テント日誌1月13日版
- 2022年 1月 16日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 芸能の時間 ② 国家諌暁・鎮魂祈祷会
経産省前テントひろば1807日後
コロナ給付金不正受給の同僚を擁護、これって何だ 1月7日(金)
昨日降った雪が道路に残っていて日陰はなかなく解けないでつるつる凍り付いている。転んで骨折でもしたら、この年では直りが悪く致命傷になりかねない。気を付けながら経産省まで歩く。しかし、経産省前に行ってびっくり、レジェンドSさんがYoさんと2人で待っていました。降り積もった雪の上を吹く風は事の他か冷たく手袋なしでは凍えてしまいそうだ。そんな中でもいつもどおりセッティングをしていく。今日はWaさんとYaさんがお休みだが何とかいるメンバーでセッティング完了。
暫くするとYoさんや西部ユニオンの2人がやって来て座り込みに参加。サンケン太郎さんもやって来て賑やかになる。経産省の役人が年末に経産省内の不祥事について擁護するような発言があったこと初めて聞いた。経産省の官僚がコロナ給付金の不正受給していたことについてテントのメンバーがしゃべっていたところ、血相を変えて座り込みのメンバーに詰め寄ったことがあったそうだ。「お前たちは人の不幸を喜んでいるのか?」と、官僚にとって不法行為についての反省もなく、不正を非難する庶民に対して恫喝をしているのである。役所の中は見つからないだけで他にもいっぱい不正行為ははびこっているようだ。糾弾の手を緩めてはならない。 (S・S)
経産省抗議行動に50人、訴えることが一杯 1月7日(金)
寒さに耐えて座り込みながら資源エネルギー庁に電話。「請願申入れの件で」と言うと窓口さんが確認して「今日は休んでいる」の回答、「実はノートを変えたのでご担当の方のお名前を忘れた、どなたでしたか?」と尋ねると確認して「分かりません」と回答。思わず「担当が分からないのに、今日は休んでいる、は変ですね!」と嫌味を言うと、窓口さんは困った様子。「また、来週電話します」で切った。経産省官僚たちはここでも大嘘つき。
5時前に尾沢孝司さんが現れる、思わず握手。お連れ合いさんも嬉しい笑顔。7カ月半ぶり12月27日に保釈され、暖かい正月を過ごすことができたそう。
4日に続く本年2回目の経産省抗議行動は「経産省よ、嘘をつくな。地球温暖化口実に原発を残すな、原発はクリーンではない、…」のコールで開始。
早速、尾沢さんから「釈放の報告」、不当弾圧に対する支援へのお礼、韓国サンケン闘争とともに裁判闘争への支援依頼。日韓連帯、辺野古反対、テントひろば泊まり込み、テント座り込みを思い出し、皆で釈放の喜びをかみしめた。続いて、経産省に向かってサンケン電気をちゃんと指導・監督しろと訴えた。
続いて、Taさんが立憲民主党の衆議院議員選挙後の対応への批判、Yoさんが武蔵野市の住民投票条例否決における自民党政治家たちの超保守的意見を批判、Yoさんが東電福島第一原発事故を起こしながら原発再稼動する経産省に対してドイツに学んで目を覚ませと訴え、Moさんが「座り込め、ここへ」とともに「水に流すな」の歌で汚染水海洋投棄反対を訴え、Miさんが反原発と憲法反対の運動の闘いを訴え、私から原子力規制委員会が泊の地震審査やり直せと柏崎刈羽の審査を続けている東海再処理施設の200リットルドラム缶換算で19万本に及ぶ廃液問題を指摘、Hoさんが山尾しおり批判。
Edさんが鹿児島県の特別委員会に後藤政志さんのみでなくもう一人原発に批判的な委員を追加するとの報道を紹介、Baさんが12日の日本原電抗議・東電抗議(100回目)の案内、最後にRaさんから毎日座り込みを続けているテントひろばとして地球温暖化を口実に原発を続けようとする経産省を糾弾。 最後に原発推進止めろ、経産省は嘘をつくなとコールで締めくくった。片付けは、Raさんとともに前半の力持ちMaさんと。カンパ金も高額でビックリ。 (K.M)
「一休さん一休さん」って歌、知っているかな 1月9日(日)
今日の参加者は7人。先週は大勢の人が訪れたので、今日は椅子を12脚用意したが、空席が目立つ結果となった。
座り込み開始時は上着がいらない程の陽気だったが、次第に薄雲がかかり風も出てくると、やはり上着なしでは居られない。
座り込みと時間は重なるが高田馬場で予定されていた「ニューイヤー脱原発デモ」は、コロナの拡大傾向を受けて中止となってしまった。私も中座して参加するつもりでいたが直前に気づいて、残念!その代わり終了時間まで座り込むことが出来た。
