たんぽぽ舎から No.2010
- 2013年 11月 4日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2010】
2013年11月4日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.放射能汚染水海洋流出抗議!柏崎刈羽原発の再稼働するな!
第2回 東電解体・東電本店合同抗議
11月6日(水) 18時半~20時 東電前
★2.いよいよ始まるプールからの燃料移送(2)
失敗すれば3.11の再現 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.雑誌から
「東電任せではまた事故が起こる」
再稼働のキーマン 泉田裕彦新潟県知事が激白!(上)
★4.新聞から
◆秘密保護法案は 原発警備情報も対象 森担当相
◆「特定秘密は40万件」法案担当・礒崎首相補佐官
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┗■1.放射能汚染水海洋流出抗議!柏崎刈羽原発の再稼働するな!
| 第2回 東電解体・東電本店合同抗議
| 11月6日(水) 18時半~20時 東電前
└──── 経産省前テントひろば 八木健彦
呼びかけ団体;経産省前テントひろば、首都圏反原連、東電株主代表訴訟、
たんぽぽ舎
東電福島第一原発の放射能汚染水流出は「完全にコントロールされている」と
いう安倍の大ウソとは反対に、益々深刻化しています。東電は当事者能力を失っ
ており、汚染水と混ざり合った雨水を敷地内にまき散らすなど、完全に泥沼状態
に陥っています。
フクイチの現場では人的体制の崩壊的危機の進行が指摘され、高放線量下で益
々苛酷となってい
く労働環境での技術者・作業員の不足、過重労働、劣悪な労働条件、管理体制の
破綻等々が、東電の安全対策より企業経営第一の姿勢によって加速され、次々と
破綻・「ミス」を生じさせ、東電の破綻企業としての現実をさらけ出しています。
さらには、このような当事者能力を失っている破綻企業東電の下で、4号機プ
ールからの使用済み核燃料棒の取り出し作業が始められ、ヒビの入った排気筒の
地震による東海の危険性が指摘される等、フクイチの現場は全く予断を許さない
事態が進行しています。
これに対して、政府・自民党はあくまで東電の企業として延命させることを第
一にして、フクイチの分社化や除染費用免除や大規模な国費(税金)投入を画策
しています。それはフクイチでの人的体制や汚染水対策をはじめとする安全対策
の危機を解決するものにならないばかりか、柏崎刈羽原発の再稼働と連動したも
のとなるのは明白なことです。
東電を破綻処理し、銀行や株主にも責任を負わせ、資産をはき出させ、国が直
接に責任を負う事故収束ー廃炉に向けた体制を構築することが急務となっていま
す。
東電本店合同抗議は、10月2日に第1回が400名の参加で行われました。
東電本店抗議は一層重要な位置をもっています。11月6日の第2回抗議はそれ
を遙かに上回る規模で東電に迫ることが求められます。
第2回 東電解体・東電本店合同抗議にご参加下さい。
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┗■2.いよいよ始まるプールからの燃料移送(2)
|失敗すれば3.11の再現
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
4号機からの燃料移送作業は、11月8日から開始されるとみられている。
この移送作業は、燃料プールの中に移送用容器を入れるところから始まる。容
器はTN52と呼ばれる、従来も福島第一原発の構内で使用済燃料輸送に使われ
ていたもので、特別に設計されているわけでは無い。重量は92トンである。こ
の中に一度に52体の燃料を詰めて移送することになる。
懸念の一つに、落下時の衝撃に耐えられるかどうかと言うことがあるが、これ
ら核燃料輸送時の容器安全性試験は、最大でも9mの落下しか想定していない。
これは通常船舶輸送する際の港での事故を想定したものである。
今回の場合、建屋が破壊されている4号機で、新たに移送用の構造物を構築し、
その中に垂直に容器を吊り降ろす構造が設けられている。この場所は最大40m
の高さがあるとみられる。
これほどの高度では、落下時に内容物が飛散することも想定しなければならな
い。それが今回の「つり下げ時の落下事故想定」なのだろう。
しかし問題は、そのような事故が起きた場合の対処方法である。
落下して燃料体が露出したら、そこから強力な放射線が発散し、4号機周辺の
