HOWS講座(9月19日)ユーゴスラヴィア内戦の真相ーマスコミが伝えない真実に迫る
- 2020年 9月 7日
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ユーゴスラヴィア内戦の真相-マスコミが伝えない真実に迫る
日時:2020年9月19日(土)午後1時~4時
場所:本郷文化フォーラムホール
(最寄駅=地下鉄本郷三丁目)
講師:岩田昌征(千葉大学名誉教授)
問い合わせ:TEL=03(5804)1656
メールアドレス=hows@dream.ocn.ne.jp
ホームページ=http://www.hows.jpn.org/
《講師からの一言》
多民族戦争と階級形成闘争
社会主義崩壊から資本主義復活の過程が最もはげしく流血の悲劇に落ち入った旧ユーゴスラヴィア多民族戦争、20世紀最後の10年のヨーロッパにおける戦争、そして、第二次大戦後唯一のヨーロッパにおける戦争を令和の時代に考え直してみたい。諸論点がある。以下の如し。
①ユーゴスラヴィア王国形成期(第一次大戦後)のBiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)の農地改革と社会主義ユーゴスラヴィア(第二次大戦後)におけるその継承。社会主義崩壊、BiH独立、農地改革の見直し要求
②ユーゴスラヴィア共産主義者による社会主義建設試行、市場社会主義と自主管理アソシエーション(連合)労働システム
③社会主義建設エネルギーの過消費・涸渇と資本主義化における階級形成闘争(社会有財産の私有化闘争)を実質化する多民族戦争
④ユーゴスラヴィア諸民族へのマルクス・エンゲルス的偏見とユーゴスラヴィア共産主義者によるマルクス的社会主義建設試行の不調和
⑤西欧起源の民族形成試行の波及、多民族戦争の西北部から東南部への移動の意味
⑥中世以来の大対抗、カトリック(プロテスタント)文明、東方正教文明、イスラム文明の交差地における多民族戦争・多宗教戦争、
⑦北米西欧市民社会(カトリック・プロテスタント文明)によるユーゴスラヴィア多民族戦争の選択的認識・偏向的情報を対象化できない日本市民社会
※参考文献
・『ユーゴスラヴィア:衝突する歴史と抗争する文明』(NTT出版、平成6年1994年)
・『ユーゴスラヴィア多民族戦争の情報像 学者の冒険』(お茶の水書房、平成11年1999年)
・『社会主義崩壊から多民族戦争へ』(お茶の水書房、平成15年2003年)
・『20世紀崩壊とユーゴスラヴィア戦争 日本異論派の言立て』(お茶の水書房、平成22年2010年)
岩田昌征
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