武田教授発言を巡って
- 2011年 9月 10日
- 交流の広場
- とら猫イーチ
今週の始めから、関西のテレビ番組に出演された中部大学の武田邦彦教授の発言を巡って感情的に反発される人達による騒ぎがありました。 掻い摘んで、産経ニュース(2011.9.7 21:15)によりますと「読売テレビ(大阪市)が4日放送した『たかじんのそこまで言って委員会』で、中部大の武田邦彦教授が東北地方の野菜や牛肉を『健康を害するから捨ててもらいたい』と発言し、岩手県の勝部修・一関市長が抗議のメールを送った問題」でした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110907/dst11090721160020-n1.htm
武田教授発言、岩手・一関市長「放置できない」 市には抗議疑問視のメール殺到 MSN 産経ニュース
尤も、武田教授は、一関市長に対して丁寧な回答文書を送られたので、市長も、武田教授の一部表現に対する拘りを除き了解をされ、事態は沈静化したものと思われます。
http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/7,25591,96,html
放射性物質に関するテレビ放映について 一関市ホームページ
http://takedanet.com/2011/09/post_d44c.html
一関市長さんへのご返事 武田邦彦ホームページ
http://takedanet.com/2011/09/post_3a7f.html
一関市長とのメールのやりとり(2回目) 武田邦彦ホームページ
ことの本質は、科学的な事実に対する一般人の拒否反応とでも言うべきものであったのでしょうか。 教授が、毒性の比較に「青酸カリ」を持ちだしたことに対する驚きと拒否の心性が市長名による「抗議文」になったようです。
この点を、「『環境問題』を考える」の主宰者の近藤邦明氏は、「確かに心情的には一関市長の気持ちは分かりますが、放射能に汚染された農産品が健康を害することは当然であり、条件が許すならばそれは食べるべきではない、特に子供は食べるべきでないという武田氏の発言は科学的であり、誤ったことは述べていません。一関市長が抗議すべき相手はいい加減な対応を取っている国や東電です。」と正当な御指摘をされています。 また、一関市には、市長の対応への抗議が殺到したとの報道があります。 市民は冷静に事態の本質を観ていたようです。
http://www.env01.net/index02.htm
原発事故対応は心情ではなく科学で ~一関市長と武田邦彦氏の意見~ 「環境問題を考える」近藤邦明
しかし私が正直言いまして驚き、そして警戒しなければならないと感じたことは別にあります。 それは、一部の政治的勢力や政党の構成員、一部の社会的勢力による武田教授個人への度外れた攻撃です。 その手法はネットでの誹謗中傷に止まらず、教授が勤務されておられる大学への抗議等をも含めて、極めて系統的な個人攻撃が集中しているのです。
私は以前にも、Amazonの書評の書き込みにも同様の気配を感じましたが、学説や意見の相違の存在自体を拒絶し、非難に止まらず個人を憎悪するかのように口を極めて誹謗・中傷を加える輩には、何か影にある勢力・権力の影響を感じてしまいます。 「『環境問題』を考える」の近藤邦明氏へも陰湿な攻撃があることが、氏のホームページで明らかにされています(情報統制/Yahoo!とGoogle)が、今後の日本には暗雲が立ち込めているようで不安になってしまいます。
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