経産省前脱原発テント座り込み日誌4月25日版
- 2024年 4月 30日
- 時代をみる
- 木村 雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年4月25日は、座り込み4,611日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 青空南風と言いたいところだが、風は強くて 4月19日(金)
昨日までは、すっきりしない天気が続いていたが、今朝は、気持ちの良い晴れ渡った青空が上空一面に広がっている。ただ、「今日午前中は、風が強いので気を付けてください」との天気予報で、「午後からは風も止む」と聞いていたので、安心していたのだが、それが見事に外れてしまった。セッティングを始めるころは強風が吹いていて、「バナーは後回しにしよう、午後1時か、2時ごろには風も収まるだろう」ということで、ひまわりの絵の大きなバナーは取り付けずにいた。そして、2時も回ったころ、もういいだろうと、ひまわりのやや大きめのバナーも取り付けたが、一向に風は止むことがなかった。
サンケン太郎さんがやってきた。Tさんを訪ねて、男性がやってきたが生憎、Tさんとは会えずに困っていたので、電話をTさんにかけてあげ、来週の水曜日に会う約束をして帰って行かれた。また、午後3時を過ぎて、下駄のKさんがやってきた。イロハネットのメンバーがミーテイングに行き、座り込みはやや手薄になったが、午後4時には文科省前での抗議行動があるので、私はそちらに向かった。
強風が収まらなかった。後で聞いた話だが、バナーを支える緑色の支柱が風のため折れてしまったとの事だった。こんなことは初めてであった。 (S・S)
◎桜が散った、原発も戦争も岸田政権も終わらせよう 4月19日(金)
暖かい日差し、でも風が強く横断幕を張っているポールの一つが折れた。文科省前の抗議が聞こえる中、杉崎さんの歌と経産省へのコールで経産省抗議行動を開始。
イスラエルによるイラン攻撃と株価下落を確認後、白倉さんが核燃サイクルと西村裁判の報告とともに裁判闘争への応援を呼びかける。守屋さんが、豊後水道の地震に触れ、「座り込めここへ」と「水に流すな」を歌う。
奥内さんが、青田恵子さんの詩「桜日の一コマ」を詠み、桜より美しいものを伝える。
佐藤さんが、経産省がやらせ事業で「処理水は安全だ」ネット世論操作を、税金を使って「広告」と表示しないでやっている不当性を訴えた。平岡さんが、1960年4月19日の李承晩事件を思い起こしながら、衆議院補欠選挙の中で島根1区に触れ、何としても出鱈目の岸田政権の打倒をと訴えた。
Kmから、東電柏崎刈羽7号炉の燃料装填を、規制委判断直後に作業、かつトラブル。伊方3号が震度4の地震で出力2%ダウン。
火炎瓶鉄さんから、汚染水海洋放出批判と原子力規制委員会批判とともに、燃料装填中止しろ、経済産業破壊省、フクイチ事故は終わってないぞ、…コール。
坂東さんが、地震多発と中央構造線、熊本地震、…などに注視を訴える。
島さんが、経産省に対して、国の為になる仕事をせよ、米国よりもひどい、霞ヶ関から脱原発を。
峯島さんが、今日の10時半から新潟の控訴審の判決、国の責任は認めなかった、埼玉の控訴審が5月にある。Kmから、東電「強制起訴」裁判の告訴人らが草野耕一判事を批判~原子力ムラと裁判所の“蜜月ぶり”批判。乱さんが、無鉄砲に原発推進する狂気の沙汰の政権を糾弾、井戸川裁判(平凡社)の書籍を紹介。水俣から福島まで賠償を追求する闘いをと訴える。
Kmから韓国の<STOP! FUkuchima nuclear wastewater
release!!>パンフレットを紹介。「経産省は嘘をつくな、…」コールで抗議行動を終わる。引き続き19総がかり行動に移動する人も。 (K.M)
◎ 地震には目を背ける何たって原発あるもの 4月20日(土)
・豊後水道で地震
大丈夫、平気平気、気にしない、たいしたことじゃない。今までどおり何も変える必要はない。不都合なことは教訓にしない、あるいは都合よくねじ曲げる。昔から変わらない。
・自助・共助・公助
ー連日の報道をみて思うー
自助、被災者がどうやって自助?共助は公的機関の影も見えず公助に至っては・・・綱領どおりだ。 (O・O)
◎ テントひろば訪問ひろばという趣もあり 4月22日(月)
