2022年思想史講座と1月講座のご案内 『神かみと霊魂たま』ー宣長と篤胤の国学思想
- 2021年 12月 22日
- 催し物案内
- 子安宣邦
私は「神の成立」と「霊魂の行方」という主題にしたがって宣長と篤胤の国学的概念や文章を現代語訳し、解説する作業を10年ほど前にいたしました。それは宣長・篤胤の国学を自分なりに再構成し、一般読者に向けて解説する作業でした。それは次のような5章からなるものです。
第1章 1「神」とは何か 神はカミなりー本居宣長の「神」の注釈
2「神」とは何か 神はカビなりー平田篤胤の「神」の解釈
第2章 「神の道」の成立ー『直毘霊』道ということの論あげつらい
第3章 「あの世」と死後霊魂の行方
第4章 「幽世」と幽冥の神ー篤胤『古史伝』第二十三巻より
第5章 天主教的な神と教えの受容ー平田篤胤『本教外篇』より
この原稿は書き上げながら刊行されることなく、まさしく筐底に眠っておりましたが、今回これにみずから解説を加えながら講座でお話しようと思いました。というのは天皇制国家の神道的教説を構成していく宣長国学に対して救済論的性格をもった神道的教説を構成していく篤胤国学の特質を明らかにしていくこの『神と霊魂』は、私がこの数年「第二江戸思想史講義」として「鬼神論」を主題として語ってきたことと重なるものであり、あるいはより詳述された国学的鬼神論という性格をもつものであることを知ったからです。そこで2022年1月から始まる思想史講座でこの『神と霊魂』に自ら解説を加えながらお話することにしました。各回の講座で一章ずつ読むことを考えましたが、それは無理で22年後期の講座まで継続されるだろうと思っております。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
■思想史講座2022年1月のご案内
■大阪教室:懐徳堂研究会
1月15日(土)・13時00分〜15時00分
「神と霊魂」ー宣長と篤胤の国学思想
1「神」とは何か
ー神はカミなりー本居宣長の「神」の注釈
*資料は当日配布します
*会場:梅田・アプローズタワー 13階会議室、「梅田」茶屋町口下車3分
■東京教室:昭和思想史研究会(会場は早稲田奉仕園です。)
1月22日(土)・13時00分〜15時00分
「神と霊魂」ー宣長と篤胤の国学思想
1「神」とは何か
ー神はカミなりー本居宣長の「神」の注釈
*資料は当日配布します
*会場:早稲田奉仕園・ギャラリー バス「西早稲田」「馬場下」下車、穴八幡宮の裏
初出:「子安宣邦のブログ:思想史の仕事場からのメッセージ」2021.12.22より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/87410136.html
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