加藤哲郎のネチズンカレッジ 2012.12.13
- 2012年 12月 13日
- 評論・紹介・意見
- 加藤哲郎選挙
◆2012.12.13 新聞・週刊誌の総選挙中盤戦予測では、民主党が100議席以下の惨敗、自民・公明で過半数議席獲得の勢いとか。そこに北朝鮮「人工衛星」ミサイル発射成功のニュースで、「極右」改憲世論への応援です。もちろん冷静に考えれば、北朝鮮は国際情報戦のなかにあり、メイン・ターゲットは日本ではなくアメリカ、韓国大統領選、それに中国新指導部への揺さぶりなはずです。これまた冷静に考えれば、日本にとって原発を多数持っていることこそ、地震と同様に「安全保障」上の重大なリスクなはずですが。憲法と原発こそ、16日投票日の争点です。
◆後者の問題について、来週二つの講演会があり、私も報告します。一つは、12月20ー21日早稲田大学文学部での国際会議「日本近思想史を書き直す 第6回 戦後日本のアムネジア[記憶喪失]」、私は20日(木)の基調報告で「原爆と原発からみた米国・日本・戦後左翼」を、「核ヒステリーと核アレルギー」の観点から問題提起します。12月22日(土)午後は、明治大学リバティータワーで、第270回現代史研究会「戦後の日本政治史を日米関係を軸に考える」、同僚春名幹男さんの「日米裏面史と陰謀史観」とジョイントで、私は「対米従属・自立を原子力から考える」を話します。主催者からのリクエストは孫崎享さん『戦後史の正体』(創文社)に触れてほしいということですので、私は高内俊一『現代日本資本主義論争』(1961年)の時代の「対米従属・自立」と孫崎さんの「対米追随・自主」を比較してみるつもりです。師走のあわただしい時期ですが、関心のある方はどうぞ。
◆12月初めから、本サイトに一挙に膨大な画像メールが波状に送られ、HPにも侵入が試みられた形跡があります。某外国からのハッカー攻撃のようです。アクセスカウンターが効かなくなりましたので、概数だけを入れておきます。プロバイダーではちゃんと記録され、設定できているのですが。国際情報戦は、総選挙・都知事選挙の結果が出ても、ますます熾烈になるでしょう。
「加藤哲郎のネチズンカレッジ」から許可を得て転載
http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion1109:121213〕
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