「思想史講座」4月新学期のご案内
- 2021年 3月 24日
- 催し物案内
- 子安宣邦
*4月から「思想史講座」の新学期を始めたいと思います。コロナをめぐる難しい事態はなお続いており、ことに東京では教室の確保に難渋しておりますが、このままわれわれの思想活動の朽ち果てる道をとることなく、あえて再開することにいたしました。東京では曜日・時間を変更せざるをえませんが、どうぞ事情をご理解の上、ご参加下さいますようお願いいたします。
*昨年来「第二江戸思想史講義」として『中庸』首章の「天命之謂性、率性之謂道」というテーゼをめぐる朱子、仁斎、徂徠の解釈を追ってきました。4月からは朱子学的「鬼神論」と近世日本思想におけるその批判的帰趨とその意味とを考えてみたいと思っています。
*「第二江戸思想史講義」では朱子学をただ日本近代思想の成立にとっての否定的な思想体系としてのみ見るのではなく、東アジアに成立した唯一の普遍的な思想体系として見ることから、あらためて日本の近世近代思想の読み直しを考えるものです。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*思想史講座―「第二江戸思想史講義」
*今回は『論語』の「鬼神に事えんことを問う」章の解釈をめぐりながら朱子「鬼神」論の思想的位相を考えます。
*大阪教室:懐徳堂研究会
4月17日(土)・13時00分〜15時00分
「鬼神に事えんことを問う」
ー『論語』における「鬼神論」的原型
*資料は当日配布します
参考文献:子安『鬼神論』白澤社、2012.『思想史家が読む論語』岩波書店、2010.吉川幸次郎『論語』中、中国古典選4,朝日文庫。
会場:梅田・アプローズタワー 13階5,6号室 梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会(会場は早稲田奉仕園です、時間・曜日変更)
4月23日(金)・16時00分〜18時00分
「鬼神に事えんことを問う」
ー『論語』における鬼神論的原型
*資料は当日配布します
参考文献:子安『鬼神論』白澤社、2012.『思想史家が読む論語』岩波書店、2010.吉川幸次郎『論語』中、中国古典選4,朝日文庫。
会場:早稲田奉仕園セミナーハウス・リバティー・ホール バス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2021.3.22より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/85413390.html
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