テント日誌3月10日版
- 2022年 3月 13日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
このまま一直線に春はやってくるのか(?) 3月4日(金)
昨日から大分春めいてきた。座り込みするにはちょうどよい天気だ。昼間などは居眠りをしてしまうほどである。朝家を出るときに、いつもの調子でオーバーズボンをリュックに入れようとしたけれど、ちょっと迷った挙句、オーバーズボンは家に置いてきた。持ってこなくて正解であった。しかし、このまま一直線に春にならないだろう。花粉症の私には 暖かくなるのを素直に喜べない。まだ、花粉の量が少ないので、薬を飲んで抑えているが、月が替わるころには膨大な花粉の量となり、鼻水が止まらなくなる。発熱するときもある。この症状は私の場合は5月の連休をすぎないと収まらない。嫌な季節だ。
幟旗をセットしている所にAさんが来てロシアがウクライナの原発に攻撃をくわえ、今、火災が起こっていると知らせてくれた。心配していたことが現実に起こってしまった。ロシアが核攻撃を加えたことに近いことである。核兵器を使わなくても他国をこれで震え上がらせる悪辣な攻撃である。ウクライナ国民だけでなく部隊を展開しているロシア兵も被曝の危険を伴っている事態である。この先に起こりうる最大の惨事が想像できないのであろうか、最大の惨事を巻き起こさなければよいのだが、祈るばかりである。
私は3時45分ごろに文科省前に行き、サイレントスタンディングに参加した。スタンディングをしているのは金曜日のテントの常連が多かった。今週は高校生が来なかったが先週は神奈川朝鮮学校の3年生が卒業前にどうしても参加したいと言う事でマイクアピールもしたそうである。民族差別をしている日本政府、それに異を唱えない多くの日本人を変えない限り朝鮮学校差別は解消されないだろう。頑張るしかない。 (S・S)
ロシアは直ちに攻撃を止めろ、原発は巨大な地雷!3月4日(金)ロシアが原発を攻撃し火事が起こり放射能の拡散が心配になる報道。やはり原子力発電所は、自爆しても爆撃されてもとても危険な巨大な地雷だ。私はいつもより少し早く到着して、座込みながらオンライン会議に参加。
5時から、先週に続いて「ロシアのウクライナ侵攻糾弾」、「武力で平和は創れない」と、更に「ロシアは直ちに戦争止めろ」のコールで抗議行動を開始、いつもの反原発コール「原発が、安全も安いも無いと電気が足りないもクリーンもグリーンも大嘘だ!」を続ける。
来週の3.11行動に向けて、各政党に「声明」とともに簡単な「質問書」を送ったところ、与党を含めて5党から経産省前テントひろばに文書回答が届いた、さらに追加も。11日の回答発表をお楽しみにと仮チラシを配布。
Taさんが「福島処理汚染水の全量を海洋放出するという無謀」(美浜の会)を紹介して、年々の放射能蓄積を無視する東電を糾弾、特に海水などの汚染濃度を調べても無意味で沿岸や海底の生物への汚染を危惧、薄めて海に捨てろと主張した更田原子力規制委員長を糾弾。私からイチエフについて定義無き「廃炉」と定義無き「処理水」の問題を指摘。
「座込め、ここへ」と「水に流すな」を挟んで、ロシア侵略戦争への指摘が続く。テレビ報道で、国際法破りの侵略を指摘されたロシア大使が、米国のイラク戦争・リビア攻撃などの不正を指摘していた。トンキン湾事件でっち上げのベトナム戦争で膨大な死者を生んだ様に、米国もずっとひどい侵略戦争を続けている。それでも、これほど世界中が怒る侵攻をし、さらに原子力発言所まで攻撃するとは!
