SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】456 オミクロンがモロッコとアルジェリアにも、難民キャンプには?
- 2021年 12月 19日
- 評論・紹介・意見
- オミクロンサハラ平田伊都子西サハラ
<オミクロン>って、何ですか?
<デルタ>って、何ですか?
<アルファ>って、何ですか?
<オミクロン>の次は、何ですか?
新型コロナウィルス変異株の名前はWHOに独占させず、一般公募にしませんか?
① オミクロンが新規コロナ感染者の主流?と騙る英国:
英国TV‐BBCやWHOを参照し、実像がないオミクロンを探してみる。
2021年12月11日、BBCワールドニュースが視聴者から寄せられたオミクロンやパンデミック全般に関する質問を取りあげ、ルーシー・ホッキングス・キャスターの司会で、世界保健機関(WHO)で欧州の新型コロナウィルス対応を主導しているキャサリン・スモールウッド医師と、南アフリカ・ステレンボッシュ大学の感染症対策・イノベーションセンターのトゥリオ・デ・オリヴェイラの2人に解答させた。「オミクロンはデルタより感染力は高いが重症化しにくい、という噂だが?」と言う質問に、トゥリオ教授は「結果が判明するのには、後、2,3、週間かかる」と答えた。「ワクチンを3回接種したが感染した。ワクチンは本当に効くのか?」「ファイザーは4回目を打てと言ってるが、副反応が酷くてやだ、、?」という類の質問には、「ワクチンは感染を止められない。が、死や重症から守ってくれる。未接種の人は1回目と2回目を受けるように。ヨーロッパでも未接種者が多々いる」と、キャサリン医師は定番の解答を返した。さらにWHOの彼女は、「WHO現在の優先事項は高齢者、合併症、免疫疾患のある人を守る事」と、した。
12月12日、重症化しないはずのオミクロンで死者が出たと、ジョンソン英首相が発表。
12月15日、英国ではコロナ新規感染者数が78,610人と、1週間前の12月9日の50,867人から約30,000人膨れ上がった。英国政府は解明されていないオミクロンの所為にした。
12月16日、英国では88,376人とさらにコロナ新規感染者数が急増した。
12月17日、英国では93,045人とさらにさらにコロナ新規感染者数が増加した。
12月18日には、ロンドンだけで新規コロナ感染者数が10,059人と前日の3倍以上になり、83%がオミクロンという?(オミクロンと他のコロナをどうやって見分けるのだろう?)
感染者の増加を受け、フランスはイギリスからの入国者に対する制限措置を強化した。
サッカーの英イングランド・プレミアリーグで、さらに4試合が中止。
イギリスの学校は、来学期からオンライン学習に切り替える用意をした。
エリザベス女王は、伝統になっているクリスマス前の昼食会をキャンセルした。
「コロナと共生」と豪語したジョンソン首相、コロナに負けてるヨ!、、
② なぜ、南アフリカにオミクロンが出た?:
11月25日に南アフリカ政府は「コロナ新変異株を発見した」と、WHOに自主申告した。コロナ新変異株の登場を、あるいは発見を、あるいは発明を、待っていたWHOは、即刻<オミクロン>と名付けた。この何代目かのコロナ新変異株は、すぐに薬品会社の研究室に入居し、抜かりなく<オミクロン・ワクチン>開発が始まった。金目の話は、展開が速い。
一方で、英国を始め多くの欧米諸国が、南アフリカやマグレブ北アフリカ以南のアフリカ諸国に渡航制限を設け、アフリカの経済流通を脅かした。「せっかく、新変異株の発生を教えてやったのに、その代償が経済封鎖と差別とは、納得がいかない!」と、シリル・ラマポーザ南アフリカ大統領は怒った。そして、12月12日、そのラマポーザ大統領自身に、新型コロナウイルスの陽性反応が出た。変異株<オミクロン株>かどうかは明らかにされていない。ただ、症状は軽く、南アフリカのケープタウンで自主隔離を始めたそうだ。南アフリカではオミクロン感染者が増え続け、NICD(南アフリカ国立伝染病研究所)が、「12月12日のコロナ新規感染者数は1万8035人で、オミクロンは28・9%だ」と発表した。
オミクロン第一発見者のNICD(南アフリカ国立伝染病研究所)は、英国をはじめとする白人の先生たちが仕切っているから、差別問題は共犯も絡んで根深い。
そもそも、南アフリカにオミクロンが発生したのは、南アフリカ自身が自主申告したからだ。本当に自主申告だったか、自主申告をさせられたのかは、不明だ。
2021年12月14日、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長は、「感染が確認されていない多くの国にもオミクロン株がおそらく存在し、前例のない速さで拡大しているだろう、、症状がそれほど重くなくても、感染者の多さで準備の整っていない医療システムを脅かす可能性がある」と、語った。これまでにオミクロン感染者は日本を始め、世界77カ国で確認されている。
③ モロッコとアルジェリアに出たオミクロン、西サハラ難民キャンプには?:
12月15日、ハリド・アイ・タラ・モロッコ保健大臣が「カサブランカで同一家族から2人のコロナ感染者が出て、そのうち30才未満の若い女性がオミクロンに感染していると判明した。2人とも海外渡航歴がなく、2度のワクチン接種も済ませていた。モロッコでオミクロン感染例が出たのは、初めてだ」と、発表した。12月17日、モロッコでの新規感染者数は230人で、モロッコ占領地・西サハラの首都ラユーンで一人の新規感染者を数えている。
12月14日、「アルジェリアで初めてオミクロン感染者を発見した」と、アルジェリア・パストゥール研究所が発表した。12月15日、アルジェリアでのコロナ新規感染者は286人で、死者は5人だった。
アルジェリアの北西砂漠にある西サハラ難民キャンプでは、ブラヒム・ガリ西サハラ難民大統領が2021年4月に重篤の新型コロナ19にかかり全快してから、コロナに関する大きな動きは伝わってこなかった。西サハラ難民キャンプの状況は大家のアルジェリアが握っている。アルジェリアが伝えないので、西サハラ難民キャンプの感染状況やワクチン事情は分からない。やっと、12月15日、西サハラ保健省が一週間の感染状況を発表した。それによると、「12月8日から12月15日までの一週間で、新規コロナ感染者数は10人、2人が亡くなった。パンデミックが始まって以来のコロナ累計者数は1,821人で、回復者は1,723人で、77人が亡くなった」とある。オミクロンの感染者数は?アルジェリアの保健省に聞くしかない。
12月16日、バイデン米政権の首席医療顧問で国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、「既存ワクチンはオミクロンによる重症化を防ぎ、追加接種をすれば感染予防効果も高まる」との初期研究結果を報告しています。 さらにファウチ所長は、「J&J製は接種後の血栓症による死亡例が(9件)確認されており、米疾病対策センター(CDC)は16日、J&J製よりもファイザーやモデルナ製の接種を推奨している」と公表しました。
そして所長は、ファイザーとモデルナのワクチン在庫整理を後押ししました。
この2年来、私たち庶民は、実像が不明なコロナウィルスとコロナワクチンに翻弄され、大損してきました。 得をしたのは、薬会社とWHOと薬NGOです。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion11589:211219〕
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