テント日誌3月26日
- 2020年 3月 28日
- 交流の広場
- 経産省テント前ひろば
経産省テント前ひろば1807日後
そういえば今日は渕上太郎の命日だ 3月20日(祝)
さようなら原発の集会が新コロナウイルスの感染拡大防止のため中止になり、今日の金曜当番は座り込みに集中できた。また、今日は祝日なので、3時で終了した。後半のKさんやHさんと相談して今日は前半の当番だけで座り込みをすることにした。官庁街は流石に休日となると人通りが少ない。いつもの金曜日とは様子が違う。たまに通る人は若いカップルや外国からやってきた観光客。そして、ビルのメンテナンスをする現場労働者が目立つ程度で本当に少ない。
やや風があったが、空はすっきり晴れて太陽が眩しい。徐々に日射しが強くなっていきそうだ。12時半頃には、Oさんがやって来た。そしてレジェンドSさんも登場。腰が痛い痛いと言いながら毎日やってくるSさん。なかなか真似できないことである。
今日3月20日は亡くなったテント前ひろば代表の渕上さんの命日である。そのためか、DVD作成のSさんがやってきてカメラを回す。渕上さんとの思い出をカメラに向かって話をする。私は渕上さんと2人で行った福島の話をした。2013年の3.11の前にいわき市や福島市、田村町、郡山市、喜多方市、福島で活動されている方々を訪ね共に旅した思い出を語った。渕上さんは反原発運動の中にある矛盾や反目を憂い、何とか一緒にやっていこうと努力されていたのだろうと思う。また、彼と一緒に3泊4日を過ごす中で改めて知ったことではあるが、極めて物を食べない。朝食で軽くご飯を食べ、味噌汁とお新香があればいいという。後は昼も夜も食べ物は口にしない。口にするのは麦酒と爪楊枝ぐらいのものだ。食の細い渕上さんだったがエネルギッシュな生き方をされていたと思う。
レジェンドSさんは渕上さんのことを高く評価していた。物静かでみんなが揉めていても渕上さんの一言で静かになってしまう。不思議な方だったなと言う。そして、決して威張らない。何とも言えぬ雰囲気があったなと盛んに語る。そんなリーダーを失ったが僕たちだが彼の遺志をついで前へ進んでいこうと思う。(S・S)
今日は若い人が立ち寄ってくれた 3月21日(土)
レジェンドSさんは渕上さんのことを高く評価していた。物静かでみんなが揉めていても渕上さんの一言で静かになってしまう。不思議な方だったなと言う。そして、決して威張らない。何とも言えぬ雰囲気があったなと盛んに語る。そんなリーダーを失ったが僕たちだが彼の遺志をついで前へ進んでいこうと思う。(S・S)
先週と打って変わり今日は暖か。青空の下で桜の花びらも違った色に見えた。それでも風に当たっていると冷えてくる。ニット帽とマフラーはまだまだ必要。
ベビーカーを押した若い男性が座り込みの労をねぎらってくれた。その屈強そうな体格は小柄な御伴侶と対照的。赤ちゃんと3人で優しく微笑んでいた。
今日は珍しく若い人が立ち寄ってくれる。一人で現れた男性からはカンパを頂いた。春爛漫。
〇気分転換に
アマチュアのダンスの動画を見つけました。子供から年配者、肌の色も様々で皆思い思いの振付で踊っているのに見事に呼吸があっている。一糸乱れずとは別の世界、それぞれ違っているから繋がれるのかなと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=_zdv23bAINM
Earth, Wind & Fire – “Lets Groove” | Phil Wright Choreography | Ig : @phil_wright_
(O・O)
淵上さんの墓参りから 3月22日(日)
早いもので渕上さんが亡くなられてから一年が経った。彼の命日は3月20日だけど、今日,テントひろばの人などで墓参に出掛けた。春の日曜とくればどこにいても多くの人に出会う。まして、桜の咲きはじめなら。いつもなら、と一言、加えなければならない時節であるが。そいえば、今日はいつもよりは人は少な目であったが街はまだにぎわっていたと言えようか。それなりの人はいたといえる。
