「思想史講座」のお知らせー6月再開のご案内
- 2020年 5月 17日
- 催し物案内
- 子安宣邦
*だれでも、いつからでも聴くことのできる思想史講座です。
だれでもというのは、聴いてみようという目的意識をもった人ならだれでもということで、その目的も無く、あるいは別の目的をもって来られる方はお断りいたします。
*コロナ禍のため延期していた新講座を6月から始めることにいたします。
*私は『江戸思想史講義』(1998)を出して以降、もっぱら日本近代の諸問題をめぐって語り、著書としても世に問うてきました。その作業も、一昨年来この講座でも語ってきた「明治維新の近代」の完成をもって一応の終止符を打つ時期に来たと思っております。そこで新たな講座は私にとってはおそらく最後の転換を遂げなければならないと思ってきました。私はもう一度「江戸」から近代を見直すことを考えました。もう一度というのは、私はすでに『江戸思想史講義』で最初の試みをしています。したがって今回の作業を私は「第二江戸思想史講義」と呼びます。
*今回の世界的なコロナ禍害はあらためて中国の大きさを再認識させました。これは元凶さがしとしていうのではなく、グローバルな大中国なくしてグローバルな感染の拡大もないことをいっているのです。大中国との日米安保を介した関係性ではない、直接的な関係性が問われる時代にとっくにあることをいいたいのです。この中国との関係性もまた新たに始まる思想史講座の重要なテーマであります。江戸とは日本で一番まともに中国思想に真向かった時代です。「第二江戸思想史講義」は「中国問題」を大きな思想動機としてもちます。
*東京・大阪とも新講座として再出発いたします。東京は飯田橋の教室に移ります。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*6月の講座
*思想史講座―「第二江戸思想史講義」
*大阪教室:懐徳堂研究会
6月20日(土)・13時00分〜15時00分
朱子『中庸章句』と江戸思想 1
「天の命ずる之を性と謂う」
ー朱子による『中庸』首章解をめぐって
*資料は当日配布します
参考文献:金谷治『大学・中庸』岩波文庫、島田虔次『大学・中庸 下』中国古典選7、朝日文庫。『朱子・王陽明』荒木見悟解説、世界の名著、中央公論社。
会場:アプローズタワー14階1402号室、阪急梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会(会場は飯田橋です)
6月27日(土)・13時00分〜15時30分
朱子『中庸章句』と江戸思想 1
「天の命ずる之を性と謂う」
ー朱子による『中庸』首章解をめぐって
*資料は当日配布します
参考文献:金谷治『大学・中庸』岩波文庫、島田虔次『大学・中庸 下』中国古典選7、朝日文庫。『朱子・王陽明』荒木見悟解説、世界の名著、中央公論社。
会場:rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2020.5.13より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/82930894.html
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