テント日誌4月12日
- 2020年 4月 14日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
自粛で我々の行動をやめることはない 4月7日(火)
事務所に到着して、会計処理を始めたら故渕上さんの奥さんより、郵貯銀行の振替受払書が届いていた。早速お礼の電話をしましたところ、1周忌墓参のお礼と、テントの事がいつも気になっておりましたとの事でした。お連れ合いが、亡くなられた後も、テントの事を思って下さり本当に有り難い事です(感謝)
座り込みの方は春らしい天気で、のんびりとしたもので通行人はコロナウイルス騒ぎのせいか休日かと思われるような人数でした。
椅子は、通行人にアピール効果と念のためにと1メートル程の間隔を開けてセットいたしました。レジェンドSさんが13時過ぎに到着、14時頃にはMさんも様子を見に来て直ぐに熟睡!撤去は当番の皆さんと相談をして、この様な時でもあるからと16時チョット過ぎには片づけをしました。明日には緊急事態宣言が発令されるようですが、緊急事態はいつ起きてもおかしくない大地震に備えて即時に稼働中の原発を止める事だ!ましてやオンボロ原発の再稼働など論外だ!私は政府が、原発を廃止すると言うまで経産省前での抗議の座り込みを継続ける決意です。
だが政府の初期対応の失敗(嘘で始まった五輪開催にこだわったが故に)のせいでコロナウイルスの心配もあるし、体調管理も考えてその辺は柔軟に対応していくつもりです。(Y・R)
コロナ対策費なんて口だけでスピードを欠く 4月8日(水)
天気はよい。風があるのでバナーは1枚にする。
安倍が「緊急事態宣言」を出した次の日で、警察などがどう出てくるかを心配する向きもあったが、警察の姿はいつものようになし。当たり前だけど。
座り込みを始めてすぐHさん来て、約2h座り込んでくれた。今日は規制委員会前での抗議行動がある日だが、倉田さんは横浜のカジノ問題が忙しく、規制委員会の方にも経産省前にもあらわれず欠席。横浜で闘うということ。Iさんが立ち寄り座り込み。
当番のOさんはコロナ対策費があまりに杜撰だということを怒っていた。また、アベノマスクはあまりにもひどいと。経産省出身の今井の知恵だというのがもっぱらの話だが本当にひどいと思う。国民はなんでももらえば嬉しがるよという蔑視の思想だ。ほとんどの人は安倍より頭も品性も優れているということをしらないのか。
レジェンド斎藤が4時近くなってくる。重いリュックと手提げを持っているので、保っちゃんと相談して、中身を整理して軽くする。美智子さんはご自分でも言われるがやはり戦前から生きてこられて、戦争を知っている方なので、何でももったいながって取っておく。カバンの中に突っ込む。ビラがたくさんあり、スーパーのレジ袋もたくさん入っていてかさばらせている。「まあなんてことでしょう」などと言われるが、やはりおばあさんだ(笑)。
4時頃に9条改憲阻止の会の人たちが来たので、あとは保っちゃんにまかせて帰る。(T・I)
緊急事態宣言が出て我々に対する人々の反応に変化 4月9日(木)
経産省前の人通りは少なかったが、でも通行人の反応は「緊急事態宣言」が出たせいか明らかに違っていたと思えた。今迄は素知らぬふりで通り過ぎていく人が圧倒的であったが、かなりの人が横断幕やノボリ旗を見ていく(思わなかった効果だ)。
八王子のKさんが、座り込みが継続しているのを知って、わざわざ例のお煎餅を差し入れて下さり暫く座り込みに参加してくれました。
14時頃には、今夜首相官邸前で開催される、「緊急事態宣言に異議あり、改憲利用とんでもない!」4・9官邸前緊急行動へ参加される方々が寄って下さり、用意した椅子が足りなく程でした、その中には、暫くぶりに来ましたと言ってカンパをしてくださった方もおりました。勿論私達も、座り込み撤収後にはその集会に駆けつけました。 (Y・R)
一筋縄ではいかない気持ちを抱えての行動 4月10日(金)
事務所に着くと皆椅子に座って話をしている。いつもなら忙しく椅子や幟旗を台車に積み込み準備に忙しく働いているのだが今日は何かおかしい。コロナ騒ぎで何か起こったのだろうか?ここのところコロナ、コロナで世の中の話題がそればっかりである。いささかうんざりであるが、私にしてみれば一大事でもあるが…
イロハのSさんが金曜日の座り込みはメンバーが潤沢だから2つに分け交代で回したらどうかと話を持ち掛けてきた。唐突に言われたので,私は、あいまいな返事をしておいたが、なかなか難しい問題でもある。経産省前テントの座り込みは365日一度も欠かすことなく(台風19号の電車が通らなかった時を除いて)座り込みを毎日続けている。これは経産省に対する抗議の意思であり、原子力村に対する揺るぎない気持ちの表れでもある。これは何としても続けていきたい気持でもある。しかし、私がコロナにかかれば重症化は間違いないだろう。場合によっては、命にかかわる。高血圧、血糖病、高脂血症、いくつかの持病を持っている。私は闘いの中で生きていたい。でも今死ぬわけにはいかない。
