「歌会始」が強化する天皇制 文芸の序列化をありがたがる人びと
- 2021年 1月 2日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
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- 年末年始の休館中(12月22日~1月7日)は電話がつながりませんので、メール、FAX、はがきで申し込みください。メール・FAXは受信日時、葉書は消印で先着順といたします。
- マスクをご着用ください。新型コロナの感染拡大を防ぐため、会場の定員の半分に制限し、間隔を空けてご着席いただきます。
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「歌会始(うたかいはじめ)」とは、年始に皇居で開催される歌会(集まった人びとが共通の題で短歌を詠む会)で、天皇が出した題にそって「一般市民」が歌を送り、秀でた作品を詠んだ人びとが皇居に招かれる「儀礼」です。毎年テレビでも中継され、2万ほどの「詠進」された短歌から選ばれた選歌、短歌を詠むために選ばれた「召人」の歌、短歌の「選者」に選ばれた歌人の歌、天皇皇后をはじめ皇族の歌が詠まれます。
歌人である内野光子さんは、天皇と「国民」をつなぐ場として機能する「歌会始」と、その選者となることを誇るかつての前衛歌人たちの政治・国家権力への傾倒、天皇が詠む短歌の強い政治性や「国民統合」に果たした役割などを批判し、短歌と天皇制をめぐるさまざまな論考を発表してきました。今回のセミナーでは、内野光子さんに天皇制を維持し強化する装置としての「歌会始」についてお話を伺います。ぜひ、ご参加ください。
日 時:2021年2月23日(火・休)15:00~17:00
お 話:内野光子さん
参加費:1000円 定員40名(予約制・先着順)
場 所:アバコ・チャペル(wamと同じフロア)
【 ゲスト紹介】内野光子(うちの・みつこ)
1940年東京池袋生まれ。1959年東京教育大学短歌研究会で作歌を始める。1960年からポトナム短歌会で活動。学習院大学勤務を経て、1965~1976年国立国会図書館、以降1994年まで、私立大学図書館勤務。1998年、立教大学社会学部修士課程修了。歌集に『冬の手紙』『野の記憶』『一樹の声』、評論集に『短歌と天皇制』(風媒社/1988年)『短歌に出会った女たち』(三一書房/1996年)『現代短歌と天皇制』(風媒社/2001年)『天皇の短歌は何を語るのか』(御茶の水書房/2013年)『斎藤史~「朱天」から「うたのゆくへ」の時代』(一葉社/2019年)。共著に『知識の組織化と図書館』(1983)、『扉を開く女たち』(2001)、『女たちの戦争責任』(2004)、『象徴天皇の現在』(2008)、『<3・11フクシマ>以後のフェミニズム』(2012)、『昭和前期女性文学論』『昭和後期女性文学論』(翰林書房/2016、2020)など。
主催:アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F 〒169-0051
t 03-3202-4633 f 03-3202-4634 wam@wam-peace.org
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion10433:210102〕
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