経産省前脱原発テント座り込み日誌9月19日版
- 2024年 9月 23日
- 時代をみる
- 木村 雅英
◎ 原発止めろ・軍拡やめろ・普天間返せ 9月13日(金)
<9.11「経産省前テントひろば」13周年大集会~地球を汚すな!核ゴミ増やすな!第7次エネ計で脱原発>の余韻が残る経産省本館前。まだまだ暑さが厳しい中、文科省前の朝鮮学校差別反対の行動に続いて、経産省抗議行動を<脱原発>コールで開始。
堀江さんが、原発ではない新しいエネルギーの開発に金をつかっていく時ではないかと訴える。
白倉さんが、経産省の皆さん聞いていますか、私たちは13年前の3.11東電原発事故以来、脱原発をするようにと、経産省に対して抗議行動をずっと続けています。当時は2/3以上の人たちが「もう原発はやめた方が良い」と考えました。ロシアがウクライナに侵攻して原発がまだ必要と世論誘導され、軍事費を拡大されました。今年の1月1日、能登半島地震が起きて「この地震大国に原発はいらない」。もし私たちの民意を反映する政権ができたとしても、原発事故が起きたらそれはすべてアウト。ここをお通りの皆さん、原発すぐに止めなければ総てがアウトになりますよ。確かに、自公政権が続けてきた原発推進政策の中で、3.11事故が起こり民主党政権も倒された。
マグロの風船(浮き輪)で汚染水流すなと訴えた奥内さんが、絵本<ぼくのみたもの第五福竜丸のおはなし(みなみななみ)>から大切なものを壊す恐ろしい爆弾の話を読む。
火炎瓶鉄さんが、東電のデブリへの取り組みを嗤い、原発過酷事故の現状を糾弾し、<経済産業破壊省、原子力亡者恥を知れ、フクイチ事故は終わってない、どの面さげての再稼動、原子力は滅びの道だ、…>と経産省に訴える。
守屋さんが、ごまかし・捏造・隠蔽の自公政権を糾弾し、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
平岡さんが、原子力発電にはっきりしない立憲民主党候補を批判し、現在の日本は危険、戦争前の状態に近づいているのではないか、我々の力は微々たるものだが闘いを続けよう。確かに、フジテレビで田中俊一初代原子力規制委員長が、「デブリの取出しは単なるパーフォーマンスに過ぎない」と述べた。
城田さんが、9.11サンケン闘争裁判の高裁判決を報告し、不当にも尾沢さん本人を退廷させて不当な判決を言い渡し、韓国から来た人が、「日本には人権も民主主義もない」と述べた。
私(K.M)から、経産省(資源エネルギー庁)が検討中の第7次エネルギー基本計画の「意見箱」への意見提出、原子力規制委員会の敦賀2号「不合格」へのパブコメ提出を呼びかけ、ガザ虐殺を止めようと訴え、<NONUKES、NOWAR、…>とコールして抗議行動を終わった。
峯島さんの強力な応援で、荷物を片付けた後、私は首相官邸前で少女暴行事件に抗議する辺野古基地建設反対行動に参加。高里鈴代さんに挨拶でき一坪反戦地主の方々や佐藤さん・ふうこさんとエール交換。 (K.M)
◎ 解雇をしやすくするなんて露骨すぎる 9月14日 (土)
・家族とは
それを考えるときは是枝監督の映画を観るよ。高市早苗の出る幕じゃない。
・裏金ハロウィーン
小林 石破 河野 林 茂木 小泉 高市 加藤 上川、本音は饒舌にではなく沈黙の中に潜んでいる。やりたいことに今は触れないのが岸田流。
・ポスト岸田内閣
例えばの話。セクシ-に取り組んだら朧気げながら浮かんできた数値が20パーセント。それは消費税? 防衛予算のGDP比? 実際の話。企業が従業員を解雇しやすくしたい。世代交代? ふざけるな。「日本をぶっ壊す」をまだ続けるのか。
・政策活動費廃止
ーーTrust me!本当だってば (米俗 )ーー 政治資金パーティの裏金、企業や団体からの献金やら金の当てが他にもあるから廃止は嘘ではないかも。子息、いや姑息なトリックだ。
・騙される人にも責任がある。
強い者には性善説、弱い立場の人には性悪説をもちいる数多くの人たち。騙されていたと後悔しても「後の祭りだワッショイ」 (O・O)
◎ 三連休、人の通りも少なくて 9月16日(月)
きょうは午前11時から「さよなら原発大集会」が代々木公園で開かれているので、みんなそちらに行かれたので、きょうの座り込みは、私と相棒のSaさんの2人だけであった。午前中は、あちこちで雨が降っていたようで、六本木でも道路のあちこちに水が溜まっていた。相棒のSaさんも、家を出て来た時には、雨に降られたそうだ。曇り空だが、相変わらず気温は30℃を超えているのでしょう。ものすごく蒸し暑く、知らない内に汗が噴き出てくる始末。
