国の基準よりも薄ければ海に流しても良い、と言ったが冗談じゃない。薄めても流れていく放射性物質の量は同じ。また、壁を作ると言ったが、壁の中が一杯になれば、上からも下からも汚染水は流れ出る。
5.吉岡達也(脱原発世界会議):安倍首相が汚染水はコントールされていると世界に向けて嘘を言ったことは、日本の国や日本人の信用を失墜させてしまった。国際的な信用を取り戻すのは再稼働をさせないこと。全世界から原発をなくしましょう。
6.橋本美香&制服向上委員会:一曲目は「オー・スザンナ」の替え歌で「オー・ズサンナ」。原発問題を争点にしない参院選や「取り上げないテレビ局」を批判し、「オー杜撰な自民党」、「再稼働なんてありえない」「オリンピックより私たちの生活を」とうまく曲にのせている。二曲目は、「脱・原発を目指して」。脱原発を東京から始めよう。ドイツのように。そのためなら耐えられる、といった感じの歌詞でした。金曜官邸でも時々聞くことができたら嬉しい。
7.広瀬隆さん(作家):警察官、よく聞いて家に帰って知らせて欲しい。今、原発は止まっているのに、原発を止めるためにこれだけの人が集まっている。なぜか。それは再稼働が目前だから。原子力規制委員会の下に規制庁があって、それは保安院で占められている。規制委員の下にサブの委員会があり、原発が地震で壊れたことを隠す作業をしている。再稼働にゴーサインを出すのが目前に迫っているが報道されない。福島は500ガルの地震で壊れた。3年前の岩手、宮城の内陸地震は4000ガルあった。
イ.日本の原発は持つわけがないとよく知っているので、原因を書き換えている。
ロ.川内原発で避難訓練があった。避難するときは、もう終わりだということ。そこはゴーストタウンだから。大熊町へ7月に行き放射線量を量ったら、住宅街のど真ん中で毎時320ベクレルあった。それは2年半で7シーベルトに達し、致死量にあたるので、大熊町にいたら全員死んでいた。逃げたって駄目、帰ってこられない。それが数十キロ続く。避難訓練をする国はもう終わり。
ハ.事故を起こそうが起こすまいが、高レベル放射性廃棄物が出てくる。それを47都道府県のどこに捨てるのか言わせないと。今まさに離陸しようとしているが、着陸空港のない飛行機はありえない。
ニ.でも止められます。山本太郎さんが東京で66万票を取った。全国には一千万人がいる。愛媛県の伊方原発がまず動きそうだと心配しています。12月1日に是非、東京から愛媛県に集まって。一基止めたら全部止められる。それを皆でやりましょう。
8.小熊英二さん(慶応義塾大学):3.11以降、日本が世界で一番、脱原発に変わった。今、日本では原発が動いていない。国民の世論が強かった。この点は自信を持ってください。政治家やエリートはひどいけれど、庶民はすごいと評価されるでしょう。変わっていないのが永田町、霞ヶ関、マスコミ。2011年に「デモは起こるでしょうか」と質問された。デモは起こった。2012年に「デモで何か変わるでしょうか」と質問された。既に質問が変わっているじゃないか。
9.雨宮処凛(作家):しつこく嫌なものは嫌だと言わないと変わらない。被曝労働者にも何度も会っている。私たちの行動によって周りを変えていきましょう。
10.山本太郎さん(無所属):10月15日に秘密保全法が提出されます。治安維持法を超えています。これは、特定秘密保護法に名前を変えたけれど中身は一緒。詐欺の手口。これを止めなければ、声を上げられなくなる。ファシズムの世の中になる。来年は共謀罪が出てくる。地元選出の国会議員にFAXかメールを送り、プレッシャーをかけてください。10人の友人にも呼びかけて。
11.鎌田慧さん(作家):企業が「金がかかるから」と言って、彼らの責任なのに税金でカバーするのは許せない。肥田舜太郎さんは92歳だが、死ぬまでに原発をなくしたいと言っている。原発以上の悪事はない。小泉さんも頑張ると言っています。自民党は分裂する。自民党や公明党の中にも良心はあるでしょう。問題は山済みしている。それなのに再稼働は必要ない。12月1日は松山で大集会があります。歴史的瞬間です。力を尽くして頑張りましょう。
12.小林善樹さん(北海道)泊原発:11日に道庁前で金曜行動をしてきました。去年の7月6日から始め、77回行いました。最大で800人、最低でも100人ほど。去年の5月5日に泊原発を止めた。7月8日に安全申請を出したが、1号基、2号基の資料をごまかしたので、委員会の心象を悪くして後回しにされた。3号基も地震のことで後回しになった。10月5日に岩内で1500人集会があり、1000個の風船を飛ばしました。6日に180キロはなれた旭川に飛びました。そばに住んでいる男性が、放射能被害は他人事ではなくなった、と語りました。3月11日には一斉に風船を飛ばします。避難訓練は茶番です。
13.河合良信さん(福井)大飯原発、高浜原発:毎週金曜日に福井で歌っています。(脱原発ソングを披露してくれました。)
14.金子貞夫さん(新潟)柏崎刈羽原発:新潟のプルサーマル計画を止めてきました。日本の反原発運動は負けてきたわけではありません。刈羽では、何かあると必ず発電所に行った。特別な闘いというのではなく、日常の一部として反対していきます。