終了後にロシア大使館に行く人、あくる日の代々木公園での「ロシアはウクライナの侵攻をやめろ! 原発を攻撃するな!」集会・デモに参加する人も。誰もが、今この瞬間にも人殺しの戦争が続いていることへの嘆きと怒りを浮かべながら終了した。 片付けは久方のNiさんとHaさんの応援を得て終了。 (K.M)
「人を苦しめてはならない」 3月5日(土)
最近頭から離れないものがある。それは「人は人を苦しめてはならない」という言葉だ。きっかけは『殿、利息でござる!』という映画を観たこと。原作は歴史学者・磯田道史さんが書いた『無私の日本人』の中の「穀田屋十三郎」。「國恩記」という江戸時代の記録を元に書いたという。人が人を苦しめることによって利益を得るというシステムを逆手にとって困窮する村人たちを無報酬且つ無名で助けようと奔走した人々の記録である。
その中に『冥加訓』という書物が出てくる。それは日常の道徳を説いたもので著者は関一楽(本名は関幸甫)、江戸時代の儒学者である。
人は万物の霊長であるから牛馬を苦しめ、その背中に乗るような可哀想なことをしてはならない。ましてや駕籠のような人間が人間を苦しめるようなものに乗ってはならない。
戦争・原発・公害、みな人を苦しめて利益を得るシステムである。(O)
乱さんから届けられたひな祭りのポスター 3月6日 (日)
気持ちの良い天気で、歓談していたら、乱さんに依頼し成して届けられた3月はひな祭りの月だからということで、色合いは優しげだが絵柄と文章はやはり強烈。この印刷物は裏面がシールになっていて、これをひなあられの袋に貼って、配り、アピールしようというもの。写真が開かない方のために大サービス、ラベルの文字をここに書き出しておきましょう。
3・11経産省前テント
灯りをつけましょ
えこえなじー
お花をあげましょ
世直しの
脱原発の笛太鼓
今日は3・11決意の日
花に嵐の乱鬼龍旋風
世直しひなあられ総本家 謹製
さらに、乱鬼龍ファンであるレッドパイパー氏はなんと一億円札の札束も作ってきたのです。これが凝りに凝った手の込んだ代物。見た目が美しく面白いだけじゃなくて乱さんの電話番号やファックス番号まで入って、そのまま乱さんが名刺として使えるようになっているという。
ところが。
この日の他のツイートにはいつも通り少しはリツイートもいいね!も付いたのですが、この、ダジャレ満載の出来の良い一億円札のツイートにだけはただの一つのいいね!も付ませんでした。ううむ。
偽札作り犯に巻き添えを喰らいたくないという心理かな? おふざけの限度を超えているというみなさんの判断でしょうか。私は出来のいいギャグだと思うのですが、世間の風はもうちょっとクールだったかも。
この日の参加者は11名。
下記連続ツイートを楽しみください。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました: 脱原発・経産省前テントひろば(365日座りこみ)
穏やかなお天気ですが風強めでのぼり旗はバタバタしています。 https://t.co/BVuCqsM2p7 https://twitter.com/keroppu8649/status/1500327280685760520?s=20&t=g9vf8BABYaLXMU0s-sEQDQ
(はしゆき)
警察法改悪法案が進んでいる 3月7日(月)
きょうは昨日と違って冷たい風が吹き冬に戻ったようであった。スマホの天気予報ではほとんど一日中、4~5メートルの風が吹き寒いとの事だったので冬支度をして家を出た。
経産省前は特有のビル風が吹いていてバナー等の取り付けに苦労した。バナーは引きちぎれそうになるし、のぼりを椅子に括り付けたらひっくり返される始末。仕方ないのでポールを低めに設定した。それでもバナーは引きちぎれんばかりに宙を舞っていた(何とか持ってくれたが)。空は晴れているのに手袋が必要なほどである(夕方の防衛省抗議集会の為に持参したが)、不思議な感じである。温湿度計を出して計ってみたら15℃、20%。風が5メートルはあるだろうから体感温度は10℃!暖かさに慣れてしまったので余計寒く感じるのであろうと思って納得した。
きょうの参加者は固定メンバー4人に国会前スタンディングの前に寄ってくださった女性、3時半ごろ来てくださった元大学教授の6人。先週、衆議院では戦前の特高警察の復活を目指す「警察庁内にサイバー部隊を設置して全国の県警を指揮する」警察法改悪法案が今週から参議院で審議されようとしている。これに反対する抗議集会が国会前で開かれていたはずである。
これについては3/1の院内集会に出てみたが立憲も含めて重要法案という認識がなく、警察庁の説明に納得させられて「賛成」してしまっているので通過するのは避けられないが、今からでも出来るだけ国会前で声を上げていかなければならない法案との事であった。出来るだけ参加していきたい。きょうもMiさん、Onさんからお菓子が差し入れしてくださった、有り難う御座いました。自分では買わないので美味しく頂きました。(保)
11回目の3・11を間近にして 3月8日(火)
