たんぽぽ舎から TMM:No3899
- 2020年 4月 3日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎新型コロナウィルス
たんぽぽ舎です。【TMM:No3899】
2020年4月3日(金)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「核燃料サイクル」は虚構(フィクション)と
「核燃料サイクル図」はつながっていない…絵に描いたもち
A3判ポスターと説明文(A4)
★2.新潟県柏崎市、使用済み核燃料税を「経年累進課税」に
変更する条例案提出-とんだ「ザル条例」
適用は使用済み核燃料の運び出しが始まってから!?
いつになることやら… 蓮池 透(新潟県在住)
★3.マスクがない-近所の薬局でマスクがない
政府菅官房長官の月6億枚はどこへ???
12月に新型コロナウイルスが判明してもう4ヵ月
政府は何をやってた?
非常事態宣言よりマスクだ、病床だ、呼吸器だ、増産急げ
柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.大地震でも行われる「患者の選別(トリアージ)」
医療の原則は「すべての患者を救う」ことだが…
警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その341
島村英紀(地球物理学者)
★5.新聞より1つ
◆「感染者統計にゆがみ」日本の少数検査に苦言
山口一男教授 (シカゴ大学)
検査数を絞ったことで感染者を把握できていない
ゆがんだ感染者数では感染の拡大など評価できず
政策判断の材料にも使えない
(4月3日東京新聞朝刊3面より抜粋)
☆ 脱原発川柳 乱 鬼龍(転載歓迎)
【もう十年まだ十年だ福島は】
【五十年原発銀座負の歴史】
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┗■1.「核燃料サイクル」は虚構(フィクション)と
| 「核燃料サイクル図」はつながっていない…絵に描いたもち
| A3判ポスターと説明文(A4)
└──── たんぽぽ舎
以下、「説明文」を紹介します。
◎ 核燃料サイクルとは、原発で燃やした燃料を再処理工場に運び、
硝酸に溶かしてウランとプルトニウムを取り出し、またこれを材料に
原子炉を運転する工程を言う。
1950年代から構想され、日本の原子力政策の根幹に据えられてきた。
これは震災後も変わっていない。
ところが核燃料サイクル施設の中で原発以降の施設は一つも完成
していない。
再処理工場も東海村のものは実証施設で開発完了により廃止措置中
で、その技術を移転したとされる六ヶ所再処理工場は依然として規制委
の審査中。高レベル放射性廃棄物ガラス固化体処分場に至っては場所
どころか構造も固まっていない。
◎ 世界を見渡してもこれらに類する施設はほとんど廃止か閉鎖、
構想中で商業規模で稼働しているものはない。
使用済燃料を全量再処理する「核燃料サイクル計画」を維持している
国はない。
東日本大震災により、日本の原子力施設は全て新規制基準適合性
審査を経なければ使えないこととされた。
しかし9年経つのにまともに「合格」したものは原発を除き
ほとんどない。
低レベル放射性廃棄物処分場もウラン濃縮工場も、一部が稼働して
いるものの新設されるものについての審査は続いており、全体としては
終わっていない。
また、むつ市関根浜の使用済燃料中間貯蔵施設も審査は
終わっていない。
◎ 核燃料サイクル施設がサイクルとして稼働していない現実に、
田中俊一元規制委員長や河野太郎防衛大臣も破綻していることを
認めており、再処理路線を止めるべきとの考えを表明している。
依然として再処理工場を稼働させプルトニウム利用を進めるべきと
するのは、核兵器開発能力を維持したい人々と利権に目がくらんだ人々。
大規模放射性物質拡散事故を引き起こす前に止めさせる責任が、
私たちにもある。
※このA3判ポスター:「核燃料サイクル」は虚構(フィクション)と
説明文(A4)は、たんぽぽ舎の会員に配布しました。
ご希望の方には、発送致します。(送料のみご負担願います)
ご氏名、発送先住所、電話番号、部数を
メールか電話でお知らせ下さい。
10部くらいでも送料は100円です。
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┗■2.新潟県柏崎市、使用済み核燃料税を「経年累進課税」に
| 変更する条例案提出-とんだ「ザル条例」
| 適用は使用済み核燃料の運び出しが始まってから!?
