たんぽぽ舎から TMM:No3860
- 2020年 2月 16日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎反原発
2020年2月15日(土)地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「制御棒引き抜き事故」等の原因究明より、
原発再稼働を優先する四国電力に強く抗議する
すべての作業を停止して事故原因の詳細な調査と
調査結果の公表を 1/23四国電力への抗議文
★2.5時間で年間限度に達する放射線…
3号機原子炉建屋の屋上=毎時最大約0.2ミリシーベルト…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★3.自分たちで新しい社会を考え行動しよう
自己責任論は日本政府の行政責任を放棄
イラン系日本人、ナディさんの日本改革提言
「メディア改革」連載第25回
浅野健一(元同志社大学大学院教授、
アカデミックジャーナリスト)
★4.新聞より2つ
◆規制委、日本原電に業者が作成した「元データ」を要求
データ無断書き換えで「信用できない」敦賀2号機
(2月14日「毎日新聞」より抜粋)
◆ヒロシマ、ナガサキ
被ばくの歴史をとてつもなく重く受け止め頑固に
反戦・反核を訴え続けることは日本のアイデンティティーだ
師岡カリーマ (文筆家)
(2月15日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)
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※2/19(水)関電東京支社抗議行動へご参加を!
関西電力ブラックマネー糾弾 関電東京支社抗議(第7回)
場所:関電東京支社前 日比谷パークフロント(内幸町2-1-6)
日時:2月19日(水)17時より17時45分
共催:再稼働阻止全国ネットワーク/
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
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※たんぽぽ舎31周年記念の集いにぜひご参加を…
日 時:2月23日(日)12時30分から(開場12時)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
第1部:たんぽぽ舎「第32回総会」
第2部:記念講演
第3部:こんしん会
お二人の記念講演 14時より
『もはや正気の沙汰でなし…東海第二原発再稼働の策動』
村上達也氏 (前東海村長)
『組合活動の教訓から-市民運動のいくつかのルールへ』
「市民自治を柱に多様な市民運動に関わって今考えていること」
吉野信次氏 (市民自治をめざす1000人の会・
ピースサイクル全国ネット共同代表)
総会・お二人の記念講演・こんしん会の3部構成です。
会員でなくても参加できます。
参加費:記念講演…800円、こんしん会…3000円
記念講演とこんしん会、共に参加される方は3500円
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┗■1.「制御棒引き抜き事故」等の原因究明より、
| 原発再稼働を優先する四国電力に強く抗議する
| すべての作業を停止して事故原因の詳細な調査と
| 調査結果の公表を
| 1/23四国電力への抗議文
└──── 伊方から原発をなくす会代表 近藤亨子
原発さよなら四国ネットワーク 大野恭子(連絡先)
未来を考える脱原発四電株主会 共同代表 本田耕一
グリーン市民ネットワーク高知 代表世話人 外京ゆり
脱原発アクションin香川 事務局長 渡辺さと子
2020年1月23日
四国電力株式会社
取締役社長 長井啓介 様
「制御棒引き抜き事故」等の原因究明より、原発再稼働を優先する
四国電力に強く抗議する
四国電力の伊方原発3号機は現在、定期検査中ですが、本年(2020年)
1月12日、「核燃料を取り出すため、原子炉容器上部で燃料を固定
している装置を引き上げようとした際、制御棒1体を一緒に引き抜く
トラブルがあったと発表」(四国新聞、2020年1月13日付)しました。
原子力規制委員会の定例会(1月15日)では、委員から「軽微とは
思い難い。四電のとらえ方、深刻度が軽すぎるのではないか」(四国