今朝は起きると雨。ウクライナでの戦争報道を観ていると、都心に向かう電車が遅れているとの情報。そこで家をいつもより早く出る。11時前に事務所に到着し、テントニュース238号の印刷中に、たびたび水を送って頂いている方から宅急便が届いた。雨が止んで曇り空のなかを経産省前の歩道に座り込むが、冷たい風が吹いて予想以上に寒い。
ロシアの戦争のことなどを考える。今月には、早くも11回目の3・11を迎える、かつてのソヴィエトもチェルノブイリで原発事故を起こして36年が経過、そしてロシアとウクライナに別れて争っているなどと。午後の中国文化財返還に関する議論に関連する資料を読みながら、じっと座っていた。
印刷したばかりのテントニュースには、三上さんが寄稿された「ロシアのウクライナ侵攻の行方」という一文があり、ウクライナで大半の人びとがロシアと闘えずに逃げざるを得ない現状を想う。自分は年のせいもあって、如何なる理由があるにしても武力行使には耐えられないだろう。かつて日本が大陸で行った日清、日露の侵略戦争で、中国から収奪し略奪した文化財が未だに国内に多数保管されていることを、私は昨年になってはじめて知った。
2時にやってきた後半のAさんと交代し討議会場に向かう。今日は、日中国交正常化50周年を期して東アジアの平和と共生を考える、「中国からの略奪文化財の返還を求める」緊急院内集会(4月20日開催予定)の準備会議だ。(E・O)
井戸川裁判に来られた亀谷さんが久しぶりに 3月9日(金)
暖かい、陽が文科省のノッポビルに隠れるまで、セーターでよかった。陽が陰ると寒くなる。当番のIさんは子どもさんの受験で大変。まだ進学先の大学は決まってないようだ。セッティングし終ってすぐ、Obさんが来られる。午前中にあった元双葉町町長の井戸川さんの福島被ばく訴訟・第21回 口頭弁論が終わり、第二議員会館で総括集会があると。双葉町の裁判なので亀屋さんが知らせてくれたそうだ。
倉田さんはこの裁判に参加した後、規制庁抗議行動へ。その後、経産省前にあらわれて演説。ウクライナ住民へのロシア・プーチンの攻撃に抗議。同時に、「プーチンを戦争に駆り立てるアメリカの魂胆」にも触れる。戦争絶対反対で両方を指弾している。また、「経産省は原発と核をやめろ」と。保っちゃんはパンを配ってくれる。Aさんはもらうとすぐ食べる。遅番の当番のMさんは猫が病気で、少し早く帰りたいと。早番と遅番交代。 (T)
若い女性が座り込みの写真を撮って話しかけてくる。韓国の東亜日報系のテレビ会社の記者で一旦、テントから離れたと思ったら、「インタビューしたい」とカメラマンを連れてきた。3.11行動のことについての他、①テントひろばの由来②保が関わるようになった理由③政府が汚染水を海洋投棄しようとしているのに反対する理由はなにか、を聞いてきた。韓国世論は③について特に関心を持っているのでそれについて知りたいようだった。
記者は3.11は別の取材でテントの抗議行動の時間帯には来られないそうだ。6時半過ぎには来られるので、第二原電の抗議行動の方には行きたいと言っていた。3時半過ぎに、井戸川裁判の院内集会を終えた亀屋さんが寄ってくれた。今は埼玉県に越したので普段は来られなくなった、また来ると言われた。元気そうだった。 (保)
ウクライナの原発のことも心配だ 3月10日 (木)
今日は早々と八王子のKさんがいつもの瓦煎餅を持って来てくれた。
皆で美味しく頂く。
風は少し吹いていたがコートのいらない暖かさでほっとした。
その後も長老Syさん、ロシア大使館前ダイ・インに行く前にと寄ってくれた人などがいて色んなチラシを頂いたり、情報交換も出来た。
そして吉良サポーターのお二人などが来てくれてにぎやかになり嬉しかった。
2時に知り合いが訪ねてくれたので1時間ほどお茶して帰りに寄ったら火曜担当のOさん英語の先生なども座ってくれていた。
ウクライナの原発のこと心配ですね。
チェルノブイリ原発石棺にしてもまだ冷やし続けなければならないなんて・…
これを機に脱原発運動が盛り上がること期待します。(I.K)
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転載 山本義隆さんの論考
戦争と原発――ロシア軍のウクライナ侵攻をめぐって/山本義隆
https://yamazakiproject.com/from_secretariat/2022/03/12/6194
山本さんのウクライナ侵攻についての論考には原発攻撃の問題が指摘され展開されています、大変、貴重な論考だと思いますのでここに転載させていただきました。長文ですので添付しますので是非お読みください。三上拝
・3月18日(金)経産省前抗議行動(17時~18時)
・3月18日(金)原発いらない金曜行動(首相官邸前)
8時30分~19時45分 首相官邸前
・3月19日(土) 総がかり行動 「ロシアのウクライナ侵略反対!即時撤退せよ! 憲法壊すな」 14時~ 国会第二議員会館前
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