経産省前脱原発テント座り込み日誌4月4日版
- 2024年 4月 8日
- 時代をみる
- 木村 雅英
◎最近は右翼も行動のスタイルを変えている(?) 3月29日(金)
さっきまで激しく降っていた雨もようやく上がり、青空が見えてきた。この後、もう降らないだろうと座り込みを開始するが、またポツリポツリと降って来る。金曜日のメンバーはwaさん、Yaさん、Maさん、Saさん、Yoさん、あとは私。でも、後はもう降らないと言っていたよと慌てずに座り込む。
開始してすぐに、今日初めて東京に出てきたと言うご年配の女性が道を訪ねてきた。虎ノ門1丁目にある弁護士事務所に行きたいのだが、と言うことで道を訊ねてきた。よくわからないけど、あそこの交差点が虎ノ門ですよ。と教えてあげた。別れ際にどうぞ、頑張って下さい。と言ってくれた。
2時半を過ぎた頃、気が付くと、空は晴れ渡り、空一面真っ青である。それに、日差しが強くなってセーターや上着を脱ぎカッターシャツ1枚になっても寒くはない。昨日まで寒かった風が吹いても今日は気持ちが良い。しかし、やはり太陽が文科省の高いビルの影になるとやや肌寒くなるのでセーターや上着を着込む。そのうちに文科省抗議で一緒になるIさんやMaちゃんやEさんやNaさんなどが揃う。
すると何やら後ろの方が騒がしくなってきた。最近は右翼も、スタイルを変えて、市民から受け入れられるよう工夫しているようだ。暫くしてから、消費税廃止、積極財政推進国民運動本部の宣伝隊のマイクアピールが始まった。財務省に向かって一人でしゃべり出した。あまりよくわからない人は何だろうと珍しがるが、右翼だよ、と言うとなるほどね。と納得する。3時半ぐらいまで何もなく過ぎて行った。私は孫の世話があるので、その後後半の当番に任せてそこを去った。後で、今日の撤収の時に気が付いて、知らせてくれたのだが、片付けの時、箱の中にゴミが突っ込んであったそうだ。自分が出したゴミは自分で始末するように徹底したいものである。 (S・S)
◎福井地裁が老朽原発止めず、国家主義でなく国民主義を 3月29日(金)
やっと暖かくなってきて快い座り込み。しかし、福井地裁が美浜・高浜の運転差止認めずの残念な報。久しぶりでチラシまきを始めたら受け取り悪く老朽原発動かすな10セット配布に20分かかった。
文科省前に続いて経産省前抗議。「経産省は嘘をつくな、…」コールの後、私からこの一週間の報告:23日女川再稼働反対集会、24日再稼働阻止全国ネットワーク全国相談会、26日文科省副読本などの放射線教育追求院内ヒアリング集会、27日規制委が「屋内退避」検討チーム立ち上げ能登半島地震関連の「技術情報検討会」開始、28日東電柏崎刈羽使用済核燃料の青森搬出発表、28日国会エネ庁(準備会)で九電などの再エネ出力制御糾弾、経産省が第7次エネルギー基本計画検討開始。
奥内さんが13年前の3.11前後を思い起こして頭を冷やそうと呼びかけ。
私から本日の美浜・高浜の稼動差止を認めなかった福井地裁判決の報。
杉崎さんが「原子力発電NO」を歌う。
三上さんが、沖縄闘争・3.11事故と救援等を振り返り、裏金問題がありながら戦争体制に走る政府を糾弾、国家主義でなく国民主義をと主張。
飛入ワタナベさんが中東の歴史を振り返りガザ虐殺を批判し外務省前の抗議行動を紹介。守屋さんが、48年を超える老朽原発稼働を糾弾し「座り込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。堀江さんが、若狭の老朽原発を止めよう、使用済核燃料をどうするのか。私から「志賀原発の変圧器トラブルが教える原発の脆弱性」をメモを配付して話す。最後に<脱原発、再稼働反対、運転延長反対、核ゴミ増やすな、気候変動口実に原発うごかすな、…>コール。 (K.M)
◎今日はパレスチナでは土地の日 3月30日(土)
◯今日はなんの日? パレスチナでは土地の日。1976年3月30日、ガリラヤ地方における大規模な土地没収に反対するパレスチナ人市長らがイスラエル共産党とともに大規模な一日のゼネストを組織、これに対し軍が出動し弾圧を加え、パレスチナ人六人の死亡者のほか多くの負傷者・逮捕者をだした。アラブはこの日を「土地の日」としてその闘争を記念している。