三連休の最終日ということもあるのか、経産省前の人通りは、いつにも増して少なかった。そんな中で経産省側の手すりにつかまって動かない人がいた。「杖も持たず大丈夫だろうか?」と心配していたが、やっとのことで我々のところにきて「椅子に座ってもいいか?」と言うので、Saさんが「どうぞ」と言って座って貰った。蒸し暑いので喉が乾いているだろうと思い、コップに氷水を入れて差し上げ、飲んでもらった。深川から来たそうで「あんたら福島の人かね?」と聞いてきたので、きょうはいないが福島出身の人も座り込みに参加してくれていることを伝えて「私(保)は長野生まれの足立区育ち」と言ったら「足立区のどこか?」と聞くので「西新井大師」と答えたら「ビートたけしと一緒だなあ」という具合に話が盛り上がってしまった。歩くのがきつそうに見えたので「足の不自由の原因は?」と聞いたら、裾をまくり上げて「新しい抗がん剤を飲まないと死ぬと言われて飲んだが、その後遺症だ」と説明してくれた。私より年上だから80代でしょう、病気に気を付けて頑張らないといけないと思わされた出会いでした。事務所に着いて休憩していたら、ÝrさんとOkさんが代々木公園から戻ってきた。きょうの参加者は5000人だったとのこと。雨が降ってなかったので、1万人は来たものと思っていたので、ガッカリ!したが、「これが今の実情」と、現実を直視して頑張るしかないと思い、帰宅しました。 (保)
◎ 原発回帰路線と闘う展望を 9月17日(火)
午前11時半前に事務所に着くと、Yさんが一人で待っていらした。私は、大口弁護士に9.11集会への参加のお礼を兼ねてテントニュース297号を届けてから、経産省前に着く。そこには既にYさん、Oさんがやってきていて、3人で12時にセットを完了する。
前日の代々木公園での「さよなら原発全国集会」は、午前中に雨が降ったせいで涼しかった。それが、今日は、また夏日に逆戻りで、汗まみれになってしまう。昨日の代々木公園では何人かの旧友にも会うことができたが、全体としては参加人数が「徐々に減少傾向」となってきて、全国の運動状況を知ることができるというメリットはあっても、自民党政権による「原発回帰」路線を阻止するための方向が十分に出せてはいないような、残念な状況だった。私は終わりのデモ行進も、片付けにも参加できないまま、別の会合に遅れて参加してしまった。
そして、今日は暑さのなかパラソルの下で読書に耽る。いつものEさんがお見えにならず電話を掛けたら、体調を崩して休養していた。後半には、いつものIさん、Aさんに加えて、Nさんが川内原発からやってきて、賑やかになった。私は午後2時半過ぎに夜の会議のために退去した。(EO)
◎ やはり、いろいろの人との交流が楽しい 9月18日(水)
セッティングする時、周りに麦わらトンボが飛んでいた。でも暑い! 木陰に入ると、風があって少し涼しく感じるが、でも暑い! 鳥に米粒をやるおじさんが通り、米粒を撒いたが、そのときは鳩が1羽だった。
経産省のガードマンさん用のミスト扇風機のタンクに水を足していた。タンク1杯で1日持つそうだ。専門学校の先生が寄ってくれた。そのあとすぐ、規制庁からOKSさんが回ってきてくれた。先生は少し目を痛めたそうだ。目は商売道具だからと言っていた。「歳をとると、あちこちガタがくるね」という話になる。OKSさんは「夕方から新橋汽車ポッポ前広場で立民4人の演説会があるから行ってみようと思う」と言っていた。
幟旗をもった人たちが通る。患者が医師をセクハラで訴えて、1審は無罪になったのに2審では有罪になり、最高裁で、2審差し戻しになった裁判で、被告の医師を支援する人たちだった。その人たちのひとりは、前にテントに来たと言っていた。
午後3時ころ、井戸川裁判を傍聴した石上さんがテントに寄ってくれた。石上さんは井戸川裁判を毎回傍聴している。今日は午前、午後と法廷があり、東電側代理人による井戸川さんへの尋問だったそうだ。東電側は、なにを狙っているのか、井戸川さんの家族のこととか個人的なことを尋問して、原発と町長・町政などについては聞かなかったそうだ。この裁判の様子について、石上さんは「別途、テント日誌に載せるようにする」といった。是非お願いしたいと思う。