新聞、2020年1月16日付)と指摘されています。
実際、作業員が気づくまで制御棒1体が原子炉から約7時間引き
抜かれた状態が続きました(四国新聞、2020年1月14日付)。
恐ろしい事故です。
しかしながら四国電力のプレスリリースはこの事実には一切触れず、
「詳細は、今後調査します」、「未臨界は維持されております」
(1月12日)。「今後、原因を詳細に調査します」、「制御棒の有無に
かかわらず、未臨界は維持されております」(1月13日)という
まったく誠実さを欠くものでしかありません。
加えて、20日には燃料をクレーンで移動中に点検装置の枠に
乗り上げるという考えられない事故を起こしました(四国新聞、
2020年1月21日付)。
四国電力は今回もまた「今後詳細調査を実施します」の一言で、
一片の謝罪も反省の言葉もありません。
「使用済MOX燃料取出し」という国内初の作業中の事故を起こした
当事者の発表とは到底考えられません。
まず四国電力が取り組むべきは第1に、すべての作業を停止して
事故原因の詳細な調査をすることです。
第2に、その調査結果の公表です。
にもかかわらず四国電力は、定期検査を優先し、事故調査を後回しに
しています。
私たちは、安全をなおざりにし、原発再稼働を優先する四国電力の
経営方針に強く抗議するとともに、事故原因が判明するまで、
定期検査を停止し、事故原因の調査究明に全社を挙げて集中することを
要請します。
折しもつい先日(1月17日)、広島高裁は伊方3号機の運転差止めを
命じる仮処分の決定を下しました。
近隣住民の人格権を尊重した立派な判断です。
原発が無くても電力不足に陥らないことは現在、十分証明されて
います。
四国電力が今、取り組むべきことは高裁への不服申し立てではなく、
徹底した上記事故の原因究明です。
それこそが、「しあわせのチカラになりたい。」との四国電力の
想いを実現させる道ではないでしょうか。 以上
(2月14日「再稼働阻止全国ネットワーク」MLより転載)
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┗■2.5時間で年間限度に達する放射線…
| 3号機原子炉建屋の屋上=毎時最大約0.2ミリシーベルト…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.5時間で年間限度に達する放射線…
3号機原子炉建屋の屋上=毎時最大約0.2ミリシーベルト
福島第一原発の今
2/14(金)23:42配信「読売新聞オンライン」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00050304-yom-sci
2.伊方原発3号炉インシデント(※)は何が起きていたのか?
公開情報から読み解く「正体」
定期点検中の外部電源喪失後、何が起きるか
43分間の冷却停止→3号炉使用済燃料プールの温度上昇
2/14(金)8:33配信「HARBOR BUSINESS Online」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200214-00212963-hbolz-soci
※インシデント:付随的出来事、小事件
(コンサイス「カタカナ語辞典より」)
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┗■3.自分たちで新しい社会を考え行動しよう
| 自己責任論は日本政府の行政責任を放棄
| イラン系日本人、ナディさんの日本改革提言
| 「メディア改革」連載第25回
└──── 浅野健一(元同志社大学大学院教授、
アカデミックジャーナリスト)
◎ 「出稼ぎ」の父親、母親、弟2人との5人で1991年に来日し、いつ
強制送還されてもおかしくない状況を乗り越え、高校1年生の時に
在留特別許可を得て、「イラン系日本人」として生きてきたナディさん
の講演会が1月25日、「スペースたんぽぽ」で開かれた。
講演会は<浅野健一連続講座>として開催され、20人が参加した。
遅くなったが、講演の概要を紹介したい。
◎ ナディさんが昨年6月に出版した『ふるさとって呼んでもいい
ですか-6歳で「移民」になった私の物語』(大月書店)は4刷りに
なっている。
ナディさんは1984年イラン生まれで、日本の大学を卒業、
大手メーカーに就職、結婚し、2児の母になっている。ナディさんの