僕らはJRの八王子駅から渕上の眠る上川霊園までバスで出かけたのだが、霊園もそれなりの人だった。バスの窓から見えた桜も、霊園の桜も咲き始めだったが、談笑しながら坂道を上りながら、墓前についた。花と線香でお参りをしながら、それぞれ渕上のことを思った。誰からともなく、もれるような語りで、在りし日の渕上の思い出が続いた。僕は彼と歩いた箱根路のことが自然に浮かんだ。周囲の山が似ていたから。そう言えば福井の街を歩いたこともあった。渕上よ、時間は速いね、言葉の届かぬ世界に行ったにしても、君の遺したものは僕らの中に確実にある。それを思い出し偲ぶしかできないのは悲しいけれどね。
淵上は新型コロナウイルスの騒ぎに驚いているのかもしれない。声を上げられるものなら、例の口調で語っているだろう。片手に麦酒という姿で。渕上よ、オリンピックは中止にはならないが、延期にはなると思うよ。当然,中止になってしかるべきだがね。「汚染水はコントロールされている」という欺瞞的報告からはじまったこの「呪われたオリンピック」が通常に行くはずがない。復興、復興というけれど、それがいかに欺瞞に満ちたものかは、福島第一原発の現状を見ればいい、と君はいうかも知れないね。
新型コロナウイルスは予想もしない形で訪れ、世界の人々を恐怖に誘っているが、渕上はどんな風に言うのだろうか。いつもの日本の光景だよ、と渕上は静かにいうかもしれない。政府や支配層のことはともかく、僕等、庶民は、少しは変った光景を出現させたい、と渕上は例の静かな口調でいうだろう。そうだね、権力側の対処策に自発的に隷属していく振舞いではなく、自分で考え、自由で自立的な振る舞いをと僕も思う。眠りに誘われるバスの中で渕上に語り掛けていた。 (三上 治)
私たちが着くまえから労働組合の人がビラ配り 3月23日(月)
経産省前に行ったら労働組合の人達がビラ配りをしていた。ビラをもらって見てみると電気・情報ユニオンという労働組合で、家電製品も作れば武器や原発も作る大手電気企業の方針に対して平和・環境・雇用と地域経済を守ろう❗を合い言葉にして活動している組合であった。彼らが昼の集会を終えるまで横に陣取ってその集会に参加した。ビラの受け取りは悪くなかった。霞が関の労働者も派遣が多いと言われているので当然であろう。アピールの中で注目したのは黒字でありながらリストラをしている大企業の実態である。NECでは二千人がリストラされているとのこと。今日の東京新聞の一面でもこの事が取り上げられていてコロナウイルスによる経済的打撃を理由にこれが加速されると分析している。
新自由主義の下では労使協調の連合組合に加入していては生活は守れない!資本と闘って労働者の生活を守ってくれる組合と共に労働者自身が立ち上がらないと。彼らが終えたあと何時もの場所に移動して座り込みを続けた。 今日の経産省前はコロナウイルスの影響でテレワークに従事している労働者が多い為なのか人通りは多くなかった。天気も曇り空で一日中寒かったので元気よく原発反対・沖縄辺野古闘争のCDを大音響で掛け続けた。
4時前から夕方の霞が関デモ、テントひろば三人組が始めた・桜を観る会糾弾官邸前行動に参加する人達が集まってきた。そのあとレジェンド・Sさんも国会前抗議行動を終えられて来られ賑やかになった。最後に。きょう皆さんが首を長くして待ち望んでいた椅子が、我々が事務所を出る寸前に配達されてきました。明日から新しい気分で座り込みが出来ると思います。コロナウイルスに負けず頑張りましょう。座り込みを終えたあと先程の二つの抗議行動に参加しました。レジェンド・Sさんは薄着で寒いと言っていたので風邪を引いたら大変なのでお引き取り願いました。(保)
新しい椅子は嬉しいが何せ風が強くて 3月24日(火)
事務所に着くと、新品のパイプ椅子が6脚予定より早く届いておりました。
早速荷解きをして、経産省前座り込みの場所にセットした。
