五輪中止 いますぐ決めろ 7・24デモ のお知らせ
- 2020年 7月 20日
- 評論・紹介・意見
- 渡辺悦司
7月24日、大阪市で五輪中止を訴えるデモ集会が開かれます。詳細は下記のとおりです:
日 時:7月24日(金)
18:30 集会開始
19:15 デモ出発 豊崎西公園→HEPFIVE前
集 合:豊崎西公園
〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎5-5(通称「たこ公園」)
大阪メトロ御堂筋線「中津駅」2番 出口
地図→http://www.kita-umeda.com/8522/
主 催:東京オリンピック・パラリンピック反対!実行委員会
連絡先:090-4280-3952(喜多幡)
kitahata@ss.iij4u.or.jp
私たちの訴え:
「福島はアンダーコントロール」というウソから始まった2020年東京オリンピック・パラリンピック。
新型コロナウイルス感染の世界的拡大でWHOがパンデミックを宣言した後でも、開催に固執し、聖火リレーの準備に邁進していた安倍政権とJOC、小池東京都知事。 そのためにコロナウイルス対策が遅れ、多くの人が犠牲になりました。
「緊急事態宣言」が解除された今でも、米国や南米を中心に感染は拡大し、重症者と死者が増え続けています。
こんな時に、安倍政権やJOCがまだオリンピック・パラリンピックの2021年開催を断念していないことは信じがたいことです。
「福島はアンダーコントロール」どころか、福島第一原発の廃炉作業は、何千人もの労働者の過酷な被ばく労働にもかかわらず困難を極めており、増え続ける放射性廃棄物や排水、原発事故が原因と考えられる疾病、引き裂かれた町や村、支援措置を打ち切られる避難者たち、差別にさらされる子どもたち…。
一方、オリンピックの招致や運営に絡んであらゆる不正・汚職が暴露されました。
また、国立競技場などの会場建設では暴力的な野宿者排除が行われました。
インドネシアやマレーシアで違法伐採された材木が使用されたことも大きな国際的な非難を受けています。
オリンピック・パラリンピック開催が遠のいた今、もう一度こうした現実に立ち返るべきです。
コロナウイルスの感染者数や死亡者の数に一喜一憂して緊急事態宣言を弄んでいる時ではありません。
危機は終わっていません。
この間の安倍政権の無策によってもたらされた生活の危機、「第二波・第三波」への備え、今政府や自治体、の財政や人力をどこに集中するべきかは明らかです。
一日も早くオリンピック・バラリンピックの開催を断念するべきです。
1年後にコロナウイルスのパンデミックが収束している可能性はほとんどないにもかかわらず、IOCや日本政府・JOCが決定を引き延ばしていることは、「選手のため」でもなんでもなく、利権と国家の威信のためです。
1年延期の数千億円の追加費用など論外です!
福島原発問題への取り組み、コロナ危機への対応を妨げているのは、オリンピックや万博などの大型イベントと巨大開発、カジノ・IR、リニア新幹線などによって経済を浮揚させるという倒錯した考え方です。
そのすべてが環境破壊、都市の再開発・ジェントリフィケーション(「高級化」)と強制的な住民の立ち退きを伴っています。
もうこんな経済・社会のあり方を考え直す時です。
また、天皇代替わりとオリンピックを通じて煽られてきたナショナリズムは、コロナウイルス感染症のパンデミックの中でも危険が増しています。
韓国・朝鮮や中国の人たち、在日の人たちへのレイシズムを煽ってきた小池東京都知事や吉村大阪府知事がコロナ危機の中で人気上昇中と言われています。
しかし、コロナウイルスは国や人種を選びません。
私たちがこの危機を生き抜くためには国際的な協力と連帯が重要です。
私たちは7月24日、開幕の予定さていたこの日に、さまざまな立場の運動団体や個人がそれぞれの立場から東京オリンピック・パラリンピックの中止の声を上げるためにデモに参加するよう呼びかけます。
東京オリンピック・パラリンピック反対!実行委員会(オリパラ反対実)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion9953:20200720〕
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