テント日誌1月20日版
- 2022年 1月 24日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
強い風に難儀した一日だった 1月14日(金)
今日は空は晴れているが、風が強い。セッティングをしているときから強い風が吹き、おまけにその風が頬に突き刺さるほど寒く感じる。何とかセッティングを済ませて座り込みを開始する。いつもは自転車でやって来る高級自転車の君がいつものように瓶にためた硬貨貯金を持ってきてくれた。明日からは郵便局での両替に手数料がかかるからと、今日に間に合うように、腰痛で体調不良の中ではあるが電車で持参してくれた。早速YaさんとSaさんが郵便局まで足を運び両替してきた。何と21070円おカンパである。本当にありがたいことである。
今日の強風でWaさんが食べていたお弁当を入れるレジ袋が上空高くに舞い上がってしまった、文科省の方向まで行ったかと思うと風で戻されて、旧郵政省のビル近くまで戻って来たそうだ。風が強いので途中から幟旗のポールを短くして吹き飛ばされないようにした。北西の風が強くて今日の座り込みは難儀をした。(S・S)
冷たい風に耐えながら、反原発を熱く訴える 1月14日(金)
冷たい風に耐えて座っているとObさんが携帯カイロをくださる。それでも寒く、電話も最小限にしてチラシまきは断念。 文科省前抗議行動が終わる頃に経産省抗議行動を開始。ひとしきりのコールの後、Taさんが原発事故加害企業・東京電力の裁判などでの証言を厳しく批判し東電の大株主である日本政府・経産省を糾弾。東電は「3つの誓い」を守れ、東電から電気を買うな。YoさんがEU原発温存方針批判、被爆国日本は原子力発電やめろ、日本列島の武装強化と軍事費増批判、米軍によるウィルスばらまき糾弾。EUへの原発温存反対の団体賛同の報告、続いて日米合意議事録が密約を批判。続いてMoさんが、フードバンクや炊き出しへの応援依頼のあと、「座り込め、ここへ」、
「ああ、福島」、「水に流すな」を一緒に歌う。続いて、私から廃炉が決まっている東海再処理施設の廃液が危険であること、廃炉まで70年の計画、そんな状態で六ケ所再処理を26回目の稼働しようとする愚かさと、核のゴミへの注目。Miさんからは民主党政権下の原発事故とその後を振り返り原発の存在性を批判的に問うことを訴えた。Raさんから地球温暖化を口実の原発稼働批判とオミクロンにまつわる報道への疑問を投げかけ。ワクチンによる免疫力疲労の報道も。最後に、Tuさんとともに、約40名で原発止めろ…のコール。 (K.M)
岸田に手紙を書く、それもありだ 1月15日(土)
今週もO・O)さんがお休みだ、寝込んでいるわけでも無いようだが少し心配だ。uchiさんと二人だけのさびしい出発かと思ったけれど、なんと2ヶ月ぶりにi.nさんが登場してくれたので大いに盛り上がりました。国の内外で原発攻勢が強まっていることに皆危惧しています。i.nさんは岸田は良く人の話しを聞く人だそうだから、原発を止めるよう手紙を書くそうです、これもありでしょう。(K・K)
NHKの五輪番組、捏造問題に注視を 1月16日(日)
今日の参加者は11人と賑やかに。穏やかな天気で、絶好の座り込み日和との声が出るほど。
昼に渋谷のNHK前で、河瀬直美の五輪番組の捏造問題に抗議するスタンディングがあり、約10人が参加。問題の詳細はネットに譲るが、実際のところ、政治や行政に物申す人は右であれ、左であれ誰も金をもらっていない。金銭の授受で社会運動を分断し、国民を印象操作するのは、権力の常套手段である。
ビッグイシュー最新号の記事から。核のごみの最終処分場に応募した北海道の神恵内村で、2月に36年ぶりの村長選挙が行われる見通しとの事。村に移住して泊原発反対の活動を続けてきた瀬尾氏が立候補する意向を明らかにしたそうだ。以下は私の意見。処分場は必要だが、断層と地下水が豊富な日本に適地を見出すのは至難の業である。かつての原発のように、金で地域住民を分断し、不適な地に拙速に建設してはならない。慎重な議論と十分な調査が望まれる。
昨日のトンガの海底火山の噴火は、有史以来最大規模だそうで、噴火音が世界中で聞こえたとの事。座り込みメンバーからもトンガ島の安否を気遣う声が上かる。
