元長崎市議・日本福音ルーテル長崎教会牧師・平和活動家の故・岡正治氏が94年に女性記者に対して性暴力をはたらいていた
- 2023年 10月 16日
- 評論・紹介・意見
- 「ピースフィロソフィー」
資料館のHPにはこのような告知が出ております。
当資料館はしばらく休館いたします
このたび、私たちが資料館の名前に冠している平和運動家の故・岡正治が、生前、性暴力に及んでいたことが、被害者の方の証言により明らかになりました。
理事会の中には2020年の時点で情報を得ていた者がいたにも関わらず、対応がこのように遅れたことについて、資料館として深く謝罪いたします。
その背景には、権威ある男性を疑わず被害者の証言を重大に捉えなかった、自分達の内面化された性差別意識やジェンダーバイアスがあった、と自覚しなければならないと思います。
当資料館はいかなる性暴力も容認しません。今回の件を受け、館名の変更や展示の見直しを含む対応をこれから行っていきます。そのために、資料館を2023年10月10日以降、しばらく休館いたします。すでに被害者の方には当資料館として文章で謝罪の意を表明いたしました。また、当資料館のウェブサイトなどを通して、社会的な責任としてこの事実を公表しますが、二次被害を防ぎ、被害者のプライバシーを守ることを第一とするため、被害者の方の詮索などはお控えくださいますようお願いいたします。
また、これまで資料館に心を寄せ、支援してくださった方々に対しても、対応や告知が遅れたことを申し訳なく感じています。当資料館は、社会正義や人権を重んじる社会運動の中にも根強く存在する性差別に対して、常に自覚的であり、そして改善のために発言・発信・行動をしていく資料館であるように変わっていきたいと思っています。今後の当資料館の対応に関しましては、検討した内容をまた改めてお知らせいたします。
2023年10月10日
岡まさはる記念長崎平和資料館 理事長 崎山昇、理事会一同
主な報道リンクを記します。(アップ後修正・追加する可能性があります)
長崎新聞
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=1083580897129939156
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=1085010439440007319
共同通信 https://www.47news.jp/9973753.html
(共同の配信をうけて全国の地方紙、ブロック紙、ロイターなども紙面やオンラインで報道)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231009/ddl/k42/040/240000c
https://mainichi.jp/articles/20231012/ddl/k42/040/334000c
朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/DA3S15764459.html
読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/national/20231009-OYT1T50066/
西日本新聞 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1135204/
産経新聞
https://www.sankei.com/article/20231010-LRVXKS5PXBOYHMKA4TLPNEEG4U/
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/282779
https://www.tokyo-np.co.jp/article/282983
東スポウェブ https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/279367
NHK https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20231011/5030019193.html
長崎放送(TBS)https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/770766
長崎文化放送
https://www.ncctv.co.jp/news/121178.html
KTNテレビ長崎 https://www.ktn.co.jp/news/detail.php?id=20231011010
報道されているように、被害者は資料館の対応を肯定的に評価しています。被害者は長崎新聞へのコメントで、
性暴力の被害者の声が無視されることが多い中、国際的なテーマを扱う平和資料館が、著名な平和運動家による過去の性暴力を認めて反省し、二次加害防止に取り組む姿勢を示したことは画期的。女性蔑視や性差別をなくすきっかけになることを願っている。
と語っています。
資料館の対応は、日本の加害に向き合い、真実を伝え、被害者の痛みに思いを馳せるという資料館の理念に矛盾しない、言行一致の対応と思います。これから、資料館の再生を見守っていきたいと思っています。@PeacePhilosophy
初出:「ピースフィロソフィー」2023.10.14より許可を得て転載
https://peacephilosophy.blogspot.com/2023/10/blog-post.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion13303:231016〕
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