午前11時過ぎになったので、座り込みグッズを1階に降ろし始めて間もなく、相棒のSaさんから電話があり「少し気持ち悪いので後楽園駅にいる、少し休んだら行くのでよろしく」との事。以前から不眠症なのを知っているので「無理しないで帰ったほうがいい」といったのだが。心配である。
11時半過ぎに経産省前に着いて、のぼり旗をセットしていたら、担当の寺崎さんが来られた。「きょうは仕事が休みだったので来ました」との事。大いに助かりました。お陰でセッティングは順調に進み12時前には反原発ソングを流して「福島は終わってない」「再稼働反対!」をアピールして行きました。
12時半頃、Huご夫妻が来られた。「11時からの『追い出し』裁判に遅れて報告会をやっているはずだが、どこだかわからない」という。我々も情報を持ってなかった。たんぽぽ舎の柳田さんと連絡が取れて「日比谷図書館でやっている」とのことで、直ぐにそちらに行かれた。
午後1時頃にSaさんが来られた。思っていたより元気そうで安心した。午後2時過ぎに常連のMさんが来られた。「追い出し裁判」報告会の帰りに寄ってくれたとのこと。少し遅れて鴨下ご夫妻も来られ、「追い出し裁判」のチラシと息子さんの講演会「原発事故で自主避難した少年がローマ教皇に会い、そして今、21歳で伝えたいこと」というチラシを預かりました。箱の中にありますので皆さんに渡してください。(保)
◎ 地方から来られる方、歓迎です、ぜひテントひろばに 4月23日(火)
今日は、どんよりとした曇り空で上着をはおって丁度いい温度であった。
セッティングが終わると、間もなく木曜日当番のInさんが週刊金曜日に投稿した座り込み応援の記事を読んで来たという女性の方が、なんと遥々小田原から来てくだった。
この方は北海道から上京して来ているという友人と、経産省前で13時に待ち合わせをしていますと言って、早速、座り込んでくれました。その北海道の人が約束した13時頃に到着すると、お二人で昼食を食べに農水省の食堂に行かれた、帰って来て「あの食堂は、入口で名前を記入したり、手続きが面倒だ」とコボシテいました。
15時頃には、外国人の男性が「ひまわりちゃん」のバナー、ひまわりちゃんの左側にNo!War 右側にNo NUKESと書かれたバナーを指差して「撮ってもいいですか」と尋ねてきたので、椅子をどけて撮って頂いた。小田原と北海道から来たお二人はテントの撤収まで座り込み、カンパと塩でまぶしていない、素焼きのカシュ-ナッツを差し入れて下さいました。 (R・Y)
◎ 井戸川裁判は毎週水曜日だ 4月24日(水)
小雨が降り続く。セッティングが終ると、少し強く降る。その後、やんだと思えばすぐ降り出し、傘なしで食事に出た官庁職員は濡れて戻る人も。午後4時までそんな具合だった。
今日は、午前中に「井戸川裁判第28回口頭弁論」。井戸川裁判は、いつも水曜日で、全く参加できない。井戸川さんは本人訴訟(弁護士をつけない)だそうだ。第29回裁判は7月17日(水)10時30分~地裁103号法廷。田中一郎さんが東京外郭道路裁判の傍聴の前にテントに寄ってくれた。
経産省から出てきた外国人が座り込み・バナーを撮った。雨が降り続き、基本的に当番のみ。あと、鳩と雀が集る。足が損傷している鳩が2羽いる。どうして片足のくるぶしから下が損傷するのかと思う。 (T・I)
◎ リニアはどうなる、リニア工事差止裁判あり 4月25日(木)
Inさん、Yoさん、Waさんと4人で設営。快晴でかなり日差しが強い。Waさんは午前中、東電刑事裁判の件で最高裁に署名提出行動に行っていたという。自転車で立ち寄った男性がビラのセットを受け取って行く。
静岡からリニア工事差止裁判にやって来たという男性(Haさん)が、ひとしきり座り込む。地元で金曜行動もしておられるという。13:25 Okさん参加。私はOkさんにお借りしていたFoEJapanの冊子『福島の今と日本のエネルギー2024』をお返しする。この冊子は全体としてよい内容だが、原発推進を謳ったCOP28最終合意を正面から批判していない点はいただけないと思った。
14:00 Taさん参加。14:50 Hoさん参加。15:30 過ぎ、中座して樋口英明さんの講演会「司法権の独立と裁判官の責任」を聞きに行っていたWaさんが戻って来て資料を見せてくれた。充実した講演だったようだ。他にも同じ講演会を聞き終えた人が三々五々立ち寄った。私はいつものスタイルで経産省の周りを1周した。歩道はツツジが満開だ。時間になりTaさん、Hoさん、Waさんと4人で撤収し4611日目の抗議行動を終えた。 (M.U)