韓国の闘う仲間からこんなメールが届いた。
ひょっとすると近現代史では、類例を探すのが難しい激しい危機と試練が労働者民衆の生活の前に迫っているのかもしれないです。韓国だけを見ても、困難な時期であればあるほど、労働者民衆の生活に責任を持って切り開いて進まなければならない民主労総の今後の闘争が非常に不透明な実情です。まさに予測できない不確実な未来が恐怖そのものになっているのが実情です。
このような時ほど活動家のすべてが格別に健康に気を使わなければなりません。健康でこそ、世の中のすべての不義に立ち向かい戦うことができるからです。日本の活動家の皆さんは相対的にお年を取っている方々だから、コロナウイルスにより弱い可能性があります。 韓国の状況を見ても年齢が多い方々がコロナウイルスに弱いことを証明しています。今日本では安倍政権の実情に立ち向かって闘争を力強くしなければなりませんが、しばらく遅らせることをお勧めします。日本の活動家の皆さんの健康が非常に心配なのは、コロナウイルスを克服し健康を維持してこそより力強く戦うことができるからです。遠からずコロナウイルスに勝てば、韓日労働者が喜んで再び会うことができるでしょう。その時までみんな元気に耐えることを願います。さようなら。(キムチャンゴン)
実は我が家でもこの座り込みに参加することに対しては決して肯定的な言葉かけをしてもらっているわけではない。半ば諦めたような感じでもあるのだ。金曜日のイロハのメンバーに聞いてみると、我が家でもそんな感じ。という人もいる。「あなたがうつる場合もあるし、移うつされる場合もあるのだよ。」と同じことを言われるようだ。反原発の運動への理解はしてもらっているつもりではいたが、コロナという今までにない敵と向き合ったとき新たな問題が生じたように思う。
とにもかくにも、事務所を出発してみた。経産省前は金曜日なのに人通りが極端に少ない。経産省の建物から出てくる人も入っていく人も極端に少ない。警備員が立っていなければ休日なのかなと勘違いをしてしまいそうである。今日は午後に台風並みの風が吹くという天気予報だったので、幟旗は短めにしてバナーもテーブルの前に1枚取り付けるだけとした。何となく寂しい感じがしたが仕方がない。幟旗を括り付けた椅子にはだれか座っていないと風が強くて、何処かに飛んで行ってしまう。コロナ対策で今日も椅子と椅子の間をやや空けて座ってみた。
木曜日のYさんの日誌には通り過ぎる人がこちらをジロジロ見ていくという表現があったが、私には我々を「非国民」というような目つきで通り過ぎて行く感じでもする。決して肯定的な眼差しではないような気がする。つまり、「自分たちは自粛しているのにこの連中は好き勝手にこんなところに座り込んで、何やっているの!!」というような感じで通り過ぎて行くようだ。でも、安倍政権のやっていることや経産省のやっていることを考えると絶対に後に引けないこの運動である。諦めずに最後まで頑張りたい。(S・S)
通行人が少ない中で「安倍はやめろ」「原発やめろ」 4月10日(金)
人が少ない霞が関駅を通って経産省前に着くといつもの顔ぶれ。寒いので霞ヶ関ビルの陰にならないところでチラシまき。人通りも少なく、経産省ビル内もいつもの半分程の人だそう。
それでも経産省本館前の抗議行動は40人以上で元気はつらつ。愚かな間違った政策を推進してきた安倍政権が新型コロナウイルス対策でも、クルーズ船内感染・PCR検査制限・休校パーフォーマンス・安倍のマスク・補償無き休業依頼などなど愚策ばかり。「安倍はやめろ」・「原発やめろ」のコールと、「真実は沈まない」・「座り込めここへ」の歌に挟まれて、安倍政権と経産省への怒りのアピールが続いた。放射性物質も新型コロナウイルスも見えない脅威。経産省の虚偽文書批判も。 (K.M)
自分で考え命を守れ これが金言 4月11日(土)
極微小な生物が世界を塗り替えてしまった。見慣れた景色がよそよそしく見える。言葉が独り歩きし始めた、緊急事態宣言・ロックダウンなどなど。それらは群盲像を評すような状態でもどかしい。はっきりしているのはこの国は富裕層だけを守ろうとしていることだ。
様のような情報が飛び交う中で本質を捉えたものがある。それらは明晰な視点が光っていた。どんなときも希望があることを覚えておこう。
〇自分で考え いのちを守れ! 新型コロナと闘う その先の未来へ200408
児玉龍彦先生(内科医、東大先端研がん・代謝プロジェクトリーダー) 金子勝先生
https://www.youtube.com/watch?v=RUrC57UZjYk
〇【緊急寄稿】 ビーバーテール通信 番外編 緊急事態宣言は魔法の杖ではない
2020年4月7日 小笠原みどり (ジャーナリスト・社会学者)
http://www.news-pj.net/news/91118 (O・O)
座り込みの火を消すなという思いが強い 4月12日(日)
曇天→ぱらぱら降り始めた
今日もT久さんとサッシーさんが大活躍。自転車部隊E藤さんはいつも通り早くきてくれたがS藤さんは過労で倒れたよしでお休み。働く人が減っているので残った人は大変ですよね。
