討論集会 高橋哲哉さん「基地引き取り論」について
- 2024年 5月 25日
- 評論・紹介・意見
- 「基地引き取り論」高原浩之高橋哲哉
「沖縄の基地問題を…沖縄に対する日本の植民地主義を終わらせるという…課題の中で捉えている」。「沖縄に対する日本人の向き合い方という根本問題」。これに賛成です。
日本人民は「沖縄の自己決定権」(自治~分離・独立を沖縄が自由に決定する)を承認する、と言えば普遍的でしょう。沖縄は、かっては米国の支配に反対し「本土復帰」を選択した。今は非軍事化(日米の軍隊の撤退と基地の撤去)を要求している。広範な自治でしょう。それを支持する。まだ分離・独立まではいっていないが、そうなっても承認する。
また米日欧と中ロの帝国主義的覇権闘争と戦争の危機があって、その重心が沖縄と台湾、という情勢を考えれば、「沖縄の自己決定権」は「台湾の自己決定権」と結びつけるべきでしょう。沖縄(琉球)も台湾も、日本と中国(清)に併合・統治されるまでは、長く独立国であった。日清と日米の帝国主義戦争で日本と米国に売り渡された。似通った地位にある。
さらには沖縄と台湾の「自己決定権」は、韓国・朝鮮の「自己決定権」とも結びつくでしょう。南も北もブルジョア階級の政権(北は特殊な官僚ブルジョア階級)、それが帝国主義の両陣営に走っている。「自主的民主的平和的統一」は人民の課題になっている。
沖縄・台湾と韓国・朝鮮、アジアに反帝と反覇権、自主(自己決定権)の陣営ができる。日本は、日米安保の破棄、9条護憲(侵略戦争反省)、韓国・朝鮮植民地支配の謝罪と賠償、これで自主のアジアに合流する、日本人民はこう国の進路を要求するべきでしょう。(おわり)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion13725:240525〕
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