Let’s Join Hands 3月31日 <速報> マリウポリへ 世界は人道救援を! & おたより
- 2022年 3月 31日
- 交流の広場
- 江口千春
◎マリウポリへ 世界は人道救援を!
戦火にさらされているウクライナの中でも、マリウポリの状況は、人道上の危機が限界を超えています。世界は、両軍が戦闘を直ちに停止し、市民が安心して脱出できる避難路と水・食料・医療を保障することを両国に要求するとともに、これを実現するため。国際救出隊を急ぎ送るなどの<丸腰の介入>が求められていると認識し、救援を具体化すべきではないでしょうか。
★マリウポリ市長「極めてひどい状況だ」世界に向けて 救出を要請
ロシア軍に包囲されている東部の要衝マリウポリのボイチェンコ市長が30日、NHKのインタビューに応じ、現地の状況について「極めてひどい状況だ。水、食料、電気、暖房、通信手段もない。水がないことが最も大きな問題だ。人道危機の一線を越えている」と述べました。
◎おたより紹介させていただきます。(一部略にて)
<Yさんから>
「米国中心の秩序」の破綻を指摘する佐伯氏の指摘を興味深く読みましたが、一方で、強権。独裁へNO!の高まりに目を向けて、展望を持ちたいと私の捉え方を下記に記させていただきました。
貴兄の訴えに、全面的に賛成です。大国の、軍事力を振りかざした覇権争いに振り回され、庶民の生命が奪われた、19世紀末以来の150年間の歴史を、終わらせるときです。
<Nさんから>
「Let’s Join Hands 」のメッセージをありがとうございました。本当に、毎日ウクライナの惨状を見ていると、気持ちがめげてしまいそうな日々です。そんな時に江口さんの「戦火続く今思うこと」は、静かながらも深い願いでもあり確信でもあり、希望が見えるようなメッセージでした。
それで、事後報告になりますが、今日私が新婦人の班の便りを書くときに引用させていただきました。「毎日の惨劇に気力が萎えそうな私たちに、こんなメッセージをいただいた」と。江口さんの「戦火続く今思うこと」の後半部分を引用させていただきました。
コロナの後遺症は、知人からも聞きました。無気力や倦怠感が深刻なようです。
コロナにかかったら、焦って、早く日常に戻ろうとして十分な休養を取らないのが、後遺症をよけい深刻にしているようですね。
<小寺隆幸さんから>
「戦火続く今思うこと」、ありがとうございました。私も同感ですが、すこしニュアンスが異なるかもしれません。チェルノブイリの関係でキエフでお会いした方々、当時子供だった甲状腺がんを手術した方々のうち何名かはポーランドやウクライナ西部に避難したという連絡が子ども基金に来ています。しかしまだキエフにいる方もたくさんいるようです。
私自身は今、これ以上子ども・市民を殺させないように、停戦せよ、と声をあげるべきだと思っています。だからこそ、マウリポリでロシアが最後通告をしたときに、ゼレンスキー大統領が即座にウクライナ軍の武装解除はありえないと発言したことに強い危機感を感じました。包囲され爆撃すると脅されている中でも武装解除しないということはそこにいる10万以上の市民のいのちをどう考えているのか、と思うのです。
現在、ロシアは市民のいる避難所を爆撃する一方、食料を住民に配布してもいます。避難所の爆撃は許されるものではありませんが、市民とウクライナ兵、そして強硬な反ロシアの義勇兵が混在している中で、停戦は不可能です。
反ロシア武装勢力が市民の投降を阻止しているとも報じられています。
沖縄戦の時と同じような展開です。そこにいる住民は、もともとロシア人とウクライナ人が友に住み、双方に親戚も多く、闘う必要もない中で戦火に巻き込まれたのです。ともかく戦争をやめてほしい、生きたい、というのが本音でしょう。
侵略したプーチンが悪いのは当然ですが、今の問題として、徹底抗戦を言うゼレンスキー大統領を支持し世界から武器を送り込むことが本当にウクライナの民衆にとってよいことか、と問わねばならないと思います。
昨日の報道特集で参議院の山東議長のゼレンスキー大統領へのお礼の発言を紹介していました。「閣下が先頭に立ち、人々が命を顧みず祖国のために戦っている姿を見て、その勇気に感動しています。」
それに対して金平キャスターはこう語られました。
「感動している場合ではない。命を捧げる事態をもたらさないように尽くすことが政治家の役割だろう」私もそう思います。
今ウクライナの闘い方を批判することはプーチンを免罪するという意見がありますが、もちろんプーチンを免罪するつもりはありません。
私の視点はいま逃げまどってい人々のために、ともかくまず停戦を、ということです。そのためには、妥協も必要です。無条件降伏もやむを得ないかもしれません。
人々の犠牲が増え続けることを何としてでも止めるためには、そのことを考えるべきだと思います。
ロシアが勝利したらウクライナ人は全員虐殺されるとか、シベリアに送られるというのもあり得ない話です。(マウリポリの住民がシベリアに、という報道がされていましたが本当でしょうか。こういう報道もフェイクニュースかもしれないと批判的に見ることが必要だと思います)停戦し、第三者(国連でもあるいは中国インド南アフリカなどの国々でも)を含めた話し合いにより解決を探ることこそが住民のいのちを守る上で最も望ましいのではないでしょうか。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。