雨が降りそうな空になったが、なんとか持った。SさんとHさんがきてくれてシャットをサポートしてくれて助かった。(T・I)
◎ 無駄金をつぎ込むことばかり、よくやるよ 9月19日(木)
Inさん、Yoさんと3人で設営。やがて、お2人の地元仲間のKoさんが現れ汚染水反対行動の打ち合わせをはじめる。
13:15 交差点でバイクを止めた男性に「高裁はどっちですか?」と聞かれた。Yoさんが「原発に反対していますけど、どう思います?」と話しかけると、座り込んで私たちと話しはじめた。今日はご自身が原告になっている裁判に来たとのこと。チラシセットを渡すと「こういう活動をするなら、まず英語やフランス語で海外に発信して外堀を埋めることが大事だ」とアドバイスをいただいた。さらにNASAの宇宙開発計画に話がおよび「NASAは地球外に人類の移住先を探すなどと言っているが、宇宙のどこを探しても地球以外に人類が住める所などありはしない。無駄なことに金をつぎ込んでいる。」と言う。
Yoさんがすかさず「だから地球を大事にするために原発に反対しているんですよ」と言うと、「そうだね、お互いがんばりましょう」と言って、裁判所に向かった。そのあと自転車で通りかかっ外国人男性が「ガンバッテクダサイ!」と声をかけてくれた。女の子のバナーの「No Nukes」の文字が目に留まったのだろう。今日は地裁で「福島原発さいたま訴訟」の口頭弁論があり、Tanさんはじめ知った顔が何人も通りかかった。「暑いから体に気をつけてくださいね」と言いながらカンパをしてくださる女性もいた。14:00 Yoさん、Koさんは東京新聞本社での山川剛史さんの講演を聞きに行った。入れ替わりでOkさん、Taさんが参加。Okさんは昨日観たNHKの「第四の被ばく」が感慨深かったという。やがて後半担当のSuさんが到着したのでバトンタッチした。(M.U)
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井戸川裁判の報告 (石上)
9月18日、井戸川裁判、福島被曝訴訟 第30回口頭弁論。
2024年9月18日の東京地方裁判所103号法廷での第30回口頭弁論は、午前の部は、10時30分開廷で、原告側証人への主尋問と反対尋問、午後の部は、13時30分再開で、原告本人尋問と被告側反対尋問が為された。
午前の部の原告側証人は、事故当時双葉町社会福祉協議会責任者で、その後、副町長だった井上一芳さんが立った。事故当日、井上さんは双葉町の介護施設にいて、50名の高齢者と、避難してきた200名の避難誘導を行った。重度障害者のための救助ヘリを待っていたときに原発1号機が爆発した。
午後の部は、原告井戸川さんが証人として立ち、裁判官からと、国と東電の代理人からの質問に答えた。
今回の裁判の適切な報告が、レイバーネットの堀切さとみさんから、数時間前に出されている。堀切さとみさんは、双葉町々民1,400名を引き連れて井戸川町長が避難した埼玉スーパーアリーナの近く(朝霞)の住人で、井戸川裁判を最初から傍聴し、避難された方々を取材し、記録映画、「原発の町を追われて・10年」 を制作した。日本各地で映写会とシンポジュームを開いておられる。
堀切さんの裁判報告は以下で見ることができます。
https://www.labornetjp.org/news/2024/0918saiban01
裁判終了後の東京地裁前での小集会で井戸川さんは、「私がやりたいのは法律論争であり、今日の裁判ではそのような機会は全くなく不本意ではありましたが、朝からの長い間の皆さんの傍聴に感謝します」 と述べられた。
次回期日は、2025年2月5日 (結審)。 判決は7月30日。 (石上)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その228
東電柏崎刈羽原発の再稼動を阻止しよう
~311過酷事故を起こした東京電力に原発を動かす資格は無い~
2024年9月20日 木村雅英
3.11事故を起こした東京電力が柏崎刈羽原発7号炉の再稼動を目論み、満杯になった使用済み核燃料の号機間移動(7号⇨3号)を9月上旬に開始、さらに9月中には使用済み核燃料を青森県むつ市の「リサイクル燃料貯蔵(RFS)」が運営する「中間貯蔵施設」に移送する予定だ。さらに岸田政権が9月6日には原子力関係閣僚会議(第12回)を開催し柏崎刈羽原発の再稼動を促進することを確認した。
皆さんは東電の柏崎刈羽原発の再稼動をどう考えますか?
