「COVID19(新型コロナウィルス)世界連帯マニフェスト」に署名ください PLEASE SIGN: COVID-19 GLOBAL SOLIDARITY MANIFESTO
- 2020年 5月 6日
- 評論・紹介・意見
- 「COVID19(新型コロナウィルス)世界連帯マニフェスト」「ピースフィロソフィー」
Read and sign:
COVID-19 GLOBAL SOLIDARITY MANIFESTO
3月後半、世界各地でCOVID19の感染が広がり、いろいろな国や地域で外出規制が敷かれる中、アメリカン大学の人類学教授、デイビッド・バイン氏がズームミーティングを呼びかけ、米国、イタリア、スペイン、沖縄、韓国、カナダ、ギリシャ、ブラジルなど世界19の国や地域にゆかりのある、50人ほどの仲間が話し合いを続けてきました。この世界を覆う困難の中、どのような連帯を築き直すことができるのか。どんな世界を創りたいのか。今、何ができるのか。そういった話し合いの中で自然発生的に生まれてきたのがこの「マニフェスト」です。ぜひ一人でも多くの人に読んでもらい、賛同する人は署名してもらいたいと思います。元の言語は英語で起草しましたが、日本語をはじめ多くの言葉に翻訳されています。きたる5月16-17日、オンラインでイベントを行います。時間は東部(ニューヨークなど)時間5月16日(土)午前9時と午後9時の2回(日本時間では5月16日土曜午後10時と17日日曜午前10時となります)、世界中のどこにいてもどちらかに参加できるように、12時間差で2度行います!また詳細はこのページで紹介します。
From the “ABOUT” page of the website:
The COVID-19 Global Solidarity Coalition is a collective working group of more than 50 activists, scholars, artists, students, teachers, speakers, advocates, and others from at least 19 countries and places who are committed to the transnational health, peace, security, and well-being of every individual. We began our journey in early March in response to conversations, challenges, and best practices within our communities. Together, we agreed to forge a path of support and solidarity. From this, a manifesto was written, stating our demands for true peace, justice, and equity at local, national, and global levels.
We plan to officially release our COVID-19 Global Solidarity Manifesto to the world during two online events 16-17 May depending on your time zone (9.00 and 21.00 New York City time on 16 May). This website will provide more details about the events soon. We will also announce how we will work together to ensure our Manifesto helps create the world we know is possible. Please join us!
For more: visit the website: https://www.covidglobalsolidarity.org/
ウェブサイトにぜひ行ってみてください。
https://www.covidglobalsolidarity.org/
COVID-19(新型コロナウィルス)世界連帯マニフェストのサイト |
マニフェストへの署名はこちらへ→
日本語版
https://forms.gle/2BwQpiYieaQa1v7b7
COVID-19(新型コロナウィルス)世界連帯マニフェスト
COVID-19(新型コロナウィルス)の危機により、世界に蔓延する不公平と暴力の構造を早急に変えていく必要性が明らかになりました。私たち世界の人間は、この歴史的瞬間をチャンスと捉えようではありませんか。私たちは地域で、国で、世界でといった、あらゆる次元で連帯を築きます。物理的距離は取りつつも、私たちは互いに助け合うグループを、コミュニティーのネットワークを、そして社会運動を築いています。いま私たちは、私たちが築く世界、私たちが要求する世界の姿、私たちが達成する世界のあり方の一つのビジョンを示すマニフェストをここに宣言します。
1. 私たちは、強固な国民皆保険の制度と、すべての人間の基本的権利としての医療保険を要求します。
2. 私たちは、今起こっている世界中すべての紛争を即時停戦し、戦争という病魔に終止符を打つことを要求します。それは、外国軍事基地の閉鎖、軍事演習の中止、核兵器の廃絶を含むものです。私たちは、すべての国が、軍事費を最低半分は削減し、すべての人々の医療保険、住居、保育、栄養、教育、インターネット接続など社会的ニーズを満たすことに振り向けることを要求します。そうすることによって、すべての人々の肉体的・精神的・経済的安全を確実に守ることができます。
3. 私たちは、現行の持続可能性のない「際限のない成長」という幻想に基づく資本主義経済を、人間の命、生物の多様性、天然資源が保護され、最低所得が保障されるような、協同にもとづく寄り添い型の経済にあらためることを要求します。そうしてこそ、各国政府が協力して、気候変動という生物の生存を脅かす脅威とたたかうことができるのです。
4.私たちは、国全体を対象にした全ての制裁の即時撤廃を要求します。制裁は脆弱(ぜいじゃく)な人々を貧困に陥らせ、医薬品や医療品の入手手段を断ち切り、死に貶(おとし)めています。
5.私たちは、全ての労働者が新型コロナウィルスから守られ、 衛生管理の行き届いた労働環境と収入と働く権利が長期的に保証されることを要求します。
6.私たちは、全ての人々が完全な保護を受けることを要求します。特に女性やその他親密なパートナーによる暴力や児童虐待の被害者、高齢者、貧困層、囚人や抑留者、難民やその他の避難民、在留許可書の有無に関わらず全ての移民、ホームレス、LGBTQIA +の人々、人種的/民族的少数民、先住民族、障がい者、能力的に難しい問題を抱えている人々–これら最も脆弱な人々とその他の全てが保護の対象です 。
7.私たちは、富裕国がその義務と責任を果たすことを要求します。富裕国の歴史的に長きに渡る国内外の植民地主義、新植民地主義、その他の搾取は、強力な公衆衛生制度を欠く国々を誕生させました。それらの国々の生命を救うために(WHO・世界保健機構の関与を含む)医療援助と債務救済を提供することを要求します。
8.私たちは政府、企業が、個人の情報を尊重することを要求します。このコロナの世界中の感染を利用して監視、裁判なき拘留、制限により、集会の自由、表現の自由、自己決定権、投票権等の基本的人権等への弾圧を拡大しないことを強く要求します。
9.私たちは政府が経済の刺激策を導入する時や経済活動を再開する時、財界、金融業界のエリートたちの利益よりも、一般の人々のニーズを優先することを要求します。
世界中で貧富の差が甚大なものとなり、たった1%の富裕層が、69億の人々の2倍を上回る富を手にしています。地球規模と国内の両方での富と力の根本的な再分配が緊急に必要とされています。この地球に生きる全ての人々が貧困・搾取・支配などの痛ましい被害とは無縁の、健康で創造的で、充実した人生、機会を持つべきです。
初出:「ピースフィロソフィー」2020.5.4より許可を得て転載
http://peacephilosophy.blogspot.com/2020/05/covid19please-sign-covid-19-global.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion9724:200506〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。