テント日誌12月21日版
- 2020年 12月 24日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
月例祈祷会もあり、経産省前は賑やか 12月16日(水)
天気予報では、今日は北は大雪、他のところも最高気温10度とかだった。寒かったが風がなかった。バナー類の設置に手間取った。セッティングをしている時、若い女性が話しかけてきた。その女性は「祖父母は南相馬から飯坂温泉に避難したが、祖父はそこで亡くなった。親は新潟県の柏崎刈羽のそばに住んでいる。柏崎刈羽も再稼働されそうなので心配だ。原発はやめた方がいい。テントがあったときから知っているし、立ち寄ったりしていた。時々この前を通っている。福島の人たちは参加しているのか、ここは福島の人たちとどんな関係を結んでいるのか」などをきいてきた。「身体に気を付けて頑張ってください」と励ましてくれた。
12時30分より、今日も全教が財務省前で小学校の1学級の定員は20名を目指せという演説を行っていた。財務省は定員を下げたからと言って、学習効果が上がるわけではないなどととんでもないことを言っているようだが、文科省側は30名と言っているようだ。(35名になる)
規制庁前抗議行動に参加したIさんらが寄ってくれた。倉田さんは12月はお休みとなる。今日は3時から日蓮宗宗徒さんたちの原発抗議、47士たちのパフォーマンスがある日で、2時頃から参加する人が来られて賑やかになってきた。開始時の3時には、テントの人たちも当番やレジェンド斎藤をはじめ、しばらくぶりの人たちも参加。47士の人たちは、歌、奇想天外な歌(ランボーの試論の内容を法善寺横丁の替え歌で歌う)やトランペットの演奏、読経・声明(重唱のように読経の声を重ねる)など音が出っぱなしだった。最後の方で、菅政権に対する激しい批判の演説が行われた、「海燕」という歌でおわった。寒くて、差し入れてくれたホッカイロがとてもやくだった。(T・I)
いろいろの集会に参加された方が立ちよられた12月17日(木)
猛烈な強風で、セッティングは難儀をした、のぼり旗の先端の部分が吹き飛び皆で探しても見つからず、事務所に帰って代わりを持って来た。テーブルまで吹き飛び、座っていない椅子はことごとく倒れた、とてもあの素敵なひまわりのバナーを取り付けることは不可能だった。
本日も八王子のKさんが来られて、いつものお煎餅と特別にお饅頭を差し入れて下さいました。今日は、訪問者が多くて一時は用意した椅子が満杯でした、常連の長老のSさんや英語の先生東京地裁で行われた「宗教者核燃裁判」に参加された方や、「攻撃受ける前に先制攻撃」なんていいの?国会正門前ダイ・インに参加された方が座り込みに参加していただいたおかげです。その中の数人はカンパまでして頂きました(参加者は85名と言っておりました)それにしても、今日は一日中強風が止まず寒い日でありました。(Y・R)
福島移住者に200万支給、やることが逆だ 12月18日(金)
朝方はかなり冷え込んだが、経産省前に来てセッティングをする頃には大分気温も上がってきて、風もなく穏やかな座り込み日和となった。事務所で荷つくりをしていた時、斎藤さんのひざ掛けが見当たらず、仕方がないので敷きマットを持参した。どなたかご存じの方は事務所の方にお返しください。
12時半ごろに文科省前の方からスピーカーの音が聞こえてきた。行ってみると、全教が大型の街宣車を出して、20人学級に街宣をやっている。このところ、頻繁に街宣活動をしている。文科省もようやっと35人学級を実施すると言う。子どもに向き合った教育が叫ばれているが、40年ぶりの定数の改変である。少し遅すぎるように感じる。
コロナの感染拡大が続いている中、経産省前の人通りはかえって以前より増えたような気がする。東京の昨日の感染者が822名に達したという。この調子で増え続けると来年を待たず大台に達してしまうのではないかと心配する。私も基礎疾患を持った身なので非常に心配である。
最近政府は、福島に家族で移住なら200万円支給という方針を打ち出してきた。東京電力福島第一原発の周辺12市町村へ移住することを前提にしている。しかし、やることが逆である。福島から避難してくる人に対して相応な額の支援金を支給するのなら納得するのだが、政府の考えることはとてつもなく愚かである。(S・S)
避難できない原発(新型コロナ下で更に!)、核ゴミどうする? 12月18日(金)
日が差していると良いが冷たい空気でだんだん寒くなる。温まるため(?)にチラシまき。12.21行動、12.22院内ヒアリング集会のちらしを配布。4時半過ぎに経産省記者会の金曜担当記者に連絡がとれて、Inさんと一緒に経産省10階に入り、院内ヒアリング集会の案内を投げ込む。
