テント日誌4月22日版
- 2021年 4月 25日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
今日も若者たちのスタンディングアピールがあり4月16日(金)
事務所を出て西新橋1丁目の交差点の所まで来たら、電話が鳴る。Sさんからだ。雨がぽつぽつ降って来たからパラソルを持ってきてとのことで、事務所に戻りパラソルを取りに行った。
経産省まで行くとまた、若者たちがスタンディングアピールをしていた。今日は若者12人に年配者が5人ほどスタンディングに参加していた。先日の東京新聞に記事として載っていたので増えるだろうなと思っていたが案の定増えている。NDC(CO2の削減目標らしい?)62%を用いします。と言っている。政府は26%だと言うことで話にならない。生き続けることが出来る未来を獲得するのが目標だと言う。学校の授業を休んでの参加だと言う。今の学生は学校を休むことに罪悪感を持っているようだ。僕らの学生時代とはずいぶん違う。1時までスタンディングが続き、その後僕らが経産省前に横にずれるようにして移動した。私が座っていたらリーダー各の女性が話しかけてきた。「僕らは10年続けているよ。はじめはテントを建てて泊り込んでいたが2016年8月21日午前3時30分に経産省や裁判所、警察、マスコミまで約100人がやってき撤去しされたことを。それ以降この場所に座り込んでいることを教えてあげた。貴女たちも長く続けることが大事だよと。それから議員の力を借りるといいよ。「役人たちは僕らは相手にしないけど、議員の言うことには耳を傾けるから」と言うことも付け加えた。
吉良よし子サポーターの二人が来て賑やかになった。レジェンドSさんやHoさんや高級自転車の君やOさんEさんやYさんやTっちゃんなど早い時間に椅子は一杯になった。座っていて話題はやはり汚染水の問題で盛り上がる。トリチウム汚染水を海洋に流すこと何とも思わなくなっている政治の劣化を嘆いている。益々テントを始め反原発の闘いが需要になって来た。後、東京オリンピックやコロナウイルス感染症の話題にも話は膨らんでくる。(S・S)
この国は困っている人を助けるのが大嫌い 4月17日(土)
前日の天気予報は13時から雨。気温と風次第では寒くなると思いレインコートの下はダウンのインナーとマフラー。早速、IさんKさんに突っ込まれてしまった。なにせ哺乳類のくせに体温調節が不得手だから。 雨は14時を過ぎてからポツリポツリと振り出したがたいしたことはなかった。何週間前からだったか、無言でお辞儀をしながら通り過ぎてゆく人がいる。来週も来てくれるかな。
〇ゆるいのはキャラではなくて
復興庁は3.11を知らない? 風化庁と改名しましょう。
〇風評被害なんて垂れ流さなければ済む話
梶山経産相は風評被害の賠償を行うための特別チームを近く省内に設けるというが、それは「マッチポンプ」。
〇脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース推進議員連盟(長いよ!)
これは敗者復活戦?設立総会では国家基本問題研究所理事長でジャーナリストの櫻井よしこ氏、同理事で北海道大の奈良林直(ただし)名誉教授が講演したとのこと。
〇「人権擁護と環境保護」が嫌いな国に生まれて
この国は困っている人、助けを求める人が大嫌い。『入管難民法改正案』はまさにその結晶。上川法務大臣は自民党閣僚ならではの質問にはまともに答えない答弁を繰り返したが、日本に住みたい外国人は怪しいに決まっているという考えがにじみ出ていた。そして難民であることを証明する書類が必要だという。この法律が通れば人権・生活を守る法律が次々と改悪されてゆくだろう。
袴田 巖さんの「困っている人をなくしたい」という言葉を思い出す。(O・O)
まったりおしゃべりをしながらの座り込み4月18日(日)
お天気良く暑いくらい。暑さの苦手なサッシーさんは早速半袖に。おっとりまったりの日曜日メンバーは特に何をするでもないですが、雀と遊びながら座り込みしました。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました: 経産省前テントひろば(365日坐りこみ) 4月18日12-15時の記録です。晴天、やや暑く、日なかは半袖でちょうどいい。風けっこう強く、ひまわり娘の横断幕の棒(パイプ)2回も折れて短くなってしまいました。参加者計12人、お茶しながらまったりとおしゃべり、F原さんはいつも通り経産省一周してゴミ拾い。 https://t.co/iKYL1OaCC8 https://twitter.com/keroppu8649/status/1383710457148579848?s=20
汚染水を海に流す決定への抗議の声は高まる 4月19日 (月)
今日も・汚染水を海に流すな・アピールをやることになったので何時もより早めに事務所を出て経産省前に向かった。空は快晴で風もそれほどでもなかったので座り込みには楽であった。飾りつけは代表的なバナーを急いで取り付けて経産省抗議行動を30分のめどにやった。