玉中さんのNO NUKES横断幕をつけたが、風が強くてバサバサするので外してしまった。今日もお湯を沸かしてくるひまがなかったが持ち寄りのお菓子と飲み物で歓談。椅子をあまりくっつけないようにしているが話が盛り上がりすぎるとつい集まってしまうのが難しいところ。
R、マリリン、N瀬、レジェンドM子、とどんどん人が来て、また渋谷で「要請するなら補償しろデモ」があるのでH口さんら3人が出かけて行って、入れ替わりながらだがトータル15人とは久しぶりの大記録?!座り込みの火を消すなという気合いが入っている(?)。
久しぶりにTwitter に復帰した私、写真を撮って「座り込みを続けています」と流したら、すぐリツイートしてくれる人がいた。見れば金曜の経産省前抗議集会のツイートも、いくつもリツイートされていた。いま自粛してない抗議行動があるということがそれだけでニュースバリューがあるのかも。
通りがかりの人は少ないし話しかけては来ないけれど、こちらを見てはいる。なんだろうという感じで幟の文字を読んでくれてはいるので、存在アピールはまあできている。
ところで、座り込みしばらくお休みする予定の人で事務所の鍵を持っている人がいれば、休まない人で毎回早くくる人に渡してくれないかという要望が出ています。(鍵を持っているわたしが遅刻魔なもので皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ありません)。いかがでしょうか。運営委員会でちょっと聞いてみてください。(はしゆき)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その29
問題点だらけの宮崎・早野論文に新たな衝撃的な不正が発覚
~「2014 3Q」のガラスバッジ測定データが人数・年齢分布ともに実際と異なる~
2020年4月9日 木村雅英
宮崎・早野論文の不正については何度も書いてきたが、新たに驚くべき不正が明らかになった。大規模なガラスバッジ外部被ばく線量データが、二人が第一論文で示しているものと、実際の2014年第3期のデータとが、人数も年齢分布も違っているのだ。
このことを牧野淳一郎さん「3.11以後の科学リテラシーno.88」(岩波科学4月号)が、OurPlanet-TVのWeb記事(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2470)を参照して訴えている。
福島県立医科大学の宮崎真講師と東京大学の早野龍五名誉教授が、2016年~2017年にかけて国際的な科学誌に投稿した2つの論文において、住民に配布したガラズバッジが1万6千人だったにも拘らず、論文では2万一千人のデータが解析されていたのだ。
OurPlanet-TVによれば、このことについて
「調査を行なった福島医大と宮崎氏は、OurPlanetTVに対し、伊達市の調査委員会で現在調査中のため、回答は控えたいとしたが、事実関係について否定しなかった。また早野氏に対しては、2月半ばから事実関係に関する答えを求めてきたが、28日までに回答がなかった。」
宮崎・早野論文の問題点は、2019年2月に「原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!」その192、その193と、本シリーズその24(2019年11月)で、指摘してきた。伊達市の住民同意なしにガラスバッジ個人被曝線量データを使い、累積線量を3分の1に過小推定し、さらにその元データを捨ててしまった、などなどの不正により個人被曝線量を低く推定している。そして放射線審議会(原子力規制委員会内)が論文の明らかな間違いを知りながら、引用・参照して、県民に被曝を押しつけているのだ。
私たちは、このように、権威(東大、福島県立医大)を悪用して、間違った論文を国際的な科学誌に発表して、世界にイチエフ事故被曝影響を過少に見せる国際原子力ロビーたちの不正を許せない。IAEAやICRPなどの国際原子力ロビーや国内の電力会社のみならず、学者たちもが、このようにデータを不正に使って、間違った結論を導いている事実を見過ごしてはいけない。原発にまつわる多くのところでこの様な改竄・不正が行われているではないか。
原子力ロビーたちに騙されてはいけない
4月17日(金)経産省前抗議集会
時間:17時~18時 主催:テントひろば
4月19日(日)安倍改憲NO!安倍政権退陣!4・19行動
時間:14時~ 場所:衆院第二議員会館前 総がかり行動
4月22日(水)月例祈祷会 午後3時より
場所:経産省前テントひろば
15時 芸能の刻 15時30分 祈祷会
4月22日関西電力ブラックマネー糾弾 関電東京支社抗議
関電東京支社前 日比谷パークフロントビル前 17時30分~18時30分
4月26日(日) 脱原発青空川柳句会 選者:乱鬼龍
時間:12時~ 場所:経産省前テントひろば
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