5時から、守屋さんの歌とギターに合わせて「座込めここへ」、「真実は沈まない」、「一人の手」を合唱して経産省抗議行動を開始。寒く暗い中だけれども、反原発・反菅政権のアピールを続けた。新型コロナ下の為に内閣府が作成したガイドラインで被曝防護とコロナ感染防護の両立が全くできない(IAEA深層第5層違反)、核のゴミ問題の青森対応が報道されているが全く先が見えない(核燃料サイクル破綻)、長年の原発推進政策を止めエネルギー基本計画で脱原発を明確にするべき、菅政権の独裁横暴政治を打破しなくては、…などなどのアピールが続いた。座込みの片付け後にテント運営会議。 (K.M)
言論、言葉は力 希望 12月19日(土)
財務省の前に30人ほど人が集まっていた。何だろうと皆で首をかしげていたら外務省の前に移動していった。それは何かの撮影で彼らはエキストラだったようだ。COVID-19の発生以来土曜日の霞が関に市民運動以外で大勢人が集まるのを初めて見た。
落葉は一段と進みケヤキの枝が空に根を伸ばしているように見えた。「あれ、落ち葉が枝に戻ってゆく」と思いきや、それは地面に降りた雀たちが次々と枝に戻ってゆく姿だった。楽しい錯覚。
〇言論。言葉は力、希望
「民主主義とは何か」という本を読んでいる。久々にワクワクしている。清々しい気分。
著者は宇野重規さん。菅が任命拒否した一人である。東京新聞に寄せられた所感を
読んで胸をうたれた。
【所感全文】任命から除外された宇野重規氏「民主主義の可能性信じる」:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
『民主主義とは何か』(宇野 重規):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
2020年10月20日第一冊発行 2020年11月18日第四冊発行
〇「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」
全然誤解していない。それこそが誤解。新型コロナなどどうでもいいと
思っているのがよく分かった。首相が招いたのは無為無策による災いと
危機。それ以外に招いたのは二階幹事長たち。どうでもいいことだが。
(O・O)
今日はちょいと寒いが、雀がやたらおおい 12月20日(日)
今日はすごい青空、でもちょっと寒いです。
美智子さん用の猫柄膝掛けが行方不明なので、代わりに茶色の毛布をかけていただきました。(猫柄の膝掛けがどこにいったかご存知の方教えてください!はしゆき私物です。)理由はわからないがやたら雀が多く、経産省のフェンスや植込みの枝先にぎっしり並んで座っていました。写真は下記のツイートをご覧ください。
乱さんからの依頼で、藤原さんに、1月4日のミカン10kgの買い出しをお願いしました。車もあるしフットワークの軽い藤原さんは気持ちよく引き受けてくださいました。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました: 経産省前テントひろば(12月20日座り込み報告) 快晴、風やや強い。国会周辺には銀杏がたくさんおちていました。ちょっと寒いです。座り込み参加人数計9人。美智子さんが見えましたが今日お弁当を持ってきていないので、みたらし団子を食べていただきました。雀がやたらと多くて50羽以上。鳩は一羽だけ https://t.co/ew9B9GWIe6 https://twitter.com/keroppu8649/status/1340559165031284736?s=20
少人数学級の実現を訴える行動が 12月21日(月)
今日も経産省はエネルギー基本計画を作る会議を開くそうで、2時からの抗議行動で使うためにトラメガを持って経産省前に向かった。着いた時は風もなく日差しが暖かく感じられたが2時頃から風が強く吹いてきて寒くなった。
今日も教職員組合による少人数学級の実現を求める集会が文科省から財務省にかけての歩道を使って行われた。数日前に決定された35人学級は一歩前進と評価しつつも、20人学級こそ一人の教職員が丁寧に生徒の面倒をみられるギリギリの数である、と訴えていた。35人学級は小学校のみであり、中学・高校はほったらかされたままである。
2時半過ぎからエネルギー基本計画の会議が開かれている17階に向かって抗議行動が行われた。10人ほどが参加した。きょう、Onさんが持ってきてくれたCDは高田渡の・イキテルソング・というタイトルで・自衛隊に入ろう・という曲が面白かった。
強靭な肉体を自慢している人は自衛隊に入って死んでくれ、と歌っている。銀座デモなどをしていると殴りかかってくる右翼をよく見かけるがそういう連中の事を皮肉っているものと受け取りました。今日は(月)としては珍しく3人の方にカンパを頂きました。寒くなってきたので年寄りがよく頑張っているとして励ましのカンパだと思います。テントニュースを快く受け取ってくれました。今日は冬至なので明日からは少しずつ陽が延びていくのでそのうち明るいうちに帰れるでしょう。(保)