トリチウム汚染水を海に流すな・これ以上海を汚すな・老朽原発動かすな・福島を忘れない等を力強く訴えた。効果は?何事もなかったかの如く、眉ひとつ動かさずに通りすぎる人々!をみていると残念ながら効果があったとは言えない。時代は我々の主張が正しいことを証明しているので継続していく事が何よりも重要であると思った。
しかし嬉しいこともあった。道行く人のなかには・ご苦労様❗と声をかけてくれる人も幾組かあった。また先週、淵上さん遺稿集を注文してきたMさんが1時半頃来られた。お土産まで持参してくれたので皆で美味しく頂いた。テントひろばの一つ一つに興味津々といった様子で写真をたくさん撮っていかれた。facebookをやれる環境にあるという事で今日帰ったら早速載せてくれるそうだ。テント日誌は送られて来る時に読んでいるという事でレジェンドSさんと話がしたかったようでレジェンドSさんと長時間話しをされていた。 今日は暖かかったが太陽が金融庁ビルに隠れたら途端に風が冷たく感じられてジャンパーを着た。(保)
コロナ禍への政府の無策の果ての中で 4月20日(火)
かつてテントひろばで一緒に活動していたKさんから「コロナ変異株」の関連資料を探して欲しいという依頼があり、そのコピーを持って朝から家を出た。
毎日新聞の14日夕刊には「COVID-19ワクチンに関する提言」(日本感染症学会ワクチン委員会)を紹介する「新型コロナ変異株、過度に恐れず」という記事があって、それを一般向けに提言した「COVID-19ワクチンの普及と開発に関する提言」(日本医学会連合)もあった。これら提言は、私の理解では日本でのコロナ・ワクチン開発と供給の現状では少なくともコロナ禍に対応ができない、したがってワクチン接種は気を付けなさい、という趣旨と思われる。
昨日は朝日新聞夕刊に「動く グレタさんのように」という見出しで、学校を(ストライキで)休み、日本政府の2030年度までの温室効果ガス(CO2)排出削減(2013年度比)の目標値(Nationally Determined Contribution: NDC)26%を62%に引き上げろ、という若者たちの活動紹介。彼らは経産省前にも来ており、コロナ禍でも活動を続けて今月22日には全国一斉ストライキで行動を起こすという。日本のコロナ対策も温室効果ガスに関わる温暖化対策も、2011年の東電福島原発事故以前の(そして今の)エネルギー政策と同じで、いまや「私たちの命や生活にかかわる」緊急の課題だ。
西新橋の事務所でニュース216号をいつもより少しだけ多く印刷してから経産省前に向かう。216号で紹介した本「フェスとデモを進化させる」の著者、大久保青志さんはかつて都議会議員で活躍し、長いこと原発反対行動にも積極的に参加されている方。経産省に向かう途中の文科省前では、教科書検定に対する抗議行動をなさる方がいた。彼らの「進化」が足りないのだろうか、私にはその方々の訴えが聞くに堪えない。経産省前にはOさんが待っていて、Yさんと三人で昼12時の直後に座り込み準備が完了した。今日は昼間は夏日(25℃を越える)との予報。
いつものIさんは仕事で来られなかった。しかし、92歳のSさんがすぐにやって来ただけでなく、通りかかった中年男性から札のカンパを頂きました(ありがとう)。そこにKさんが現れたので、用意したコロナ関連資料を渡すと彼はすぐに帰ってしまった。暫くして弁護士Iさんが来て、日清戦争当時の大陸での日本陸軍の侵略に関する略奪調査について立ち話をしていると、後半担当のAさん、Kさんが現れた。(EO)
放射能汚染水のバナーは作り換える 4月21日(水)
いい天気だ。経産省前に行くと同時に自転車のYさんが着く。セッティングし始めて、机がないことに気づき、やっぱり机がないとね、ということでIさんが取りに行く。
今日も経産省と対峙して「放射能汚染水を海に流すな」の横断幕をセットする。
Yさんは菅の批判を話し続ける。当然だ。途切れることはない。1時過ぎ頃から当番のOさんをはじめいろんな人が集まり始める。当番5人。美智子さん、きらきら星2人、ヨーカンさん、Aさん、ちょっと寄ったSさん。
放射能汚染水のバナーは作り替えることになって、ヨーカンさんにお願いした。今日は入管法の国会審議入りで、入管法改悪反対の座り込みが移住連を中心に第二議員会館前で、朝から行なわれている。移民の受け入れも難民の受け入れも日本政府のやり方はあまりにひどい。
コロナ感染状況はますます厳しくなっている。ただ、人数が増えているといっても分母がわからないので、数字は信用できない。世界中で感染がピークになっているというのにオリンピックをやるという、IOCバッハ会長や小池の気が知れない。聖火リレーもズタズタなのにテレビはその状況は写さない。菅はアメリカでの記者会見でオリンピックについて質問されてもこたえなかったと報道されている。自信というものが全くない人物だということがわかる。(T・I)
老朽原発稼働への抗議を 4月22日(木)
快晴で暑いくらいだったけど、激しい突風に悩まされた。
一度取り付けたバナーも途中で外し、幟旗も低くして凌いだ。
今日はアースディと言うことで私たちがセッティングを始めたと同時に若者がそれぞれのバナーを持って立ち始めた。
「原発・石炭ゼロ」「若者の声を聞いて」「NDC26%→62%」など手書きのバナーがインパクトがあった。少し遅れて高級自転車さんが50円玉をぎっしり詰めたペットボトルを持って現れた。ずっしりと重く、強風除けにテーブルの上に載せていたが、後でYさんが郵便局で数えてもらったら6万5百円もあったそうだ。本当にありがたいですね。
