小出先生福島で、「私もどうしていいか分からない…」
- 2011年 8月 9日
- 交流の広場
- 松元保昭
みなさまへ 松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」8月8日分の転送です。
5日の福島の講演で、小出先生も「申し訳ないけれど、私もどうしていいか分からない…」。
それにしても、情けない国会議員たちです。彼らに払っている税金がもったいない。
=====以下転送====
永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。アメリカの格下げ、これに対してドイツは歳出削減で格下げを免れた、日本は公務員改革で2兆円浮き、景気対策になるのに民主党はやっていないと平野さんの批判がありました。
原発関係のニュース、福島で学校夏休みに転校を希望している子供が1300人を越えています。福島県外へすでに転校した子供は7600人!に先月だけでなっています。
そして、腐葉土の生産中止を要請されています。7月25日付けで農水省が自粛を要請して、セシウムの暫定規制値を400ベクレルとしたものの、具体的な検査方法が決まらず、自粛になったのです。
菅総理、もんじゅの廃炉も含めて検討すると言いました。社民党の服部さんの質問に対してです。
そして、小出先生のお話、8月4日から講演の旅に出られて、東京、国会議員の集まりに出て、超党派の国会議員「人間とサイエンスの会」130何回目に出て、民主党と自民党のみでしたが、衆院会館300人の部屋が満員で、一番前の特別席、入れ替わり立ち代りで、さっさと帰る人、最後に来る人もいたそうです。これで、反応は、すいませんがなしであり、宮城選出の方、震災、原発のことを意識しているということでした。5月の参院監視委員会と比べると、「国会議員の意識は、全然変わっていない」のであり、タンカーの話、地下遮蔽壁など急がれる話について、地球の未来に関してしゃべり、原発の根本的な問題についてしゃべり、タンカー、地下ダムに関して議員からも意見はありませんでした。
そして、新幹線で福島へ、福島の方が同行され、放射線測定器を持っておられて、新幹線で測定し、「福島に近づくにつれてカウントが上がっていく」、10倍近い数値になり、重苦しい空気で小出先生、福島に行かれたのです。東京駅周辺は年間1ミリシーベルト行かないが、福島で年間10ミリ近い、許容被曝量を超えているのです。福島で質問も受けられて、不安の中におられる方で、子供たちをどう守るか、食べ物をどうしたらいいかであり、小出先生、頭を抱えて、「質問に的確に答えられたか不明」である(汚染は避けられず、子供たちをどう守るか、なのです)。
福島では外へ出たい人、残りたい人の悩みがあり、みんな同じように悩み、子供に被曝をさせたくなく、一番は避難だが、子供たちだけ避難させると家庭崩壊、一家全体の避難は生活崩壊、農業、酪農は土そのものが命で、避難したら全てアウト、「どうしたらいいか分からない」と答え、皆さんの反応、子供たちを守るため、校庭の土を剥ぎ取り、給食に汚染のないものを、と言ったのです。しかし、生産者とともに食べるので、大変につらい話であり、しかし、世界は変わった、福島だから地産地消ではない、子供たちに汚染の少ないものを、と答えられました。
聞いていて、小出先生、福島でつらかったと感じました。明日も放送があり、お伝えいたします。
さらに、小出先生、8月5日に仙台で講演され、その模様がユーストリームで公表されています。
http://www.ustream.tv/recorded/16444795
これも、2時間あるので、書き起こしはしばらく遠慮させていただきます(すんまへん…)。
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