◯座り込みに行く途中の地元での出来事
駅前でバスを降りようとすると前にいた女の子が振り向いて笑顔で私に手を振った。手を振り返したらハイタッチをしてくれた。私の手のひら半分もない小さな手で。お母さんから笑い声がこぼれた。二歳くらいのその子とお母さんとは初対面。
駅前を通ると燕が去年の巣にまた帰って来ていた。卵はまだ産まれていないらしく燕夫婦は会話をしながらのんびり毛繕い。雛がかえるまでの束の間の時間。燕はもう何年もそこへ毎年来ている。巣はレストランの入り口のすぐ右上にあり下に段ボールを置き新聞紙を敷いてある。燕達が旅立ったあと店の人は巣をそのままにしておく。
(O・O)
◎今日は何の日だ。エイプリルフールだけどね。 4月1日 (月)
✡️きょうも朝から晴天で風もあったが気温も20℃以上と高かったので楽な座り込みであった。
✡️昼食時、経産省前の人通りは多かった。天気が良かったので虎ノ門方面の食堂街に出掛けていったのでしょう。
✡️人通りの中には春休みを利用した子供連れの人達は我々のバナーなどを見て「何これ?」といった具合に見る人もいたので次回に来た時にはテントニュースを受け取ってくれることを願いました。
✡️きょうは久しぶりに静養中のT さんから電話があり天候も良くなってきたので調子が良いときに座り込みに来たいと言ってきた。無理しないで来てくれるのであれば嬉しい限りである、いまから再会出来る日を楽しみにしています。(保)
◎不安定な天候が続くこの頃 4月2日(火)
事務所に着くと前日の雨で濡れた幟旗などが室内の一面に干してあって、それを外してたたみながら印刷機を動かしているところに、Yさんがやってきた。2人で経産省前に到着してすぐにEさん、Oさんがやってきて、4人であっという間にデコレーションのセットが終わり、Bさんもきて5人で座り始める。
3月は月末から急激に気温が上昇して25度を超えた。そして月末25日過ぎに開花宣言された桜は、いまや7~8分咲きと花見に手ごろになっている。経産省敷地内の桜も綺麗に咲いており、椅子に座ってお茶を飲みながら花見気分で、皆で歓談しているところに、カメラを抱えた二人組「中国中央テレビ」の取材がやってきて、汚染水の海洋放出や、今や話題の真最中にある小林製薬「紅麹」についてのインタビューが始まった。
暫くして、経産省前を通りかかったテント弁護団のI弁護士が私たちの座り込みに参加された。弁護士によれば、先週土曜の午後に新宿で行われた、イスラエルによるガザでの虐殺に抗議する行動に参加した青年が、その日の夕刻に文科省掲示板に「Free GAZA」とスプレーで書いて文科省を始めとする日本政府の対応に抗議したところ、「器物損壊罪」容疑で逮捕されたという。弁護士からは警察に留置されたその青年との面会に行った話をお聴きした。そこで問題の掲示板を見ようと、I弁護士と一緒に文科省に行ってみたが、そこはブルーシートで覆われて隠されていた。その付近を見回してみたら、歩道の敷石面やブロック塀の壁面に「Free GAZA」の文字などが残っていた。
そのあと経産省前に戻ったとき、省内から出て来た雪駄履きの男性が私たちと一緒に座ってくれたなどの話をIさんから聞いた。その男性からは省内の床屋で散髪してきた等の話がされただけでなく、カンパまで頂いたそうだ。(EO)
◎澤地さん提唱の3の日の集会から寄られる人あり 4月3日(水)
雨。セッティングの時は割と強かった。風は無かったが幟やバナーは少なめにした。座り込みは当番2人。13時を過ぎると雨足は弱くなる。それからしばらくして、Oネーさんが3日の沢地・国会前抗議行動から寄ってくれた。Oイーさんは規制委員会抗議に行かれたそうだ。Oネーさんは「こんな天気なのに沢地さんが来られた」と言っていた。沢地さんも居ても立っても居られないのだと思う。人も100名くらい集まったそうだ。その後、その流れで、O島さん、古藤のオーナーさん他が寄ってくれた。カンパもいただいた。
当番のWさんが着いて、3/30千葉の汚染水反対集会での小出裕章さんの講演は本当によかったと言っていた。小出さんは沢地さんの3日行動に賛同して、松本でもやっていると聞く。雨はやんできた。遅番当番も揃ったのでバトンタッチ。(T・I)
◎渕上さんの話で盛り上がる 4月4日(木)
