バンベルクとウルムへの旅
- 2011年 7月 30日
- 交流の広場
- 合澤清
昨日は帰宅したのが夜中になりました。と言っても、ゲッティンゲンについてそのまま「シュツルテン」に直行したためなのですが。28日に快晴で夏日の「レーゲンスブルク」を朝早く少し散歩(これがとてもいい気持ちなのです)し、ドナウ川(この町を流れるのはドナウなのです)のほとりをのんびり歩き、その後次の予定地「カールシュタット」(Karlstadt)へ向かいました。ここは小さな宝石のような街で、友人のユルゲンの故郷です。ヴュルツブルクから各駅で約15分です。ここでは、街中とマイン川縁を散歩し、いよいよこの日の最終目的地バンベルク(Bamberg)へ。天気はすべてよしでした。バンベルクは実はドイツ人が最も好む町なのです。中世以来の古い町並で、何と言っても街全体が水(川や運河)に囲まれていて、非常に雰囲気のある町なのです。名物の「ラオホビール」(Rauchbier)はここででなければ味わうことができません。しかも1310年ごろに建てられた居酒屋(醸造所兼)で飲むのですからたまりません。
もちろん、最初に表敬訪問したのはヘーゲルハウス(本当の名前はさそり座の家)です。そこから件の居酒屋までは徒歩5分ですから。今年は、どういうわけかこの居酒屋が超満員。アメリカ人観光客が多かったようです。亭主が気を利かせて席を取ってくれたおかげで、無事「ラオホビール」にありつけました。翌朝早く起きて、やはり川沿いを散歩。なんともいえない好い風情でした。来年もバンベルクには来たいと思います。
29日は予定を変更して、「ウルム」(Ulm)というミュンヘンに近い南ドイツの町に行くことにしました。ここのドーム(教会の塔)は、有名なケルンのドームよりも大きいといわれています。新幹線に乗って行ったのですが、途中までは各駅しかありませんでしたので、かなり時間がかかりました。それでも、目指すドームは見ることができました。確かに超巨大な、異様なものでした。残念ながら時間がなくて街をのんびり散策することができず、そのまま帰りの新幹線に乗ることとなりました。直通のゲッティンゲン行がなくて、途中駅の「フルダ」(Fulda)で下車、少し歩いてから帰りました。とにかく楽しいドイツ国内旅行でした。それまでは天候に恵まれていましたが、ゲッティンゲンに着くと、再び曇り空で、小雨まで降ってきました。寒い陽気に逆戻りです。(写真は、バンベルクの「居酒屋」とウルムの「ドーム」です)
*東大の児玉龍彦先生の証言記事はなかなか良いですよね。何故こういう証言がもっと出ないのか、「日本の学者は実際だらしがない」と、故廣松渉先生もおっしゃっていたが…。
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