歓談もまばらで静かに時が流れる中、Fさんが幼稚園の頃に歌った曲を披露。「一休さん一休さん/その橋渡っちゃいけません/いえいえ端は渡りません/真ん中通っているのです」Fさん曰く全国的に有名な曲との事だが、他の座り込み参加者は誰も知らず。ご存知の方いらっしゃいますか?(K・M)
「放送禁止歌」、面白い曲が多い… 1月10日(月・祝)
きょうの天気予報では午後から晴れるとのことだったが一日中どんよりした曇り空だった。それでも気温が12℃だったのでそれほど寒いとは感じなかった。
座り込み準備は担当者が早く揃ったので順調に終えた。
ビックリしたのは美智子さんが座り込み準備中に来られたことだ。着いた途端「疲れた!」と言って椅子に座ったがやつれてはおらず元気そうに見えた。「久し振りですね」と言ったら「毎日、ここにきているよ」と言うので暫く理解するのに困ったが、「毎日、ここに来ようとして家を出て駅に向かう、調子が良ければ駅まで歩けてここまで来ることができるが、腰の痛みが酷くて駅まで行けないときは途中から家に引き返している」ということで納得した。明日は朝から雨の予報だと言ったら「それじゃあ明日は無理ね」と言っていた。しかし明日になればそんなことは忘れていて「行こう!」とするでしょうが雨が降っているので諦めるでしょう。
きょうは月曜日だが「成人の日」ということで連休最終日だったが10人の人が参加してくれた。Onさんが持参してくれたCDのタイトルは「放送禁止歌」。面白い曲だが「何故これが放送禁止されたのか理解に苦しむ」というものばかりだ。あの「イムジン河」でさえ放送が禁止されたのだからありうるか!(保)
川内原発運転延長反対の運動について議論した 1月11日(火)
今日は雨、前回6日(木)は大雪とこのところの当番日には、天気に恵まれていない、それでもいつもの通りに経産省前に着き、いつもの通りに座り込みのセッティングをする、この様な天気でも当番者と常連の人達の7名の参加者があった。昨日のテント日誌に報告されていましたがレジェンド斉藤さんはお休みでありました。座り込みながらテントに来た、年賀状を読んでいましたら、毎日の座り込み、それも原発推進の本山である経産省の喉仏に食らいついて離さない、テントの反原発運動に元気をもらっていますとの年賀状が全国より10数通届いていて、こちらも元気をもらいました。撤収後は鹿児島川内原発テント会議を行い、川内原発1、2号機の20年運転延長を、どのような運動をしたら阻止出来るのかを議論した。(Y・R)
人権という言葉だけを知っているだけでは 1月12日 (水)
寒い。風がある。でも、昨日のような雨の日のことを考えればラッキーと言ってしまう。通りがかりの老婦人が「裁判所はどこか」と。それで地図のあるところまで行って説明。私たちは「原発反対で座り込みをづけています」と説明すると、その婦人も原発反対で、前に2回ほどデモに参加したことがあると言われた。頑張ってくださいと励ましてくれた。
いつものように倉田さんとヨーカンさんが規制庁から回ってくる。倉田さんはすぐ演説。この日は2回演説。倉田さんはいつものように「死の灰を貯め、まき散らす原発は原爆と同じ。経産省は武器商人と同じで蛇蝎のように嫌われて当然なのだ」という。それから今日は鶴見俊輔の言葉を紹介された。鶴見は「人権という言葉を知っているだけではダメだ。人権侵害に反応するバネを自分の中に作れなければならない」と言っていたと。
外国人がニコニコと私たちに笑顔を投げかけてくれて連帯を表明してくれたが、話せないままに通り過ぎて行ってしまった。保っちゃんはパンを配ってくれる。今日は当番と常連だけで、10人。(T・I)
二か月ぶりに座り込みに参加 1月13日(木曜)
ドジで自宅の階段最後の一段踏み外し腰を痛めて休んでいましたが、2か月ぶりに座り込みに参加11時45分ごろ経産省前に着いたらもうYさんが荷物を運んで来ていた。まもなくヨーカンさんも来て3人でセッティングと言っても私は幟旗を用意しただけだけど、しばらくしてSyさんも来てくれたが、2時まではあわせて4人だけの座り込みだった。
1時半ごろ中年の男性が近づいて来たので激励してくれるのかと思ったら発賛成!原発ないと電気代があがるから、あなた達の言っていることは判らない」と言って反論する暇もなく去って行った。
まだこんな考えを持っている人がいることに驚いたけれど、もっとちゃんとアピールしないといけないのかな?
2時になって後半の当番のひとが来たので私とヨーカンさんは帰路についた。
その後西部ユニオンの2人組・英語の先生・東海第二原発いらない市川の人などが寄ってくれたそうです。
賑やかになって良かった。 (I・K)
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東海再処理の負の遺産「核のゴミ」を確認せよ、「危機回避」できるのか?
