『ねむらない樹』(侃侃房)?!に「阿部静枝」について書きました。
- 2021年 9月 6日
- カルチャー
- 内野光子
8月31日は、阿部静枝の命日であった。葬儀は、1974年9月10日、地元の池袋の祥雲寺で執り行われた。歌人、阿部静枝について知る人は、歌人でも少ないかもしれない。よく間違われた歌手「あべしずえ」すら知る人も少なくなった昨今である。私は、『ポトナム』という短歌雑誌で、阿部静枝の晩年に師事したことになる。
今回、侃侃房(かんかんぼう)の『ねむらない樹』7号に、葛原妙子特集の中での「阿部静枝」についてという依頼であった。『ねむらない樹』、まだ、手にしたこともない雑誌、このムックは若い歌人たちの活動の場らしい評判は聞いていた。少し戸惑いながら、2頁ほどの文章ならと書くことにした。若い人たちに阿部静枝や「女人短歌会」について、知ってもらうことがでできればと思った。
このさし絵の静枝は、いつの頃の写真をもとに描いたのだろう。若々しい。静枝の甥にあたる阿部徹雄は、毎日新聞のカメラマンだった。彼の手になる戦前の静枝の写真に接することができた。ブログの記事が縁で、徹雄の子息阿部力さんから送信していただいた。また、静枝の遠縁にあたる櫻井敦子さんからは、自ら作成した詳細な静枝のルーツを示す系図をいただいている。これもブログの記事が縁であった。お二人とはいまも、メールでの情報交換が続ている。ありがたいことである。
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初出:「内野光子のブログ」2021.9.4より許可を得て転載
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〔culture1014:210906〕
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