私は柏崎刈羽原発の再稼動を絶対に阻止するべきだと思います。阻止すべき理由は沢山ありますが、以下にその主要な理由を述べます。
1 経産省の目論見(東電潰さず原発推進)、原子力ムラの画策を拒否しよう
経産省は、3.11直後に東電を潰さず原発(核発電)を残すことを画策した。本来なら事故責任を 東電と経営者ー>株主ー>銀行ー>国民 の順に追うべきであるのにそうはせず、事故責任を誰も取らなかった。
3月末に東電―経産省―メガバンクのあいだで闇取引をし、3メガバングなどから1.9兆円もの緊急融資を引き出した。さらに国が東電に資金援助をした。今も、株式の半分は国(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)が保有している
2 福島は終わっていない、「廃炉」も見えず、汚染水たれ流し中、デブリ取出しパフォーマンスも失敗続き多くの反原発運動が明らかにしているとおり、福島は終わっていず原子力緊急事態宣言下にあり、13年間でデブリ取出しのパーフォーマンス(田中俊一談)も失敗続きで、「廃炉」の姿も定義も完了時期も曖昧なまま、漁協をはじめ地元との約束を反故にし世界中から批判される中で放射能汚染水海洋投棄を続けている。福島の大地は放射能汚染されたままで、環境省が、たまりにたまった汚染土を全国にまき散らそうとしている。
3 今も続く事故被害と裁判闘争
東電株主代表訴訟で東電旧経営陣が13兆円を超える巨額の賠償責任を負うなど、損害賠償・3.11小児甲状腺がん・被曝労働・その他多くの裁判で、東電と国が訴えられ、裁判闘争が続いている。
4 柏崎刈羽再稼動反対の地元の闘い
核物質防護違反など数々の不正があったにも拘らず、また能登半島地震が柏崎刈羽原発にもおよび今後の地震も心配される中、原子力規制委員会が柏崎刈羽の再稼動を容認している。一方、3.11事故検証を含む検討をしてきた新潟県で多くの技術的課題が明らかになり、原子力規制委員会の審査にも多くの問題点が指摘されているにも拘らず、新潟県が再稼動容認の姿勢を見せ、今県議会に直接請求を目指す署名集めが開始された。地元の闘いに全国が支援するべき時だ。
5 猛暑の夏、原発ゼロで悠々
今年の猛暑も東電管内は原発ゼロで悠々と過ごした。「原発ゼロでどう電力を確保したのか?」と東電に尋ねたら、再生可能エネルギーを買って電力供給を維持した。昨夏もそう。そう言えば、3.11原発事故後13年間東電(東北電、北海道電)管内は原発ゼロで過ごしている。全国でも原発稼働ゼロの2年間があった。経産省が長年主張してきた「原発が無いと電力が足りない」の大嘘が実証されている。
6 日本の反原発運動を結集して再稼動阻止
経産省・資源エネルギー庁は、気候変動口実のGX推進、戦争と電力需要口実の原発推進に邁進しており、その総仕上げが3.11事故を起こした東電の原発再稼動である。巨大原発事故を起こした東京電力の原発再稼動を私たちは絶対に許してはいけない。
亡国の省経産省の目論みを潰そう。反原発運動を結集して柏崎刈羽7号炉の再稼動を阻止しよう。
(参考:経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき https://www.jca.apc.org/~kimum/index.html #METI )
=====添付資料=====(略)
・原発週報2024.9.11~9.18 編集:漆原牧久
・テントニュース297号
・井戸川裁判第30回口頭弁論 堀切さとみさんの傍聴報告
=========デモ、集会==========
◆ 9月20日 (金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)
経産省前テントひろば経産省正門
◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16 時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時
◆9月20日(金) 原発いらない金曜行動 18時30分~
◆9月25日(水) 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
◆9月25日 (水)柏崎刈羽原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設への搬出に抗議する緊急行動
17時 経産省別館(資源エネルギー庁) 前
18時30分 東電本店前
さようなら原発1000万人アクション実行委員会ほか
◆9月27日(金) 月例祈祷会「死者の裁き」 14時30分~
◆9月29日(日) 脱原発青空川柳句会 12時~
経産省前テントひろば 選者;乱鬼龍
◆10月2日(水) とめよう東海第二原発 日本原電は廃炉を
17時~18時 日本原電本店抗議行動
◆10月2日(水) 核汚染水海洋投棄の中止を 東電本店合同抗議
18時45分~19時45分 東電本店前抗議
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5767:240923〕
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