東北フォーラムホームページNo.5 井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会 新着情報No. 15
- 2021年 11月 5日
- スタディルーム
- 井上合金事件大村泉東北大学
新着情報No.15 2021年7月10日
新着情報No.14で既報の通り、東北大学元総長の不正疑惑論文に関連して、東北大学名誉教授の齋藤文良氏(多元研元所長)と矢野雅文氏(通信研元所長)は、同大学副学長で研究担当理事である小谷元子氏と2021年6月14日に面会し、2016年12月16日付で、東北大学のホームページ上に公表された「調査報告書」の問題点等を指摘され、同時に新たな事実等を示して、再調査を要請された。この新着情報No.15では、こうした再調査が必要不可欠となっている理由を別紙(「研究不正疑義の告発に関する調査報告書(委員長:四ツ柳隆夫)」(東北大学2016年12月16日)の問題点と東北大学元総長の研究不正疑惑の再調査を求める~「調査委委員会議事録関係書類(2012~2016年)」閲覧を踏まえて~)によって明らかにする。
※ 別紙『「研究不正疑義の告発に関する調査報告書(委員長:四ツ柳隆夫)」(東北大学2016年12月16日)の問題点と東北大学元総長の研究不正疑惑の再調査を求める~「調査委委員会議事録関係書類(2012~2016年)」閲覧を踏まえて~』のダウンロードは、ここをクリック
なお、こうした再調査要求に対しては、大学は「一事不再理」を理由に拒否しているとも言われる。しかし研究不正は刑事事件ではない。学問上の問題に時効など存在しない。井上元総長の研究不正疑惑については、問題となった論文を掲載した日本金属学会欧文誌編集委員会が、東北大の2016年の調査委員会報告を追認する声明を2017年に出したが、同学会元会長らの要請を受け、2017年声明を撤回して、2019年に問題論文の撤回を決定している(大村、丹生、重松論文、新着情報 No.3 2019年9月19日,参照)。齋藤、矢野両氏はこうした日本金属学会欧文誌編集委員会の再声明と、この新着を情報No.15で紹介する『東北大学研究不正疑惑に関する調査委員会議事録関係書類(2012~2016年)』を踏まえて小谷理事に問題の再調査を要請しているのである。
※ 上記大村、丹生、重松論文「井上明久東北大学元総長の研究不正- 日本金属学会欧文誌編集委員会は井上氏の3論文撤回を決定、注目される東北大学の対応」(『日本の科学者』2019年9月号、50~54頁)のダウンロードは,ここをクリック
初出:「東北フォーラムホームページNo.5 井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会」より許可を得て転載:forum.tohoku5th (google.com)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study1188:211105〕
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