眠れない
- 2020年 11月 27日
- 評論・紹介・意見
- 小原 紘新型コロナウィルス
韓国通信NO654
2か月前から突然眠れなくなった。「眠れなくても死なない」という複数の医者の奇妙な励ましを受けて、不眠と格闘する毎日が続く。
いつでも、何処でも眠れたのに…。食欲も味覚もあるので断じてコロナではない。運動不足の指摘には散歩で解消に努めているが、加齢の指摘だけは努力のしようがない。
自分で下した診断は「自律神経失調症」だ。
「眠れない」は自己責任か
新型コロナで体調を崩す人が多い。自殺者も失業者も急増。世界全体の感染者数5839万人、死者138万人(11月23日現在)。わが国の患者数もうなぎ上りだ。アメリカ、ロシア、フランス、イギリスに比べ日本の感染者数と死者が少ないのを奇貨として、税金を使って「旅行に行け!」「外食しろ!」と政府はすすめた。経済のためには感染者の増加は計算のうちと考える非情な本音が見える。
感染者を増やさず、医療体制の拡充と整備が急がれるさなか、「少人数で」「小皿で」などと、食べ方にまでおせっかいして、お茶を濁す小池都知事には呆れた。
そもそも菅首相の「自助」「共助」「公助」は政治家が言う言葉ではない。首相は憲法25条「生存権、国の社会的使命」を強調すれば十分。これでは「政治に期待しないでね」と言っているようなもの。政府(国)は何のために、誰のためにあるのか。憲法25条を骨抜きにする悪質な解釈改憲だ。
自律神経の異常を疑う私の場合、背景には明らかに政治に対する不信感がある。
検察人事の失敗に懲りもせず、「学問の自由」に踏み込んだ菅政権の体質は、正面から「改憲」を叫び続けた前首相より陰湿で質が悪い。コロナに気をとられてこのまま流されていく不気味さを指摘する人も多い。「国民が三流なら政治も三流」。苛立ちが募る。
これでは眠れるはずはない。安倍政権の数々の疑惑に菅政権は責任を持って答えなければならない。継承とは、そういうことだ。「モリカケ桜」、国政の私物化も決して忘れない。
日本の不幸
コロナを「風邪」とうそぶく大統領のいるアメリカは別にして、西欧とアジアのコロナは「別種」という情報があるなか、日本、中国と韓国の感染者数の推移は興味深い。中国は横ばい、つまり新しい感染者が殆んどいないのに比して、韓国では第三波の流行で連日200人を超す感染者が発生して警戒を強めている。日本は急増、大国中国を追い越してしまった。アベノマスクに象徴される無責任さと、それを継承するわが国の政治は国民には不幸の極みである。<図表はヤフーニュース10/5より> 黒線/中国・橙/日本・青/韓国
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〔opinion10317:201127〕
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