なんの風の吹きまわしか、料理に目ざめた!
- 2021年 4月 18日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
若いときは、自炊の生活も長かったはずなのだが、以降、食事や料理にはあまり関心を示さなかった連れ合いが、突然、料理に目覚めたのである。昨年の夏、日テレの3分クッキングを偶然目にして、「これおいしそう、作れるかな」で始まった。親子クッキングという特集の一つ、双子の女の子が作る 二種類のパスタが最初の「作品」だった。食材の買い物から始まって、先生のレシピ通りの手順で、量も時間も温度も・・・正確を期しての調理だから、だいぶ時間がかかる。私だったら、材料も冷蔵庫にあるもので、できるだけ間に合わせるだろうし、調味料も適当にというのが流儀?だから、勝手がだいぶ違う。そばで見ていると、口も手も出して嫌われる。それでも、これまで私が使ったこともなかった調味料を知ることもあるし、食材のグラムの見当もつくようになった。夫は、食する前に、ツイッター用に写真を撮るものだから、盛り付けの際の器も気にするようなった。といっても、格別の名品があるわけでもないし、数も限られるから、とっかえひっかえての登場となる。ときたま、添えるコーヒーカップやグラスには、旅の思い出の品が陽の目を見ることになる。
番組の録画は、消去したものもあるが、とうに100本を超える。一過性かなと思いきや、急ぎの仕事がない限り、週一くらいで、当分は続きそうである。私も、レシピ通りの、なるほど、おいしくいただける料理が楽しみになった。たまに、娘や姉たちにも送って、その食レポを期待しているようでもある。
食への関心は、老後の自立の第一歩。私は助かるし、楽しみでもある。一方、断捨離、身辺の本や資料も何とか片付けて欲しいと思う。私自身、この2・3年、本や雑誌の整理に取り掛かってもいっこうにすっきりしない。自戒を込めてのことなのだが~。
最近の二品、おいしゅうございました。
フランス風のオープンサンド。もちろんフランスパンの薄切りにオリーブ油をぬって軽く焼いた後、トマトとチーズのレモン汁和えをのせたものと、アボガドと茹でタマゴのマヨネーズ和えをのせたもの、の二種。リンゴとバナナのヨーグルト和えとコーヒー。コーヒーカップは、ワルシャワの空港の土産店であわてて買ったものだった。
ささみと菜の花の春巻き15本と手前のソラマメとプロセスチーズの三角春巻き30個を作りました。三角のは、一枚の皮を半分に切って、具をのせ折りたたんだもの、小麦粉を溶いたノリをしっかりつけないときれいに仕上がらない。娘宛てほか3か所に送った。
初出:「内野光子のブログ」2021.4.18より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2021/04/post-e796e8.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
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