15.伊方原発をとめまっしょい若者連合 アユム☆グリーンレモン(愛媛)伊方原発:「愛媛の子供守りまっしょい」「全国の子供守りまっしょい」「伊方原発止めまっしょい」とシュプレヒコール。
16.稲村蓉子さん(佐賀)玄海原発:地元では20人くらいしか集まらないので、東京でこんなに大きな集会があるのは勇気づけられます。「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告を1万人作りたいが、今のところ6751人です。原告になるのに5000円かかりますが、原告になってください。弁護士をしています。
17.松本成一(鹿児島)川内原発:昨日、一昨日と国による避難訓練があった。避難訓練があるということは原発が危ないということ。訓練はひどいと分かった。除染ごっこのあと、解散。まったく何の方針もない。川内原発は一番南にある。放射能は日本列島を縦断する。九州は力が弱い。12月、応援してください。
18.福島みずほ(社民党):原発がなくても生きていけます。『ホワイトアウト』を読みましたが、原発事故がもう一度起こったら大変。国会の中で暴れます。汚染水問題を刑事告発したのが受理された。凍土計画、大間原発建設、秘密保全法、トルコへの原発輸出など反対していきます。
┏┓
┗■2.再稼働の露払いとしての原子力総合防災訓練の本質
| 10/12「原子力総合防災訓練」(第2日)の監視報告
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
3.11以降に初めて国が鹿児島県川内原発を対象に実施した「原子力総合防災訓練」を監視したので、2日目の概要を報告し、2日間の監視の感想を述べる。
○2日目は緊急事態宣言
訓練2日目も川内規制庁オフサイトセンター(OFC)に入りテレビ会議を傍聴。一般の人は別室の部屋でと一旦追い出されたが、その別室では音声が出ないと聞き、「とんでもない。防災訓練に住民を参加させないのか?」と問い詰めて、OFCに再入場。
メディア陣に交じって待機していると、11時訓練開始、原子力災害対策本部会議が官邸で開催される。規制庁長官、首相、規制委員長が順に悠長にしゃべって非常事態宣言を発出、何とも非現実的。OFCでは、県知事も市長も、意見を問われたけれど「特にありません」と緊急時に住民の安全を願う言葉すら発せず。
○避難者の除染は形だけ!
住民安全のため3801名が避難、うち400名がバスで避難、の想定。UPZ圏から避難し放射能汚染検査をする日置市公民館を見学。バスで到着する避難者住民が公民館に入る。受付を通り、大部屋に入ってトリアージを受けて「要治療」と「治療不要」に分類される。「治療不要」組は次に1次スクリーニングで体表の線量を測定される(全身に渡り時間がかかる)。そして「除染無」と「除染有」に分類される。残念ながら除染ゾーンは看板のみ。
それにしても、バス避難者のみの移動で、交通渋滞も起こらない。もし実際に地震―緊急事態が起こった場合に、道路不通が起こらないか、道路の渋滞が起こらないか? 実際とは大分かけ離れているよう。
○沢山の疑問
2日間の原子力総合防災訓練を監視し終わって多くの疑問が湧いてきた。
・事故発生時にのんびりテレビ会議してられるか?
・地震後非常事態まで1日以上経過して東電福島原発事故の時と比べて長過ぎではないか?
・交通遮断や渋滞を考えると要援護者を含め住民避難は不可能ではないか?
・なぜSPEEDI情報を住民に提供しないか?
特に・単純化しても非常に大変な訓練!なぜここまでして原発を動かすのか?
○原子力総合防災訓練は再稼働の露払い?
政府主催の訓練は、九電・官邸・川内規制事務所・県市の間のテレビ会議を主軸に実施し、各プレイヤーが皆「反省点多い」との言葉を残して終わった。
3.11以降初めて国が実施したのは再稼働促進のためか?規制委の田中委員長が、(防災)指針を作るのは規制委-サポートは内閣府-実施は自治体、と話していたが、OFCでは規制庁が仕切っていた。国の縦割り分担も曖昧で、まるでテレビカメラによるショーを見せただけではないか。
これで原発14基の再稼働への道を進まれてはかなわない。批判を強めよう。
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、またその他投稿に関しては600文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。送付先:「 nonukes@tanpoposya.net 」
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆メールマガジンを送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスとご氏名をたんぽぽ舎あてに、
件名を「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します。
たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。