「日米同盟強化」にだまされてはならない!
- 2022年 5月 23日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
あすは、バイデン大統領が来日、首都は、厳戒態勢で迎えるといい、抗議の集会予定も聞こえてきません。日本はこれでいいのだろうかと、疑問が絶えません。
地元の9条の会のニュースを1年半ぶりで出すことができました。私たちの会は、2006年に発足しています。この間、ニュースの発行・配布とともに、チラシの駅頭配布、講演会、映画会、近隣の戦跡めぐりなどを実施してきました。また、市内にある4つの県立高校前でのチラシ配りも、三巡しています。コロナ禍の中、私たちは、何回かの例会は中止しましたが、細々ながら、活動を続けています。
今回、4月、5月とニュースを続けて出すことができたのです。私は、44号に以下の一文を寄せています。2月の例会に提出したものなので、やや旧聞に属します。まだ、ロシヤのウクライナ侵攻が始まる前のことです。
この戦争を機に、日本政府は日米同盟をさらに強化しようとしています。日米安保条約、日米地位協定がいかに屈辱的なものか、アメリカは、日本をいいよう基地として使い、軍用機や武器を買わせています。沖縄の実態を見ればよくわかります。米軍基地を持つ他の国と比較してみると、より明確になるのではないでしょうか。
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どうする?どうしよう!
北朝鮮のミサイル発射より、沖縄の米軍基地から拡大したコロナ感染の方が恐ろしかった。日本の国土なのに、国内法は原則不適用の治外法権なのだ。羽田空港発着の新ルートでは、なぜ都心を低空飛行しなければならないのか。房総の空では、羽田着陸の航空機が3分に一機が飛ぶ時間帯もある。なぜそんなことになるのか。それというのも、「横田空域」と称して、米軍は、日本の航空機を飛ばせない空域を占有しているからだ。日本の空なのに、東京の空なのに、3800フィート、1100メートル以下は、米軍の占有、管理下にあるという。これとて、日本政府は、不動の如く日米地位協定や日米合意を持ち出すが、米軍の占有空域は、協定や合意ですらない。日米協議とはいうものの、その会議録も非公開でアメリカの言いなりでしかない。
ドイツやイギリス、ヨーロッパッパ諸国にもアメリカの基地はある。けれど、日本のような米軍優位を放置している国はない。アメリカは日本を守ってくれるどころか、危険にさららしているようなものだ。国民の命と財産を守るはずの日本政府は、なぜノーと言えないのか。これほど法律や憲法をないがしろにされていて、黙っていることはできない。
(この画像からは、読み取りにくいので、下をクリックしてください。)
以下のホームページをも併せて読み比べるとよくわかるのではないか。
沖縄県ホームページ(沖縄から伝えたい米軍基地の話Q&A
https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/
ichitai/tyosa/documents/r2_p15.pdf
外務省ホームページ(日米地位協定Q&A)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/qa.html
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ニュース各号の全容は、以下のPDF版で読むことができます。ぜひお立ち寄りください。
ニュース43号
ニュース44号
初出:「内野光子のブログ」2022.5.21より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2022/05/post-9d6597.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion12057:220523〕
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