座り込みの後は事務所で、Nさんの豆から挽いたコーヒーとHさんの即興の炒め料理で歓談した。 (K・M)
安倍・菅政治継承の岸田首相への抗議集会に多数 1月17日(月)
今日は晴天の上に風も比較的穏やかで気温も11~2℃だったのでこの時期としては楽な座り込みであった。
今日は通常国会の初日で、安倍・菅政治を継承することで首相になった岸田に抗議するために抗議集会が行われた。参加した人によるとかなり多くの人が結集したとのこと。夕方のニュースによると岸田はコロナ撲滅を第一に掲げるとともに「経済成長を成し遂げたうえでの賃金上昇」という新しい資本主義を政策の柱に据えたとのこと。バブルが崩壊して30年の日本において起きてきたことといえば、賃金の減少傾向と生活費の上昇による中間層の没落、新自由主義による自己責任論の横行による格差拡大の合理化、働き方改革による労働基本権のなし崩し。新しい産業を育てることなしの経済成長などあり得ない。アベノミクスと同じく株価を上げて見かけの景気を演出するだけであろう。
今日も美智子さんが来られた。それも12時過ぎにである。このところ美智子さんが真冬にしては薄着なのを懸念して厚手のコートと靴を持ってきていた。早速、着替えてもらったら「暖かくていい」と言っていたのでよかった。去年は別の人から暖かそうなジャンパーを着せてもらっていたがそれはどうしてしまったのか?何処かにしまい忘れてしまったのでしょう。3時を過ぎると太陽が金融庁ビルに隠れて急に寒くなるのでその前に帰ってもらった。
今日の経産省前は暖かい割には人通りは何時もより少なかった。新年度の予算編成が終わったので自宅でステイホームしているのでしょうか。今日の参加者は国会前抗議集会前に寄ってくれた人を入れて丁度10人でした。明日からは最高気温が5~6度とのこと。暖かくしていかなくては。(保)
風の強さに翻弄されそうだった 1月18日(火)
いつもの、相方が急用のためお休み一人で事務所を出発する。
経産省前に到着してセッティングを始めたが、何せ風が強くて一人で難儀していたが、途中でIさんが到着12時チョット過ぎには完了することが出来た。
それにしても今日は、風が終日強かった、バナーとのぼり旗は引きちぎれると思われる程にバタバタとはためき、いつ吹き飛んで行っても不思議ではない状況であった。勿論あの可愛い、ヒマワリのバナーの両サイドの椅子には重石替わりに座っていないと即倒れるという有様だった。
このような状況下でも、長老のSさん、準レギュラーのOさん西武ユニオンのお二人が来て下さり8名の座り込み者があった。14時半頃、中年の男性がお礼を言う間もなく、さりげなくカンパをしてくれました撤収時にバナーを見ると、文字が強風で吹き飛ばされていて、半壊状態になっていた。事務所に戻ってAさんと、明日の座り込みには支障がないように取敢えず補修をしておきました。 (Y・R)
経産省で何があったか、推察してみた 1月19日 (水)
寒い。しかし風はない。バナーは整然とばっちり張れた。気持がいい。
昼過ぎ、パトカーが2台とまり戦闘服(制服ではない)を着た警官5~6人が経産省の中に入っていった。後からミニパトカーで女性2人きた。
しばらくしたら経産省の警備の松本さんも含めて出てきた。2~3人は郵便局の方にかけていった。松本さんや警官は結局、外にいたが帝国警備保障の警備員を残して帰るなりした。
<推論:経産省内で「危険物をしかけたとか、なんかあったに違いない」>と。今日は警備員がずっと以前のように外に立っていた。西部ユニオンの2人が三里塚の裁判に来たが昼休みなので寄った。午後の裁判が終わったらまた寄ると言って、保っちゃんのコーヒーを飲んで裁判所に戻っていった。そのあとにTaさんが三里塚の裁判に来たが、傍聴券が取れなかったので、裁判所前の「大坂正明さんの無実釈放」をもとめる行動に加わって来たと座り込みにきてくれた。
倉田さんが規制庁から回ってきて演説。今日もいろんなことを言われた。政治も社会も思想的レベルが劣化してしまった。グレタさんのスエーデンでは学校で「自分の意見を表明する権利」を教える。デモも一つの表明の仕方なのだと小4の教科書に書いてあると言っていた。日本はどうだ。教員は政治的意見の表明を規制するのではないかと。(その結果)経産省のろくでもない役人が生まれる。経産省の役人は「トリチウム汚染水が危険でないというなら。自分で飲んでみて、自分の子どもにも飲ませて証明すればいいのに、決してそういうことはしない。なぜなら、危険だからなのだ」というような趣旨の演説をした。端単刀直入でいい。当番の他は3人、そして西部ユニオンの2人がテントの片付けに参加してくれた。 (T・I)