Yoさん、Okさんと3人で設営。曇り空だが風もなく過ごしやすい。経産省構内は桜が満開だ。やがてKaさんがいつもの「あきらめないせんべい」を持参して来てくださった。私はipadで反原発ソングを流す。
12:30 この後国会前に行って空襲損害の賠償を求めるビラを撒きに行くという男性が立ち寄り立話をして行った。隣に座ったOkさんは先日墓参り会があった渕上さんの思い出話をしてくれた。私は渕上さんとはお会いする機会がなかったが、Okさんの話ではこよなく酒を愛する方だったようだ。生前知己を得られなかったことが悔やまれる。渕上さんが好きだったというタンポポが歩道に咲き誇るのを眺めながら経産省の周りを2周した。後半担当のTaさんがなかなか現れないので電話してみると温泉に行っていて忘れていた、これから向かうという。終了30分程前に現れたTaさんと2人で撤収し、抗議行動を終えた。(M.U)
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〈投稿〉花冷えの中での花見は、ちょっとだけどね (三上治)
「桜の花の咲くころにお船は帰ってくるという 花のロマンス」というフレーズがよく口をついて出てきていたのはいつの事であろうか。花見が好きだった。だから、いつもこの季節になると腰が落ち着かないというか、わくわくしたものだった。歳を取ったということなのだろうか、最近は幾分かさめた気分もする。世間というか、世界は戦争の最盛中だ。どうにもならないというか、傍観者のように見ているしかないのが切ないが、それがどこかで花見なんて、という気分に作用しているのだろうか。
プーチンもすさまじいがイスラエルはもっと、である。プーチンはナワリヌイという政敵を闇に葬って権力の座にしがみついているが、彼の行為はやはり許せないし、僕はそこに権力の魔物を見ているが、イスラエルに至ってはもっとその思いがする。僕はウクライナ戦争ではウクライナ人々の抵抗を、パレスチナ紛争ではパレスチナの人々の抵抗を支持する、それが原則であり、基本的な考えであることを何度も語ってきた。この考えはいささかも揺るぎはしないが、それにしてもプーチンやイスラエルの度し難い行為をいつまで続くのか。
新人類学者のエマニエル・ドットはウクライナ戦争において数少ないプーチン(ロシア)の擁護者であるが、彼はそれを「西欧の失敗」というように指摘する。これは西欧の没落論以来なんども現れた近代西欧批判の図式だが、その根底を個人や人権を評価し、それが国家や家族という共同的な契機をないがしろにしたからだという。グローバリズムの展開が、個人主義というか、個人の尊重ということを過激化した結果であるという。ドットはフランスでのイスラム教の肖像批判が引き起こしたテロ事件に抗議する「表現の自由」擁護の行動に対して批判的だった。彼には近代西欧の価値概念(自由や民主主義や人権)などに批判的であり、今回もそれがあらわれているように思う。ここは逆なことを見ているように思う。グローバリズムと新自由主義がもたらす危機感を、個人の尊重とか人権の擁護の過剰化として批判する動きは国家主義の台頭となってあらわれているのであり、ドットはこの擁護者のように位置している。この理由は彼のアメリカ、西欧批判が明瞭な思想を持たず、その分、東方的なものも評価になっているからだ。近代西欧の批判の思想であった左翼の論理(マルクス主義)が指南力を失い、東方的な論理がその空白をうずめるように現れているからだ、とも思う。
プーチンが東方の民主主義を語り、習近平が民主的な国際秩序というとき、そこには東方から西欧批判の匂いがあり、僕は日本の戦前を想起する。日本の論壇思想家たちはエマニエル・ドットにマルクス主義的な思考ではない目新しさを感じて評価するが、結局のところ自前の考えのなさを露呈させているに過ぎない。
今回のウクライナ侵攻にあたってプーチンはウクライナのナチ化の排除を語り、西欧との対立を言う。西欧との対立はキリスト教的価値観、その展開としての個人の尊重や人権の擁護を批判するが、それがなぜウクライナのナチ化排除という論理と結びつくのか語り得ない。ドットも西欧の過剰な個人や人権の尊重がロシアの戦争の理由になっているというが、それがなぜウクライナ戦争の理由なのか説明できない。彼はロシアのウクライナ侵攻の原因が、西欧(アメリカにあるという)にあるというがそれば漠然としていてなにをさすのか明瞭にできない。