夫が同志社大学浅野ゼミOBという縁もあり、講演が実現した。
ナディさんは「両親が3カ月の観光ビザで来日、オーバーステイ
(不法滞在)していたため、隠れるようにして暮らした」日々のことを
語った。
イランで小学校1年生だったナディさんが日本の小学校に入れた
のは、来日から3年後だった。父親が警察に2回一時拘束されたこと
があった。警察官に学校の通知表やランドセルを見せ、「ほんとうに
勉強しているんです。捕まえないでください」と頼み込み、摘発を
免れた。
滞在ビザがないので、医療保険に入れない。ドッジボールをして
いて転び、脚を捻挫して病院で4000円とられた。その後、2回捻挫
したが、医者に行かずにいると腫れてしまい、病院で診てもらうと
右下のじん帯を切っていた。
ナディさんは2019年3月に出版された望月優大著『ふたつの日本
「移民国家」の建前と現実』 (講談社現代新書)を読んで、考え方が
変わった。
「両親が観光ビザで来て不法滞在したことを悪いと思っていたが、
この本を読んでみると、どうやら、日本政府は在留資格のない
イラン人、パキスタン人、バングラデシュ人、日系ブラジル人と、
今の技能特定、実習生はすべて『労働力』という言葉で繋がるのだ
ということに気付いた。
法務省は1989年から移民は受け入れず、単純労働も認めないと
言ってきたが、日本人が嫌がる仕事をイラン人が来たのでやらせた」
◎ 「リーマンショックが起き、派遣切れに遭った日系ブラジル人らは
日本政府からに一人30万円のお金をもらって帰国を推奨された。彼らの
多くは帰国した。そこでできたのが、特定技能、実習生だった。
5年の期限付きにし、ベトナム人、ネパール人とかが来た」
「両親たちがビザなしで働いていたことは、日本政府の人たちも
知っていて、暗黙の了解だったのだと知った。自分たちだけが悪い
ことをしていたわけではなかったと分かって、肩の荷が下りた」
「社会保障は国がやらなければならないのに、日本政府はすべてを
自己責任の方向にもっていって、責任を放棄してしまった。世界は
豊かになっているのに、その中でも、こんなに自分たちの生活を
狭めてしまう、生活しにくくしてしまっていることに、早く気付き、
変えて行かないともっと難しい生活が続く社会になる。自分たちで
考えて、自分たちが暮らしやすい社会をつくりたい」
「昨年4月の統計では、日本には274万人の外国籍の住民がいる。
日本の文化に全然染まっていない外国人が来た時に、彼らの意見を
聞いてみるべきだ。日本人で、仕事で外国にいる人もいっぱいいる。
彼らは新しい価値観を持って、何がいいかを考えるきっかけにしても
いいのではないか」
◎ ナディさんは「問題は差別があることとか、そういうことを
言ってはいけないというよりは、全体的に貧しくなっている現実を
考えるべきだ。30年経って税率がこれだけ上がっているのにまだ
お金が足りないというのはあり得ない。みんなもっと疑問を持つべき
ではないか」と強調した。
この後、『ふるさとって呼んでもいいですか-6歳で「移民」に
なった私の物語』を編集した大月書店の岩下結(ゆう)さんが、
出版の経緯を次のように話した。
「出版社の編集者になったばかりの16年前、FTCJの活動をして
いたナディさんと知り合った。15年かかって、2番目のお子さんが
生まれる直前に、いい原稿が完成し、出版できた。最後の章が入った
ことがよかったと思う。社会に対して自分の気持ちを言っていいと
考え書き上げてくれた。私個人はこの章が一番好きだ」
◎ 講演会を主催した「たんぽぽ舎」の共同代表、柳田真さんが
「たんぽぽ舎は原発のことをやっている団体で、今日は珍しい
講演会だ。日本が今後どうすべきかを考える時、ナディさんのような
経験を聞くことが大事だと思う」と挨拶してくれた。
ナディさんは質疑応答で、在日朝鮮人の人権問題の解決を強調した。
受付を担当してくれた渡辺マリさんがたんぽぽ舎の日朝関係の講座の
予定に触れ、高校・幼稚園保育園の無償化からの排除の不当性を訴えた。
◎ ナディさんはイランの現状を話した。
<イランは、堅物のイスラム教の国で、女性は人権ゼロという
印象だが違う。化粧品店に行って、アイライナーがほしいと言うと、
店の男の人が私にお化粧してくれる。毎日パーティがあるのかと思う
ような派手な洋服を家の中で着ている。経済制裁があるのに、生活は
豊かだ。彼らが自分たちの力で発展させている。私たちの生活は私たち
がつくるというのはこういうことなのだと体験できた>
