テント日誌1/2日経産省前テント広場―479日目…新年を迎えたテント前は穏やかな日差しに包まれていた
- 2013年 1月 4日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
年末には風邪をひいて寝込んでいた。無理せず休むに限るというわけで年末の大掃除もパスをしてひたすら寝ていた。どうにか回復して1月1日の泊りには間にあった。年末からのイベントがどうなったか気にかかっていたが結構盛り上がったと聞いたからホットした。テントは年のはじめと言うことでいろいろの差し入れ品が目についた。飲み物もいつもに比べて豊富だが、果物等も沢山いただいた。まだ少ないが年賀状も。テント内のカレンダーや新年の催しのビラが目についた。脱原発の運動は政権の移動と関係なく続けられて行くし、自民党政権が地金を露呈させてくればくるほど闘いも進展する。より大きな運動を惹起する。首都圏反原連は1月11日から首相官邸前行動を毎週金曜日に展開するが、脱原発の運動は続くのである。今回の選挙で自民党は争点外しをやって成功したが参院選挙はそうは行くまい。
テントの内では新年早々から結構議論は盛り上がる。中国のことが話題になっているが、中国の動向は気にかかる。かつての政権交代後には鳩山由紀夫等の提起していた東アジア共同体のことが話題になっていたが、これは簡単に潰えさせられた。中国・韓国・北朝鮮などの東アジア諸国との関係はどうなるのか。安倍内閣にはそのビジョンも哲学もないから不安だが、新体制に移行した中国や韓国がどう動くのか興味深い。テントの内では政治議論は活発であるが、時には中国や韓国の専門家の意見も聞きたいものである。誰か企画でもしてくれるといいのにと思う。
「狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉」というのは『芭蕉七部集』の冒頭の句だが寒い日によく口に出る。僕の好きな句でもあるのだが、確かに昨年の12月は寒かったので度々口ずさんでいた。木枯らしは気節的には11月の末から12月の初めの頃の冷たい北風のことであろうが思わず口に出るような寒い日が昨年は多かったのだ。そして、今年はと身構えてきたが、元旦は意外に温かだった。また、翌日のテント前も穏やかな日差しに包まれていた。いつも間にか、すっかり裸木になった街路樹を椅子に座りながら眺めていたがこの光景も悪くない。それなりの風情もあって温かい日差しの中で眺めているのもいいものだ。ジョギングする人が多いが、上京したついでにという人も少なくない。テントに立ち寄り、談笑する人がいつもより多い。地域のグループで訪れるのも見かける。こんな穏やかな年はじめだった。さて今年は(?) (M/O)
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