やはり『大寒』だね、でも寒さになんか負けない 1月20日(木)
今日は、二十四節気の「大寒」一年で最も寒さが厳しくなる頃といわれていますが、二週間前のあの大雪に比べれば何ということはない。
ただ風が強く一部のバナーを外してしのいだ、座り込み開始早々に、長老のSさん、八王子のKさんがいつものように、諦めないお煎餅を2袋持参して到着(感謝感激)、当番者も先週より戦線復帰したIさんも元気に参加された、それに西武ユニオンのお二人と他の人も来られて前半は用意した9個の椅子が満杯になった。後半も当番者は全員が揃い、前半より若干座り込み者が減ったが強風の中、定刻まで無事に抗議の座り込みを貫徹した。 (Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その190
「廃炉は行われていない」「廃炉計画は存在しない」、汚染水「海洋放出」の口実にするな、「国民」の意見を聞け
~中長期ロードマップも実施計画も「廃炉計画」ではない! ~
2022年1月22日 木村雅英
私たちは騙されていた。
<中長期ロードマップも実施計画も「廃炉計画」ではない>のだ。
尾松亮<私たちは何をどう選ぶのか(中)―「1F廃炉計画」はないという現状認識に立つ>(岩波科学1月)に驚いた。
以下は、同論文からの引用。
「中長期ロードマップ」は廃炉計画(廃止措置計画)ではない
<「40年後終了スケジュール」を提示した政府の「中長期ロードマップ」は、実は原子力規制制度上の「廃炉計画(廃止措置計画)」ではない。この事実が福島第一原発をめぐる報道や議論に際して、まだ広く認識されていない。そして政府や東京電力は、あたかも福島第一原発に対する「廃止措置計画」があり「廃炉が行われている」かの様な説明を繰り返してきた。>
原子力推進にまつわる大嘘がまたひとつ加わった。
「廃炉は行われていない」「廃炉計画は存在しない」
IAEAは「廃炉(原子力施設廃止措置)」と「規制解除を目指す活動」と規定し、原子力規制委員会規則は、原発廃炉とは「原子炉施設解体」「核燃料物質の譲渡」「施設・敷地の除染」「放射性廃棄物の廃棄」を含む作業と定めている。
これらに照らすと、政府「中長期ロードマップ」は計画書にすぎない。さらに、規制委と東電で「特定原子力施設監視・評価検討会」などで検討している計画も単なる「実施計画」で「廃炉」の完遂を約束するものではない。
IAEAの汚染水「海洋放出」お墨つきは法的に無効
IAEAは、「廃止措置作業終了時点までにALPS処理水の処分を完了するという提案された目的は現在ある国際的な好事例に沿ったものと考える」と述べた。
さらにIAEAの<廃止措置ではない工程をthe decommissioning work(廃止措置)と呼び、その工程終了時点までの処理水処分を容認するこのレビューは、日本の法制を無視したもので、法的に無効である。>
国民の意見を反映させよ
尾松さんは、<もう一つの重大な問題は、「中長期ロードマップ」にしても「実施計画」にしても、その策定と改訂に際して、我々国民の意見を反映するための法的仕組みがない、ということである。
私たちは、国(特に経産省)と東電にずっと騙されているのではないか。
少なくとも、国と東電とIAEAとによる「廃炉」工程を口実とする汚染水海洋投棄を許してはならない。
●1月26日(水)函館市大間原発建設差し止め裁判第26回口頭弁論
東京地裁103号法廷 1月26日15時~ 裁判報告と講演会 14時30分
会場:参議院会館
●1月28日(金)経産省抗議集会(毎週金曜日)
17時~18時 経産省前テントひろば
●1月31日(日) 脱原発青空川柳句会
午後12時 経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
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