~定例会議「再処理施設の廃止措置」が示す原子力ムラの無責任~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その251
2022年1月14日 木村雅英
2022年1月5日の原子力規制委員会定例会議で、議題2「日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所再処理施設の廃止措置の状況」を聞いて驚いた。「廃止措置」の議論のはずが、「ガラス固化」がうまく行かない理由の議論ばかり。おまけに更田委員長から「緊急時対応」、「リスク低減」、「危機回避」、「決して他の施設の廃止措置と同様に捉えてはいけない」との意外なコメントが出されたのだ。
原子力規制庁の資料は文字ばかりで再処理施設の施設や「核のゴミ」の状況が示されていない。核燃料サイクル工学研究所のサイト(https://www.jaea.go.jp/04/ztokai/index.html)から次のことが分かる。■核ゴミの保管状況
下表の様に再処理で出てきた高放射性廃液は200リットルドラム缶換算で15万本。
■再処理施設の安全性について =>危険性
同施設の安全性についての記述項目は次のとおりで、同施設の危険性を表している。臨界事故を防止するための対策、火災爆発を防止するための対策、停電を防止するための対策、放射性物質や放射線を施設外に漏らさないための対策、被ばくを防ぐための対策、熱を逃がす工夫、核物質の核兵器等への転用を防止するための対策。
■廃棄物の取組 =>大気放出、海洋放出、海中放出
廃棄物についての記述には、気体廃棄物は「大気中に放出」、液体廃棄物は「海洋等に放出」・「海中へ放出」、「ガラス固化体管理」、固体廃棄物は「濃度に応じて処分される計画」とこともなげに記載。
「週報」には次の様に「放出放射能」が記載され、放射性物質の排出が日常化している。
(排気筒)クリプトン
(海洋放出口)α線を放出する核種、β線を放出する核種、トリチウム
そして、この再処理施設の廃止処置は図の様にこれから70年もかかる。おまけに、廃液が危険な状態なのだ。更田委員長は定例会議でこう述べた。「東海再処理施設(TRP)は廃止措置と呼んでいるけれども、他の原子力施設の廃止措置とは扱いも位置付けも違うものだということをとにかく明確にしてほしいと思っています。これは運転が終わって、もう使わないというものを廃止しようとしているのではなくて、ガラス固化なんて正にここの施設の運転の一部どころか肝の部分です。新規制基準に適合していないのだけれども、適合させるよりも、さっさとそれをガラス固化してしまった方がリスク上の観点からは望ましいということで、日本原子力研究開発機構(JAEA)が自らリスクの高止まりを何とかしたいと言ってきて、そこで原子力規制委員会としては特別な判断をして、新規制基準に適合はしていないけれども、さっさと高レベル廃液、ガラス固化してもらいましょうということで、ガラス固化を認めた経緯があります。ですから、他の施設の廃止措置と横並びで捉えないでほしい。」
要するに大量の廃液が危険だから緊急時対応として新規制基準不適合のままガラス固化を容認しているのだ。ところがガラス固化がずっとうまくいかず、昨年度の実績は13本。
<高放射性廃液は 1 滴(0.05mℓ)で致死線量 7,000mSv に達するとされ、「廃液タンク 1 つ(120 ㎥)の漏出で 1 億キュリー以上の放射能を含み何十億人もの致死量にあたる」(髙木(1977))とされる。>(大石光伸さん)にも拘らず、廃液の処理がずっと遅れているのだ。 周辺住民の心配はいかばかりか?
皆さん、不思議に思いませんか? 危険な廃液のガラス固化の目途も立っていないのに約28年間も使用済み燃料の再処理を続けてきたのですよ。70年以上かかる「廃止措置」の目途が立っていないのですよ。 おまけに、東京新聞<崖っぷちの日本原燃核燃再処理工場26度目の完成延期は必至 工事計画不十分で規制委審査進まず2022年1月13日06時00分>(https://www.tokyo-np.co.jp/article/153868)が示すように、30年前から25回も延期している六ケ所再処理施設を、未だに経産省も原子力規制委員会も日本原燃も稼働させようとしているのだ。再処理後の「核のゴミ」のことを考えずに。
東海再処理と六ケ所再処理には原子力ムラの愚かさが凝縮している。「核のゴミ」を考えずに再処理施設を動かしてはいけない、「核のゴミ」のことを考えずに原子力発電所を動かしてはいけない。
1月19日(金)総がかり行動 第二衆院会館前 18時30分~
【2022年1月 JKS47 月例祈祷会】
日時:1月21日(金)午後3時より開演
場所:経産省前テントひろば
15:00 芸能の時間 開始
15:20頃 鎮魂祈祷会 開始
16:10頃 主催者挨拶・ひろば代表挨拶
●1月21日(金)経産省抗議集会(毎週金曜日)
17時~18時 経産省前テントひろば
●1月21日(金)原発いらない金曜行動 6時30分
首相官邸前 フクシマは終わってない 鎌田慧・落合恵子他市民リレースピーチ
●1月26日(水)函館市大間原発建設差し止め裁判第26回口頭弁論
東京地裁103号法廷 1月26日15時~ 裁判報告と講演会 14時30分
会場:参議院会館
●1月31日(日) 脱原発青空川柳句会
午後12時 経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
川柳 乱鬼龍
東電よ東電の罪知ってるか
原発を地球はすでに全否定
東電抗議全集中のこの怒り
東電の罪永遠に刻むべし
東電抗議東電の罪ある限り
放射能ロボットすらもはじかれる
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