しばらくすると斉藤さんと八王子のKさんが連れだってやって来た。
丸の内線でいっしょになったとか、Kさんがいつものあきらめない瓦煎餅を差し入れて下さったので皆で美味しく頂く。その後長老Syさん、吉良サポーターのお二人、準レギュラーのOさん、などが座ってくれてにぎやかになる。
3時半から総合資源エネルギー調査会基本分科会が開かれると言うことで急遽Kmさんが呼びかけて3時から「第6次エネルギー基本計画に「原発ゼロ」を書きこませよう」の行動があった。
Kさんから経産省は原発のコストを安く見積もっているが実際と違うことなど話されみんなで「エネルギー基本計画に原発ゼロを書きこめ!」「福島は終わってないぞ!」「原発は安くもクリーンでもない!」「汚染水を海にながすな!」
福井県知事も委員なので「老朽原発うごかすな!」も加えてシュプレヒコールをあげた。aさんは汚染水にトリチウム以外の核種が多数残っている。海に流すな!と強いアピールをした。久しぶりに寄ってくれた人権問題に詳しいKaさんは理路整然と原発反対を訴えた。
Kさんの連絡を受けてMiさんも参加、英語の先生などでトータルで12・3人になった。若者たちは別館の前でスタンディングをしていると言うことで帰りに寄ったらカメラマンが一杯で驚いた。4時に日比谷に集まって銀座デモだそうです。 (I.K)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その169
「再エネは高めの想定」、「原子力は安めの想定」の経産省は亡国の省
~大島堅一さんが指摘:「発電コスト検証WG]で原発コスト計算を低く見積もる経産省~
2021年4月23日 木村雅英(経産省前テントひろば)
経産省は、原発推進の為に沢山の嘘をつき続けてきた。
「原発は安全」「原発は安い」「原発が無いと電力が足りない」「原発はクリーン」「原発は準国産」、…と。東電福島第一原発事故後、私たちはこれらが大嘘であることを知っている。それにも拘らず、第6次「エネルギー基本計画」が検討されている今も、経産省は嘘をつき続けている。そのことを大島堅一さん(龍谷大)が指摘している。
エネルギー基本計画検討の中で「発電コスト検証ワーキンググループ」が既に4回開催されている。第1回(3月31日)、第2回(4月5日)、第3回(4月12日)、第4回(4月24日)と。
大島さんはこれらの資料を元に次の様に指摘している。
【結論】再エネは高めの想定、原子力は安めの想定
1 2015年以降明らかになった費用を素直に用いて計算に入れると、原発のコストは高くなる
2 発電コスト検証WGでは、原発コストを低く見る方向で検討が行われている。経産省想定には問題が多い。具体的根拠も示されておらず、わからない
3 委員からの疑問にまともに答えていない
4 経産省の説明をそのまま計算に反映すると、2015年政府計算とほぼ同じコストになる
【詳細】
ポイント1:建設費を2015年想定と同じとしている(規制強化と建設期間から建設コストは急上昇したはず)
ポイント2:追加的安全対策費を少なく見積もる(電力会社発表と落差、シビアアクシデント対策費の多くを除外)
ポイント3:事故費用を少なく見積もる(日本経済研究センター試算35兆円~80兆円を無視、燃料デブリや放射性物質の処分費用・除去土壌の最終処分費用:8兆円以上?を含んでいない)
ポイント4:事故費用単価の計算方法(原発事故費用単価を引き下げる検討ばかり)
ポイント5:設備利用率を高く想定(原発の設備利用率を高く想定、過去の実績は70%)
ポイント6:稼働年数を40年と60年で計算(世界で60年運転は無い、40年で計算すべき)
ポイント7:運転維持費(前回は3.3円/kWh程度、直近の再稼働原発では大きく上回る)
さすがに今だけ金だけ自分だけの経産省・資源エネルギー庁だ。比較的客観的に評価しやすいはずの「コスト」においても、専門家から恣意的誤魔化しを指摘されているのだ。
そう言えば、事故費用などは民間保険が成立しない、無限大∞だ。
エネルギー基本計画を決定する「基本政策分科会」の多くの委員が全く信用できない中、この「発電コスト検証ワーキンググループ」では現実のデータに基づき正確に議論してもらいたい。我々も監視しなくてはならない。
4月25日(日) 脱原発青空川柳句会 12時より
経産省前テントひろば 12時~15時 選者:乱鬼龍
4月30日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
お知らせ:渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばでも販売します。予約受け付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円
【書籍紹介】
西尾正道著「被曝インフォデミック~トリチウム、内部被曝―ICRPによるエセ科学の拡散」
本体1100円+税のところを千円でお譲りします。
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