「計画停電が不要だった証拠 3.11震災後の無計画停電のインチキを暴く」など 地震と原発事故情報 その252
- 2011年 12月 1日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
5つの情報をお知らせします(11月30日)
★1.計画停電が不要だった証拠
3.11震災後の無計画停電のインチキを暴く
自民党河野太郎 新刊「原発と日本はこうなる」
★2.テント日誌 11/28(月)
テントの照明完備と駆けめぐるニュース
―― 経産省前テントひろば 79日目 ――
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に
出演。ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!
ロ.映画&トークの集いー「ポスターガール」上映会 12月3日
ドキュメンタリー2011年度アカデミー賞ノミネート作品『ポスタ
ー・ガール』。
平和運動と労働運動の結びつきをとらえた『IVAW 明日へのあゆ
み』との2本立て。
ハ.同志社大学社会学会・公開シンポジウム「東日本大震災・原発事故
~報道・大学・ボランティアができること~」12月6日
★4.新聞・雑誌から ――
核開発に反対する会ニュース2011.11 No.43が出ました。
★5.たんぽぽ舎からのお願い
年末・助け合い運動にご協力下さい
野宿舎の命を救い、凍死者を防ぐ山谷労働者支援を今年も行います。
★1.計画停電が不要だった証拠
3.11震災後の無計画停電のインチキを暴く
自民党河野太郎 新刊「原発と日本はこうなる」
〇最近の書店には原発関連本がめっきり少なくなった。あの3.11原発大惨事に
関わらず。歴史の教訓を忘れっぽい民族・国民は果たして長く繁栄を続けられ
るか。
〇本屋にならぶ少ない原発本の中で2011年11月21日第一刷発行の河野太郎
(自民党)の著作『原発と日本はこうなる』をみつけて買った。
本文は6章からなり、小項目は80くらいの約250頁の本。この80項目の中
で特に注目すべき点を紹介したい。一番は、みんなが大迷惑した3.11震災後の
無計画停電について。河野太郎氏は「計画停電が不要だった証拠」という項の
文で、供給力と需要を精査したうえで、次のように述べている。
「計画停電などしなくとも大丈夫です。なぜなら電力会社は、大口の需要家
との間で需給調整契約というものを結んでいるからです。」
「需給調整契約」というのは、電力が足りなそうな場合、電力を使うのを減
らしてもらう替りに普段の電力料金を割り引く契約です。本当に電力不足にな
るなら、まずはこの需給調整契約をしている企業に消費を抑えてもらわなけれ
ばならないのですが、この詳細が公開されていません。どうやら契約上先に節
約してもらうべき企業に節約させる以前に計画停電を起こし、割高で安定供給
する契約を結んでいる一般消費者に不便を強いた模様です。
氏は前書きで「私は核燃料サイクルという政策の辻褄が合わないということ
を言い続けてきたのであって、原発の安全性とか原発で事故が起きるなどとい
ったことはありませんでした。」自民党という原発推進の本流の中にいただけに、
読む価値のある本だろう。
(柳田真)
★2.テント日誌 11/28(月)
テントの照明完備と駆けめぐるニュース
―― 経産省前テントひろば 79日目 ――
11月28日(月)、鉛色の曇天がたれ込め、寒々しい雰囲気は冬の到来を感
じさせる。しかし、意外に暖かい。深夜の不寝番もそんなに寒さを感じはしな
かった。
それにしても1週ぶりの泊まり込みで、寝袋、毛布、敷物、布団がいっぱい
増えていることに驚く。こんなにも差し入れが届いているのだ。
昨日の電源関係のセッティングに続いて、今日は照明のセッティングがなさ
れる。これで2つのテントは会議であれ食事であれ、灯りに煩わされることは
ない。
午前中に川俣町の牧場主Yさんが来訪。当時豚を1万頭飼っていたという。
一応全部 避難させはしたが、それでも結局ダメになったという。辛い思いがあ
り多くは語らなかったが、内にこめた無念さや怒りが伝わってくる。農水省へ
行く途中に立ち寄ったのだという。
愛媛県松山市の女性が2時間ほどテント前で座り込み、カンパもいただく。
帰り際「伊方原発をなくしたい」と涙目で、周囲の人達に分かれを告げていく。
午後からはテント前で賑やかな歌声が。若い女性の一団に小父さんたちが加
わって、青空歌声喫茶よろしく大声張り上げて唄っている。久し振りの発声も
楽しかった。
夜、福島第一原発の吉田所長の入院・退任のニュースが伝わってくる。詳細
は個人情報のため非公表だという。先日のマスコミ取材時に事故後の被曝線量
について聞かれた折、「個人情報」ということで答えなかったことへの「AER
A」の疑問というか批判を目にしたばかりであった。
すぐに作業員はどれほどの被曝をし、どれほどの症状を呈しているのだろう
かと、考えさせられる。個人情報ということで闇に葬られるケースも多いのだ
ろうか。さらには、伝え聞いている、山下の福島県立医大副学長就任以降の福
島医療界への深い憂慮と、高放射線量地域に押しとどめられている子どもたち
のことが頭を駆けめぐる。
テント内では夜更けまで次から次へと熱い議論が交わされていく。
( 文責 Y・T )
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に出演。
ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!
