【報告】「ミャンマー国軍に死刑を執行させるな!外務省前緊急アクション」に17人
- 2022年 6月 18日
- 評論・紹介・意見
- 杉原浩司武器取引反対ネットワーク:NAJAT
外務省は”死刑を中止せよ”の態度表明を行え!外務省前緊急アクション」に、
日本の市民と在日ミャンマー人計17人が参加。
2021年2月1日の軍事クーデター以降、欠席者41人を含む114人に不当な死刑判
決が出されています。しかも、ミャンマーには以前から死刑制度はあったもの
の、これまで30年以上にわたって執行されたことはありませんでした。
こうした中で国軍による「国家統治評議会」が6月3日、NLD(国民民主連盟)
の元国会議員であるピョー・ゼヤー・トー氏と著名な民主活動家のチョー・ミ
ン・ユ(通称 コージミー)氏ら4人への死刑執行を表明。さらに16日には、国
軍報道官が「今の死刑制度を残している国は数多くある。法の支配を強化する
ために、執行しなければならない」と強調、一気に危機感が高まっていました。
夕方、帰路に着く職員が目立ち始める中、外務省正門前でコールを交えながら、
スピーチが続きました。
ミンスイさん(在日ビルマ市民労働組合)
「ミャンマーの人々の声を聞いてください。国軍を訓練しているのは中国とロ
シア、日本だけです」
熊澤新さん
「コージミーさんは人道支援などに尽力していた人。そのことは外務省も分か
っているはずだ」
在日ミャンマー女性
「皆さんの家族や友だちが殺されようとしていたらどうしますか。日本はヒロ
シマ、ナガサキなどを経験したのに、なぜミャンマー人の苦しみを分かってく
れないのですか」
北角裕樹さん
「外務省は”友だちを殺すな”と言ってください。ミャンマーの人々は日本にと
って友だちではないのですか」
テレビメディアの熱心な取材もありました。放送されるといいのですが。ちな
みに、急な呼びかけとなりプラカードも直前の手作り。手書きの2種類をカラ
ーコピーして、1枚は墨で「沈黙は共犯」と大書き。なんとか間に合いました。
事態は猶予を与えていません。日本政府・外務省は一刻も早く、「死刑中止を」
の態度表明を行うべきです。間違った政府を動かすのは市民の責任です。
★外務省に大至急、声を届けてください!
↓ ↓ ↓
【外務省 南東アジア第一課】
TEL 03-3580-3311
メール mail-han@mofa.go.jp
御意見フォーム
https://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
ツイッターアカウント @MofaJapan_jp
【補足報告】
6月17日午前、参議院議員会館で、在日ミャンマー人が外務省南東アジア第一
課に対して、政治犯4人への「死刑執行を中止せよ」の態度表明などを求めて
要請行動を行いました。要請には、石橋通宏参議院議員(立憲)が協力されま
した。
冒頭、在日ミャンマー人が南東アジア第一課に要請書を提出。国軍による政治
犯4人への死刑執行を撤回させるため、外交的影響力を最大限に発揮すること
などを強く要求するものです。
その後のやり取りで南東アジア第一課の岩崎高史・首席事務官(昨日私がかけ
た電話でやり取りした人)は、「懸念を公式に表明するのは、水面下での働き
かけを台無しにしかねない」と謎の回答。石橋議員は「軍事クーデター以降、
そのやり方でやってきたが何ら成果は上がらなかったのでは」と批判。
在日ミャンマー人女性は「強い声明を出さなくてもいいから、せめてここで話
していることくらいはホームページに載せてほしい」と要望。相変わらず外務
省の言い分は見苦しく、理解不能でした。
〔opinion12127:220618〕
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