未来を孕む・女たちの「とつき・とおか」のテント村行動―開始へ
- 2011年 12月 1日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2011年12月1日 連帯・共同ニュース第195号
<9条改憲阻止の会>
■ 師走、何となく身もこころも忙しく感じてしまう。言葉の摩訶不思議な働きかと思う。その師走の冒頭から「原発いらない福島の女たち」の世話人である椎名さん発案の「未来を孕む・女たちのとつき・とうかテント村行動」がはじまった。「とつき・とうか」というこどもを孕む女性の存在はかつて母系社会と贈与社会の基盤になった。母型が社会の基本的基盤になったのである。歴史の中でいつか社会は男系社会と交換中心の社会に転じた。そして今、この社会はこの世界的に行き詰まり、多くの矛盾が露呈されてきている。西欧(アメリカ・ヨーロッパ)の金融危機はそのひとつであり、日本の大震災や原発震災はそれと連動している。近代西欧の文明を世界的文明としてきた時代は大きな転換を意識せざるを得ない段階にある。誰もがこころの奥底で聞いている声である。だが、時代が何処へ行くのかは誰も明瞭にできないし、指南力のある指示向線はない。歴史に参画する個人の声が溢れ出て社会を尽くさなければ視界が開けてくることはない。その時、僕らにこれが何より大事といえるものがある。現在の社会の転換には社会の根源にある女たちの声が社会の決定力として登場してくることだ。そして、歴史の彼方に忘れられた感のある母系社会が見直されることだ。未来が見えてくることは過去が見えてくることに他ならないからだ。原発社会が象徴する現在社会にさよならするには未来と過去の世界が見えてこなければならない。何処に向かうのか濃霧に閉ざされたような社会の視界が開けられることだが、そのキーをなすのは女たちの声であり行動である。無意識も含めて人々に響きある声である。それが繋がったとき社会は変わる。未来がそして過去が僕らを呪縛している歴史像を超えて見えてくる。
■ 「とつき・とうか」。決して短い日々ではない。だが僕らはこの行動にこころから賛同し、協同の行為として参画させてもらいたと思っている。3月11日から8カ月を過ぎ9カ月に近づいているが、復興は遅遅として進んでいない。福島第一原発の収束は出来てはいない。放射能汚染も収まっていない。依然として僕らは何よりも放射能汚染に晒されている「福島の子供たちを守る」こと優先的事柄として強調しなければならない。それが第一にやらなければならないことだ。あらゆる手段と方法でこれをやることを僕らの共通事にすることを確認し、再稼働阻止に闘いと両輪のごとく推し進める。
「女たちのとつき・とうかテント村行動事項」
生活時間:10時~15時
生活場所:テント村
問い合わせ先:椎名千恵子。事務局;高橋幸子。
(文責 三上治)
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