17分間!魂の歌! Frying Dutchman「humanERROR」
Frying Dutchman という京都出身のロックバンド。1週間くらい前まで知り
ませんでしたが、twitterで「humanERROR」という曲が紹介されていたので
聞いてみました。そうしたら、なにこれすごいと釘付けに。
原発利権から核武装から、自然エネルギーから祝島から六ヶ所再処理工場から、
正力松太郎から星野監督からツイッターまで、原発にまつわるありとあらゆる
ことがストレートな言葉で次々に描かれていきます。
歌詞から伝わってくる尋常でない勉強量と熱量。
原発59基とか多少間違えているところもあるけれども、そんなこと気になら
ないくらい圧倒される17分間。是非聞いてみてください。
YOUTUBE「humanERROR」
http://www.youtube.com/watch?v=ENBV0oUjvs0
公式HP http://fryingdutchman.jp/
《NO NUKES! ALL ST☆R DEMO 2》
日時:2011年12月3日(土) 雨天決行
【集会1部】13:00~ 代々木公園野外ステージ
【デモ】14:00~ 代々木公園けやき並木・南側集合
【集会2部】15:00~17:00 代々木公園野外ステージ
最寄駅 → JR渋谷駅・原宿駅 (徒歩10分)
主催:NO NUKES MORE HEARTS
http://nonukesallstardemo.com/
(いろりばた会議 今井)
ロ.映画&トークの集いー「ポスターガール」上映会 12月3日
ドキュメンタリー2011年度アカデミー賞ノミネート作品『ポスター・
ガール』。
平和運動と労働運動の結びつきをとらえた『IVAW 明日へのあゆみ』との
2本立て。
当日は「IVAW 明日へのあゆみ」の木村監督も来ます。
一緒に映画について語り合いましょう。
【日時】12月3日(土)14:00-16:30 ※開場13:30
【場所】スペースたんぽぽ (水道橋徒歩5分)
【参加費】1000円
【作品紹介】
(1)『ポスター・ガール』※2011年アカデミー賞 短編ドキュメンタリー部門ノ
ミネート作品
(監督:Sara Nesson、制作:A Portrayal Films Production、37分)
(2)『IVAW 明日へのあゆみ』
(監督:木村修、制作:マブイ・シネコープ、35分)
どちらも戦争によって人間性を奪われた兵士たちが、人間性を取り戻す闘い
を描いた作品です。
皆様の参加をお待ちしております。
【申込・問合せ】阿部(042-346-3298)平日19:00以降
ハ.同志社大学社会学会・公開シンポジウム「東日本大震災・原発事故~報道・
大学・ボランティアができること~」
3・11大震災から間もなく9カ月になります。同志社大学社会学会は、石巻日
日新聞報道部長の武内宏之さん、宮城学院女子大学教授の新免貢さん、宮城県
で被災した宮城学院女子大学の学生、関西学院大学教授の野田正彰さん、同志
社大学社会学部メディア学科教授の浅野健一の5名をパネリストに迎え、下記
のとおり公開シンポジウムを開催いたします。
□日 時:2011年12月6日(火) 18:30~21:15
□場 所:同志社大学 新町キャンパス 臨光館301番教室
(京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車)
□講 師:武内宏之氏、新免貢氏、野田正彰氏、宮城学院女子大学4年生(被
災者)、浅野健一
□入場料:無料
□事前申し込み不要
□主 催:同志社大学社会学会、社会学部社会福祉学科・メディア学科
【問い合わせ先】
同志社大学社会学部事務室
TEL:075-251-3411 E-mail:ji-shajm@mail.doshisha.ac.jp
★4.新聞・雑誌から ――
核開発に反対する会ニュース2011.11 No.43が出ました。
福井県敦賀市にある「もんじゅ」で作られる兵器級プルトニウムの問題
日本の核武装に関して警鐘を鳴らし続ける核開発に反対する会のニュース
が出ました。
目次の紹介をします。
やっぱり伏魔殿、福島第一原発・・・・・・槌田敦
稼働原発は6基(10%)のみに、全原発停止は目の前に迫った
・・・柳田真
JCO臨界事故12周年東京圏行動報告・・・渡辺寿子
もんじゅ近況・・・・・・・・・・・・・・原田裕史
潜在的核抑止力と顕在的核抑止力・・・・・原田裕史
原発なしでも電気は足りる・・・・・・・・事務局
★5.たんぽぽ舎からのお願い
年末・助け合い運動にご協力下さい
野宿舎の命を救い、凍死者を防ぐ山谷労働者支援を今年も行います。
たんぽぽ舎宛に衣類、毛布、お米などを送ってください。
受付期間<12月5日到着分~12月14日到着分>
(宛先〒101‐0061千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
たんぽぽ舎)
*現金カンパは12月1日~14日までに山谷支援カンパと明記し、郵便振込み
でお願いします。
(口座番号:00180-1-403856加入者名:たんぽぽ舎)
{期間中たんぽぽ舎にて荷物の整理作業を行います。支援スタッフ募集中}
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[たんぽぽ舎 編集部より]
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容
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