空間線量は致死レベルになるだろう。これでは何も出来なくなってしまう。
燃料の燃焼度などにも依るが、最悪のケースでは数日後にはジルコニウムと空
気中の酸素が反応し、水素を発生させながら燃えあがる。こうなると大量の放射
能放出にもつながり、3.11後に原子力委員会の近藤駿介委員長が官邸に提出
した「不測事態シナリオの素描」に指摘された事態となる。すなわち、170k
m圏内全員強制避難(現在の帰還困難区域に相当)、250km圏内選択的避難
(現在の居住制限区域に相当)もの広範囲の地域が人も住めず生産も出来ない事
態になる。
そのまま対処不能な状態が続く場合、1号機から6号機に加えて共用プールの
冷却も困難になり、とんでもない量の燃料破損につながる。
それを防ぐには、可能な限り速やかに全燃料を乾式貯蔵設備に収容することで
ある。強制冷却が出来なくても空冷で冷却が維持できるので、燃料溶融は少なく
ても防げるだろう。残念ながら東電も国も規制庁も乾式貯蔵を実行するつもりは
今のところない。理由はコスト高になるからであろう。そんな問題ではないのだ
が。
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┗■3.雑誌から
|「東電任せではまた事故が起こる」
|再稼働のキーマン 泉田裕彦新潟県知事が激白!(上)
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-安倍政権は原発を再稼働させようとし、原発関連の仕事が止まっている地元
経済界からのプレッシャーもある。孤独な闘いを強いられているのでは?
○ (前略)新潟全体で言えば、「こんな危ないものはやめよう」という声も強い。
福島第一原発の事故後、東電がまともな賠償をしてくれず、住民にしわ寄せがい
くのを見ていますから。
―小泉純一郎元首相が「脱原発」を訴えていることは、どう思いますか。
○どういう背景があるのか知りたいですね。(略)
―「知事は心変わりしたのではないか」と受け取った人もいます。
○心変わりではなく、むしろ安全性をいかに高めるかを考えた上での決断です。
(略)地元の不安と向き合う必要があったんです。
―7月5日に広瀬社長と会談した時は「どうぞお引き取りください」とはねつけ
ていた。あのときと何が変わったのですか。
○(略)県との協定で定めている事前了解を得るどころか、連絡すらなかった。約
束を守らずウソをつく。安全チェック以前の問題だったので、あの場は決裂して
終わったのです。
―9月の会談ではそれが改善されたのですか?
○(略)住民の避難計画と整合性を取れないままベントで放射能が大気中に放出
されると、多くの人の健康に影響が出ることになる。この問題が解決されないよ
うなら、審査申請の承認は無効にします。あくまでもそういう条件付きで合意し
たのです。(略)
―安全面では妥協しないんですね。
○新潟県には今も、福島から避難されてきた方が5000人は住んでいて、被害の深
刻さは身にしみてわかっています。(略)住民避難の対策は不可欠です。
(続く)(週刊朝日 11月8日号 より)
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┗■4.新聞より2つ
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◆秘密保護法案は 原発警備情報も対象 森担当相
特定秘密保護法案を担当する森雅子少子化担当相は1日の記者会見で、原子力
発電所を狙ったテロを防ぐための警備状況・計画は漏えいを禁じる特定秘密の対
象との認識を示した。「(原発に関する)警察の警備実施状況は特定秘密に指定さ
れ得る」と述べた。
法案は「テロ活動防止」に関する事項のうち、漏えいすると国の安全保障に著
しく支障を与える情報を閣僚ら行政機関の長が「特定秘密」に指定すると規定し
ている。(後略) (10月2日 東京新聞より抜粋)
◆「特定秘密は40万件」 漏えい防止国会に要請へ
法案担当・礒崎首相補佐官
機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案を担当する礒崎
陽輔首相補佐官は1日、共同通信のインタビューで、機密保護の対象となる特定
秘密は約40万件になるとの見通しを示した。国会への特定秘密の提供については、
現行の秘密会は情報管理が不十分なため困難だとし、漏えい防止措置の整備を国
会に求める考えを明らかにした。(後略)
(10月2日東京新聞より抜粋)
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