<米国はサウジアラビアなどを利用して、イランの八方を塞ごうと
しているが、それは嫌だと思っている。1月3日のカセム・ソレイマニ
総司令官の殺害で、米国は本当に汚い国だと思った。法律も何もない
国だ。烏合の衆の塊になるとああいうふうになるのだと思った。
俺たちは危ない可能性があったからやったんだという。それに対して、
そういうやり方は法律違反でダメだと言った国がほとんどない。
みんなシーンとして何も言わない>
<経済制裁で国民は大変な部分はあるが、米国にはっきり「ノー」と
言える国は格好いいと思うが、現地で暮らす人たちは大変なこともある
と思う。
日本の報道はすべて米国のものしか入ってこないので、断片的にしか
伝わらないが、イランには学べることがたくさんあって、そのことを
隠すのは、自分たちに何か不利益になることがあるからだと思う>
私はこうコメントした。
[米国の軍隊がなぜアラブにいるのか、全く理解できない。ロシアや
中国の軍隊がカリブ海あたりにいたら、米国人はどう思うか。逮捕状も
請求せず、司令官の乗った車両を白昼堂々、無人機で空爆し殺害する。
山口組もここまではやらない。]
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┗■4.新聞より2つ
└────
◆規制委、日本原電に業者が作成した「元データ」を要求
データ無断書き換えで「信用できない」敦賀2号機
日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けた原子力
規制委員会の安全審査を巡り、原電が審査資料の地質データを無断で
書き換えたり削除したりしていた問題で、規制委の審査チームは14日、
資料のもとになった地質調査データを全て提出するよう原電に求めた。
規制委が電力会社に資料の元データを要求するのは異例で、
「書き換えなどで審査資料が信用できなくなったため」としている。
元データは、原電の発注で掘削調査を行った業者が作成したもの。
無断書き換えや削除の理由について、原電はこの元データを評価し
直した結果としている。
これまでに十数カ所で書き換えなどが見つかっており、規制委は
他にも変更箇所がないか、変更理由も併せて原電が説明するまで審査を
中断する。
原発の新規制基準では原子炉建屋などの直下に活断層があることを
認めていない。このため、規制委の審査では電力会社が提出した地質
調査結果の資料を踏まえ、活断層の有無を確認する。(後略)
(2月14日「毎日新聞」より抜粋)
詳しくはこちらを
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00000106-mai-sctch
◆ヒロシマ、ナガサキ
被ばくの歴史をとてつもなく重く受け止め頑固に
反戦・反核を訴え続けることは日本のアイデンティティーだ
師岡カリーマ (文筆家)
日本第二の都市、大阪は知らずとも、ヒロシマとナガサキは知って
いるという人が中東には大勢いる。
原爆投下の蛮行に対する怒りと、日本の復興への称賛は、それほどに
大きい。
教養がある人ならさらに、日本が過去の反省から戦争と軍隊を
放棄したと知っている(今世紀に入ってからの米国追随派兵で、それが
ウソだったことも知られるようになったが)。
そんな中東の人たちに、原爆の日の式典や、被爆都市の反核運動に
ついて語ることを、私は誇りとしてきた。
だから、終戦から75年の8月9日、厳粛な追悼の日であるべき長崎の
日に、東京では五輪閉会式をやることには違和感がある。
首相は粛々と長崎で式典に出席した後、大急ぎで東京に飛んで
晴れやかに五輪成功を宣言し、盛大に花火を上げるのだろうか。
「平和の祭典」とはいえ、被爆の記憶から注目をそらしてほしくない。
米国内のスポーツ中継の都合など、五輪の日程は巨大な経済利益に
左右されるらしい。だがせめて広島と長崎に配慮し、数日ずらすこと
はできなかったのだろうか。
被爆の歴史をとてつもなく重く受け止め、頑固に反戦・反核を訴え
続けることは、日本のアイデンティティーだ。五輪に関してもそれを
貫きたかった。
そういう部分でこそ、日本の主体性を世界にアピール
できるのだと思う。
(2月15日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)
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