戦争が価値観の対立である言う面を西欧的価値観とロシアの価値観の対立として取り出しそうとしているが、それがどういう対立で「西欧の失敗」と結びついているのか説明できない。説明できないからなんとなしに評価されるということもあるのだろうが、それは日本の論壇の水準を示してもいる。
ドットのこの戦争における評価や分析には国家論的な視点が欠落している。これはドットの思想からくることだろうが、この戦争の主要な動機である、国家的な動機の問題が抜け落ちている。戦争は国家意志の発現であるが、この点からの認識も分析もないのだ。プーチンの国家の方向付けというか、考え(国家戦略)と、ウクライナ戦争の関係を取り出せないのだ。ドットの国家観というのは、凡庸であり、だから観単に日本核武装を提起したりするのだが、これは彼の文明論的視点の戦争分析が新鮮見えても、少し検討すると凡庸なのが、すぐに気がつく理由である。
パレスチナなおけるイスラエルの行動もそうなのだが、ウクライナのロシアの侵攻の根底にあるのはなにか。戦後の世界体制に対する国家主義の台頭であり、そこからの反抗である。それは現存の世界体制への反抗なのだが、それは反動的な反抗である。それは歴史の流れという意味では戦後の世界体制に対する反動的な国家主義的な反抗であり、かつてのファシズムによる当時の世界体制への反抗と似ている、その意味では現代世界の民主主義と専制主義との対立にあるというのはあたっていなくはない。
専制主義は現在では権威主義といわれるが、その本質は国家主義であり、その意味では類似していて当然なのだ、国家の論理というか考えは経済のように不可逆的に進むのではなく、復古の反動的な復権ということもある。政治的、国家の論理はかつての国家主義にもどることはありえる。
国家主義のヨーロッパでの台頭は歴史修正主義としてあらわれ、プーチンや習近平やアメリカのトランプの登場はその一環である。これは、今、民主主義の危機が語られるが、それは戦後体制の危機と同義である。ここで重要なことは戦後体制が生み出しつつあるものだということだ。グロ―リズムと新自由主義が現在の世界体制の危機を到来させていて、それに対応できる民主主義的なものの不在のゆえに、国家主義が台頭している。それは国家主義をこえる自由で民主的なものの不在がためだ。
しかし、この反動を含めて戦後の世界体制を超えていくものは真正の自由で民主的な運動として存在している、ウクライナやパレスチナ人々の抵抗とそれ連帯しての動きはその存在をしめしている。こうした中で戦後体制への反動的対応である国家主義の猛威は続く。
この理由は割と簡単で戦後の国家体制としての民主主義が国家主義を超克したのではなく、その発動に制限は加えても、それは存続させてきたことにある。もっと遡及すれば近代の国民国家は国家主義と国民主義双方を内包していて矛盾的な存在形態だった。だから国家主義が前面化するとき、帝国主義なナショナリズムを生んだのだった。
さらに言えばロシア革命や中国革命はこの国家主義を克服した国家を創出したのではなく、それは失敗したのだ。その国家(スターリンや毛沢東の国家)は労働者国家といわれたが近代的な国家主義の国家に過ぎなかった、その相続人がプーチンであり、習近平である。
世界が戦争の時代になってきたことは戦後の緩やかな国家主義が急進的な国家主義の台頭に見舞われていることだが、僕らは国家主義と闘うこと、それがいま求められている政治課題であり、政治を革命することだということである。戦争への対応が重要な軸になるのは近代の戦争は国家主義を根底にしてきたのである。
国家と戦争の問題を考えるときに重要なのは国家主義の延長としての帝国主義、つまり国家概念としての帝国主義であるが、これは国家の認識においていしかつかめないものである。レーニンの帝国主義戦争論が戦後の戦争認識や分析には役立たないことはそのためである。これには国家論というか、国家の認識や対応に欠陥があったためだ。左翼はこの呪縛から解放されていないが、そこから自由になって戦争や国家の認識も生まれては来ている。