| いつになることやら…
└──── 蓮池 透(新潟県在住)
◎原子炉で燃え尽きた燃料棒は定期点検で取り出され、近くの使用済み
核燃料貯蔵プ―ルに移されます。柏崎刈羽原発の使用済み核燃料貯蔵率
は、6号機93%、7号機97%でどちらもほぼ満杯です。
東京電力は今年度、他の号機へ使用済み核燃料を移送(号機間輸送)
することで、6号機は92%になり1サイクル(再稼働から定期検査
まで)分の貯蔵容量が、7号機は82%になり2サイクル分の容量が
できるとしています。
逆に言えば現状では再稼働は厳しいということです。
◎ここに保管するだけで、全国のほとんどの原発と同様に固定の税金
(使用済み核燃料税)が課税されます。ここにきて櫻井柏崎市長が
固定ではなく、「経年累進課税」にする条例案を市議会へ提出し審議が
行われています。
「経年累進課税」となると長く置くほど税金が上がります。
課税される東電は堪まりませんから、早く運び出すか、ギブアップ
するかどちらかです。
◎櫻井柏崎市長は「核燃料サイクルの破綻が長期間見て見ぬふりに
されてきた。国の覚悟を問うもの」と説明しましたが、これに対し
市議会では、「柏崎のためになる。再稼働の議論と切り分け粛々と
審議」(原発賛成派議員)、「再稼働の条件との言葉はなかったが
市長の真意を確認する」(原発反対派議員)などの意見が出て
継続審議となり、4月21日に討議・採決が行われます。
◎ いずれにせよ、当初の私の認識は、国内初の「経年累進課税」が
すぐに始まり万歳!
ところが、東電にやさしい櫻井柏崎市長!「経年累進課税」が適用
されるのは、使用済み核燃料の運び出しが始まってから(六ヶ所村や、
むつ市等の中間貯蔵施設へ)。
いつになるやらそれまでは無事。とんだ「ザル条例」だった。
だまされた!選挙が近い市長の単なるパフォーマンス!ふざけるな!
(4月1日東電本店合同抗議行動へのメッセージ)
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┗■3.マスクがない-近所の薬局でマスクがない
| 政府菅官房長官の月6億枚はどこへ???
| 12月に新型コロナウイルスが判明してもう4ヵ月
| 政府は何をやってた?
| 非常事態宣言よりマスクだ、病床だ、呼吸器だ、増産急げ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.マスク不足-薬局で売っていない
今朝も近所(千葉市)の顔なじみの薬局へ寄ったが「マスクは来て
ません」と店主が申し訳なさそうに言う。菅官房長官が言った月間
6億枚マスク生産の話はどうした?どこへいってるの?人々が苦労
してるのに。小池都知事の「外出ひかえよ」要請以来、近所のスーパー
が品薄で5%から10%価格が割高になってるのも困ったことだ。
ロ.安倍内閣は新型コロナウイルス発生以来、4ヵ月、何やってたの?
昨年12月に新型コロナウイルス発生(中国)がわかってもう4ヵ月。
日本もマスクが大量に必要とわかっていたのに、安倍内閣は何を
していた?(オリンピックと自分の「モリ・カケ疑惑追及」対応に
手一杯か!)
4ヵ月を新型コロナウイルス対策に使えば、マスクも病床も
人工呼吸器増産もいろいろやれたのに。
ハ.テレビ・新聞はなぜ、マスクをもっと報道しないのか
テレビ・新聞がマスクをキチンと報道しないのも不思議だ。
安倍政権もマスク不足を追及されるのを気にしていた。なぜ、どんどん
調査報道しないのか?