============投稿===============
玄海町議会の放射性廃棄物最終処分場に関する文献受け入れ調査請願への抗議
(投稿)玄海原発反対からつ事務所
玄海町議会は4月26日、原発の高レベル放射性廃棄物最終処分場に関する文献調査の受け入れを求める請願を採択しました。
これを受けて、国は4月30日~5月2日の間に玄海町に申し入れに来ると報じられました。町長は5月中に判断を示そうとしています。北海道・神恵内村では議会で請願可決後、国が村長に調査申し入れし、村長は即日受諾したということがありました。玄海町長もただちに受け入れを受諾するかもしれない切迫した情勢となっています。
私たちは、これから先にずっと続く住民の命や暮らしの安全・安心を守るため、町長が文献調査を「受け入れ」しないよう以下の緊急行動に取り組みます。
全国のみなさんのお力をどうぞお貸しください。よろしくお願いします。
①玄海町長に対する緊急賛同署名
「核のごみ最終処分場文献調査を受け入れないでください」要請への賛同をお願いします。
5/2に脇山伸太郎玄海町長に対して提出したいと思いますので、5/1(水)締切です。
個人・団体、どちらも募集します。できましたら県名、コメントもお願いします。
以下の署名フォームからお願いします。
②玄海町への電話かけ
町長に対して、鳴りやまない電話、途切れないFAX受信で、玄海町HPの意見フォームで、1人ひとりが受入反対の思いを伝えましょう。
<玄海町役場>
Tel:0955-52-2111(代表) ※公表されている番号はこれのみ。
Fax:0955-52-5008
HP意見フォーム https://www.town.genkai.lg.jp/form/detail.php?sec_sec1=2&check
③玄海町民への電話かけ
選挙デンカツシステムを使って、町民に電話し、簡潔なアンケートで声を拾って、集約し、町長に届けます。「玄海最終処分場問題を考える会」として行います。
手伝える方は、鳥栖市議の牧瀬昭子さん(080-3221-6997、makiseakiko@gmail.com)に連絡お願いします。
④玄海町役場前スタンディング・街頭宣伝
4月30日以降、時間の都合のつく限り、玄海町役場前でスタンディング行動を行います。
町内を回る街宣車も手配中です。
駆けつけられるよという方、玄海原発反対からつ事務所の北川浩一さん(090-7926-5591)、牧瀬昭子さんに連絡をお願いします。遠方の方は、からつ事務所にどうぞお泊りください。
=====添付資料=====
・原発週報2024. 4.17-4.23 編集:漆原牧久
・テントニュース287号
=========デモ、集会==========
◆5月3日(金・祝) 武力で平和はつくれない!とりもどそう憲法いかす政治を 2024年憲法大集会
有明防災公園 13時開始 14時:30分~パレード開始
◆ 5月8日(水) 第70回日本原電本店抗議行動
東海第二原発の防潮堤欠陥工事発覚!
日本原電の「欠陥工事隠蔽」をゆるさない!再稼働やめろ!
日 時:5月8日(水) 17:00より18:00
場 所:日本原電本店前 (住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分
※北ビルです!南ビルではありません!
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
☆第71回は、6月5日(水) 17:00より18:00です。
◆5月8日(水)第128回東電本店合同抗議
放射能汚染水海洋投棄を中止せよ! 柏崎刈羽原発を再稼働するな!
東電は2200億円の原電支援するな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:5月8日(水) 18:45より19:45
場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」他
◆5月10日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前ひろば (5月3日は休み)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5238:240430〕
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