国家のありようとして、国家主義を超えるという課題は戦争にどう対応するか、自由と民主主義どう現実化するかをとうだろう。民主主義が真正ものであるか、どうかは、また。国家主義との関係の中で問われるのだと思う。
自民党の裏金問題を追及したかったのだが、僕らに追いかぶさっているウクライナ戦争やパレスチナ戦争に筆はすすんでしまった。
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その221(投稿 木村雅英)
エネルギー基本計画」で原発ゼロ・再エネ百を実現しよう
~福島は終わっていない、核分裂湯沸かし装置は不要、電気は足りてる、核ゴミ増やすな~ 2024年4月5日
東電福島第一原発事故後13年を過ぎた。今年は第7次エネルギー基本計画を策定する年で既に資源エネルギー庁が検討を開始した。3.11事故後、第4次(2014年4月)、第5次(2018年7月)、第6次(2021年10月)の過去3回の策定において、残念ながら私たちは脱原発を実現させられなかった。
第7次エネルギー基本計画では何としても原発ゼロを実現したい。ところが岸田政権と経産省は、GX推進法を成立させ、COP28に原子力利用が記載されたことを口実に、エネルギー基本計画策定において原子力の活用を画策するであろう。
一方、脱原発を実現するべき状況変化も多々ある。
〇能登半島地震が示した「天を恐れよ」
年初の能登半島地震が、能登半島の住居が倒壊し道路が寸断されるなど住民の生活を破壊し、規制委が地震に甘く避難計画が画餅であることを明らかにした。志賀原発が動いてなくて良かった、珠洲原発が建設・稼動していなくて良かった、北陸電力が志賀原発で何が起こっているのか隠しているのではないか、と。
〇使用済み核燃料は危険で行き場が無い
イチエフの「最悪のシナリオ」、ザボリージャ原発の危機、頻繁に起こる地震の警告が、電気と水を途切れずに供給しないといけない使用済み核燃料プールの問題を明らかにした。13年以上止まっていた志賀原発でも、プールの冷却を17日間怠ると大事故が起きるのだ。
〇核燃サイクルは破綻
更に、30年以上経産省が隠し続けていた「核燃料サイクルの破綻」も、六ケ所再処理施設の27回目の完成延長でより明らかになった。再処理ができなければ、今資源とされている使用済み核燃料は全て行き場が無い巨大な毒の廃棄物になるのだ。
〇再生可能エネルギーと蓄電技術の進展
一方、世界を見渡せば、再生可能エネルギーと蓄電技術が急伸し、安全対策などの為に高騰した原子力発電所が競争力を無くしている。
〇誤りだらけの経産省のエネルギー政策 発送電分離も電力市場設計も失敗し続けて、大手電力会社と原子力を優遇してきた経産省の誤った政策を是正しないといけない。
経産省の嘘に騙されないぞ。
原発は安全、原発は安い、原発が無いと電気がたりない、原発はクリーン、原発は準国産、…などの経産省の大嘘に騙されず、広島・長崎・福島を経験した地震多発国家日本は、ドイツなどにならって、脱原発を実現させなければならない。
「エネルギー基本計画」策定を監視し声を上げ脱原発を実現しよう。
以上
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◆4月10日(水)原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
12時~13時
◆4月12日(金)経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前ひろば ◆4月12日(木)JKS47月例祈祷会の開催 会場:経産省前脱原発テントひろば 午後2時30分より
◆4月19日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前ひろば ◆4月28日(日)脱原発青空川柳句会
12時;経産省前テントひろば 選者;乱鬼龍
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5227:240408〕
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