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大飯「合格」取消判決にきちんと反論せず、基準地震動の考え方を確認して誤魔化す規制委~総ての原発を止め、基準を作り直し、審査をやり直せ~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その234 木村雅英
12月4日の大飯3,4号機設置許可取消判決(大阪地裁、森鍵裁判長)は、多くの専門家から批判され続けていた原子力規制委員会の「新規制基準」と基準地震動策定にとどめを刺すものだ。訴訟団にブラボーと言いたい。
その後、原子力規制委員会は12月9日の定例会議のトピックスで話題にし、石渡委員が「ガイドの文章そのものも誤解を招くような文章になっているのではないかという感じはいたします。」とまで発言した。
そして、次の週16日の定例会議で「議題3 基準地震動の策定に係る審査について(案)」を論じ、原子力規制庁担当が用意した「1.基準地震動の策定に係る審査の基本的考え方」、「2.大飯発電所の基準地震動の策定に係る審査」の文章を元に、「ばらつき」とか「不確かさ」の議論をして、作文・修正をし、修正文を原子力規制委員会の見解とした。
これらの議論は何だろう? 判決に対して何ら言及することなく、反論することなく、自分たちの基準・ガイドについて、作文して見解を示しただけだ。他の原発への影響を避ける為の全く姑息な会議だ。
地震審査ガイドに誤りがあるのであれば、直ちに誤りを正すべきだ。総ての原発の「合格」を取り消し、総ての原発を止め、ガイドをつくり直してから再審査するべきだ。
当然、記者会見でも多くの記者から糾弾された。
【12月9日記者会見から】
◆更田委員長 我々の審査に何らかの過誤も欠落もなかったと考えており、その判断に自信を持っています。(地震審査)ガイドは言ってみればサービス。
◆記者 このガイドの中の不確かさとばらつきの部分の相当な過誤というか誤解が生じてしまっているような気がする。
◆更田委員長 ガイドを修正するといっても、それは飽くまで表現の修正であって、技術的・科学的な中身に関して変更しようと考えていることは全くありません。
◆記者 判決要旨で、この地震モーメントの値なんだかの上乗せをする必要があるか否か等について何ら検討することなくと書かれている。ほかの原発審査でも検討されていないのであれば、…繰り返される恐れがある。こういう検討について、もう一度し直すお考えはないのでしょうか。
◆記者 樋口英明裁判長のときに、実際にそういう予想をはるかに超える地震が何度も起こっているじゃないか。
◆更田委員長 基準地震動だって無限大にするわけにはいかない。
◆記者 こんな非合理な、無反省で、非科学的な基準をどうして委員長が追認しているのか。…。樋口裁判も今回の判決も「不備がある」と言っているじゃないですか。不備じゃないということを分かりやすく説明してくださいよ。…原発推進委員長じゃないですか、実質的に。
◆記者 運転差止とか許可取消が出ること自体が、例えば規制委がきちんと審査をやっているのかということを揺るがせることにならないかという気もする。…社会との対話とか、説明だとかそういったことがちょっと不足がなかったか。
◆記者 3.11の反省からできたこの規制委員会に対する期待というものが揺らいでいる。地震大国の中で原発を稼働させるということの危険性がある。
本「原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!」シリーズでも、例えば次の様に指摘してきた。
その3 地震国日本で地震評価は最低水準~地震のことを自身で調べる自信なし?~
その101 大飯原発地震動再計算のごまかし~試算と称して真の再計算を避ける非「科学的」原子力規制委員会~
その104 大飯原発地震動試算騒動が示す田中委員長の傲慢~島崎-規制委・規制庁面会が明らかにする基準地震動計算の過小評価~
その134 東北地方太平洋沖地震から学べ!「基準地震動」見直しを~野津厚さん(海上・港湾・航空技術研究所)が伊方「最大加速度1000ガル超え」を予測
実際に、柏崎刈羽原発で最大加速度2058ガル(2007年7月、新潟県中越沖地震)を、あるいは一関で最大加速度4022ガル(2008年6月、岩手・宮城内陸地震)を観測しているのだ。「合格」とされた原発の基準地震動はせいぜい1000ガルとあまりにも小さい。
原子力規制委員会は総ての原発を止めて新規制基準を作り直せ、の声を強めよう。
12月25日(金) 経産省前抗議集会(今年最後の集会)
17時~18時 経産省前テントひろば
12月27日(日)脱原発青空川柳句会
正午より 経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
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