世界各国と比較すれば、日本の対策の後手・後手が明白だ。もっと
大々的に新型コロナウイルス対策の問題点を追及せよ。
ニ.やってるフリや「非常事態宣言」よりマスクを!病床を!呼吸器を
増やせ
安倍首相も小池都知事も、「やってるフリ」が多い。実質がとても
乏しい。
「憲法改悪」につながる「非常事態宣言」や「首都封鎖」の話は
よくするが、マスクの増産や病床の大増設(医療崩壊を防ぐ)、人命を
救う人工呼吸器の増産などなどの課題を4ヵ月間でかなり進めることが
できたはずだと思う。
野党しっかりせよ。
私たちでもできる手段で追及しよう。
経済弱者を応援することを考えよう。
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┗■4.大地震でも行われる「患者の選別(トリアージ)」
| 医療の原則は「すべての患者を救う」ことだが…
| 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その341
└──── 島村英紀(地球物理学者)
イタリアで、「患者の選別」を行わざるを得なくなっている。
同国では新型コロナウイルスによる死者が6000人を超えて世界最多
となった。
最も感染が深刻な北部のロンバルディア州では病院がパンク状態に
なった。限られた人工呼吸器を誰に装着するか決めねばならないので、
80歳以上で呼吸器に問題がある患者なら措置はしない状態だ。
つまり死を待つだけの患者が増えているのだ。
だが、この患者の選別(トリアージ)は日本にとって他人事ではない。
大規模地震や航空機事故が起きたときなど、医療現場の手に余るほどの
怪我人が出たときに、治療の前に、負傷者をあらかじめ仕分けする
仕組みがすでにできているのだ。
たとえば東京消防庁では、実際に使用されるトリアージ・タグが
用意されている。
地震で怪我をして病院に運び込まれた自分を想像してほしい。
怪我人が、固い床に並べられている。うめき声を上げたり、出血が
止まらない者も多い。倒壊した家から救出されたのか、手足が紫色に
なって壊死しかかっている負傷者も見える。
そこに係官がやってきて、表情を押し殺したまま、負傷者の
右手首に、次々にタグをつけていく。意識が薄れていきながらも、
せめて治療の必要があるタグを付けてくれ、黒いタグだけは付けないで
くれ、黒いタグを付けられたら死を待つだけだ、と必死に赤や黄色の
タグを願っている自分を想像してほしい。
黒は直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能な者。
赤は「優先治療群」で生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置を
すべき者。黄は「待機的治療群」で赤ほどではないが、早期に処置を
すべき者だ。
地震の場合には「クラッシュ症候群の項目が加わる。判定の最上位に
「2時間以上はさまれていたか?」が入っているのだ。
クラッシュ症候群や脳挫傷によるクモ膜下出血など外傷性の内出血の
場合、数~数十時間は意識がはっきりしていることが多いので、問題は
トリアージのタイミングでは見落とされてしまうことがよくある。
その他、小規模の災害なら赤になる例でも、大規模な災害では黒に
なってしまう事例も増える。
黒タグでも、初期から心肺蘇生法を行えば、救命の可能性は十分に
ある。しかし心肺蘇生には数人で10分以上が必要だ。その傷病者に
それだけの医療能力を割り当てることが可能ならば赤タグ、不可能
ならば黒タグになる。分類は相対的なものだ。
また、重傷者よりも軽傷者の方が一般的に負傷の苦痛の訴えが激しい
ため、優先度判定を惑わせる場合がある。
トリアージとは、もともとは軍隊の仕組みだ。軍事的な必要性で
選別するから、重傷者は見捨てられ、兵士として戦線復帰が可能な者に
医療資源を投入して早期の戦力回復を図るようにしたのが始まりだ。
医療の原則はすべての患者を救うことのはずだ。その大原則を
破らざるを得なくなったのがイタリア、そして来るべき日本の大規模
地震災害なのである。
(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月27日の記事)
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┗■5.新聞より1つ
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◆「感染者統計にゆがみ」日本の少数検査に苦言
山口一男教授 (シカゴ大学)
検査数を絞ったことで感染者を把握できていない
ゆがんだ感染者数では感染の拡大など評価できず
政策判断の材料にも使えない
日本が公表する新型コロナウイルス感染者数に対し、有用性に疑問を
投げかける声が統計の専門家から出ている。
シカゴ大の山口一男教授(社会統計学)は本紙の取材に「実際には
感染しているのに把握されない『暗数』の割合が大きく、統計が
ゆがんでいる」と指摘した。その上で「各国の状況との比較や政策の
判断には使えない」との見方を示している。
日本では感染者数の公表値が最近増えているが、世界各国と比べて
圧倒的に少なく、海外メディアなどから「不可思議」とみなされて
いる。欧米など各国は世界保健機関(WHO)が呼び掛けた検査の
徹底を進めた結果、感染者の把握が急増しているからだ。
山口氏は日本の増加率が他国と比べて極端に低い理由を「検査数を
絞ったことで感染者を把握できていないからで、この結果(水面下の)
感染を拡大させた」と主張する。
「検査数を制限することでどの程度感染者数が少なく出るかの情報が
なく、他国との比較もできない」と強調した。(中略)
山口氏は「死亡者数も年間10万人前後にのぼる一般の肺炎死亡者の
中に隠れてしまう」と分析する。
その上で「ゆがんだ感染者数では、感染の拡大状況などの評価は
できず政策判断の材料にも使えない。
信頼できるデータを国民と共有し、透明性を持って合理的に政策を
進める姿勢が欠落している」と苦言を呈した。(渥美龍太)
(4月3日東京新聞朝刊3面より抜粋)
詳しくはこちらを
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202004/CK2020040302000144.html
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