値段も安かったのに、比較的しっかりとしたパイプ椅子で、色も黒でバッチリでした。セットは、北風が強くとても横断幕は無理、ノボリ旗は短めにして固定座っていないと椅子ごと倒れてしまう。そのうち突風が来て、先日の経産省前で書類を飛ばされて翌日まで探していた人がいたという報告がありましたが、今日はこちらもテーブル事吹き飛ばされて、チラシ類の箱はおろかカンパ缶、携帯電話も散乱、チラシの一部は財務省前まで飛んで行ってこれは回収を諦めました。
その後も北風は止まず肌寒い日でありました。この中でも、レジェンドSさんは、原発は反対ですと通行人に呼びかけておりました(敬服!) (Y・R)
「日の丸・君が代」強制裁判は逆転勝訴 3月25日(水)
太陽の光は強い。でもパラソルを広げるほどの強さではない。もっとも、風が強く、パラソルは広げるのをやめようとなった。経産省前に着いた時は自転車のYさんが到着していて、設営を手伝ってくれた。
座り込みをしながらの話はオリンピックとコロナのこと。Yさんは許せないと思うことを次々と展開。保っちゃんは原発反対のCDをかけていた。座り込みを見ながら通る人には、「原発反対です」というと、にっこり笑ってうなずいてくれる人が何人かいた。当番はコロナにも負けず元気。
13時30分頃に、規制委員会前で抗議をしてきた、倉田さんやヨーカンさんが到着。お弁当を食べたり、保っちゃんのパンを食べて少し休息。今日は、「日の丸・君が代」の強制・処分に屈せず、卒業式の君が代起立斉唱の時、坐り続けて停職6ケ月の処分を受け続けた根津公子さんの控訴審判決の日で、「根津・河原井裁判」と言われるように河原井さん(瓦せんべいの人)も関係しているので、山本さんは裁判傍聴の前にテントに寄る。3時からの裁判なので、14時30分ころ、山本、ヨーカンさん、Nさんは裁判に行く。
その他に、Sオンタイ、9条改憲阻止の会のHさん、ドンキホーテ氏、レェンド斎藤が座り込み。倉田さんも今日はゆっくりと演説。10人以上にもなり、賑やかな一日だった。根津さんは逆転勝訴。6ケ月の停職処分は都教委の裁量権の逸脱。根津さんは戒告処分。山本さんが電話で知らせてくる。よかった。根津さんの闘いはやっぱりすごい。(T・I)
3月26日(木)
今日は、「もんじゅ・西村(怪死)事件」の裁判があって、その公判に参加された人が寄ってくださり、暫くヨーカンさん、Iさん達とお話をされていきました。その後は、昨日の日誌にありました、東京高裁で出された「河原井・根津、日の丸・君が代裁判」の逆転勝訴判決の件で盛り上がりました。
14時頃に後半担当のTさんが来ると、オリンピックの延期、コロナウイルスの話題でこれまた賑やかに。次には缶バッチや、映画の自主上映会などのチケットを扱っている、Oさんが来られて「座り込む、アベノウイルス絶つ日まで」のプラカードを作成して通行人にアピールしていました。 (Y・R)
::::::::
4/1(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:4月1日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前
(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分
共 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
2.「第79回東電本店合同抗議」
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:4月1日(水)18:30より19:30
場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など137団体
4月3日(金)「アベ政治を許さない」ポスターを掲げる日
12時:国会正門前にて行います。
4月3日・10日(金)経産省前抗議集会
時間:17時~18時
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。