テント日誌7月14日 経産省前テントひろば673日目
- 2013年 7月 16日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
19時過ぎにテント到着。Iさんが「原発いらない女たちのテントひろば」のぼりを備え付けた。子どもの絵が入った柔らかいタッチののぼりがテント広場をほんわかとさせてくれる。宇都宮健児さん選挙応援で最寄駅前で毎朝のようにビラまきしたことを思いだす。
夜はオーストラリアから来た学生M君を囲って日本語・英語ちゃんぽんで環境・原発論議。M君は医学を志したが身体に影響する環境問題に関心が移った。まずはレイチェル・カーソンの「沈黙の春」を紹介する。アイゼンハワーの「アトムズフォーピース」で、東西冷戦勝利と原発売込と核管理を目指した米国戦略に従った日本。連休ゆえに泊まってくれたOさんが、原発が最初に稼働したのはソ連だと教えてくれる。オーストラリアには原発は一基だけでそれも使われていないらしい。熱帯雨林を奪われたサラワク先住民が日本の豊かな森林を見てショックを受けた話もM君の興味を引いた。M君は15日朝から徒歩(ヒッチハイク)で仙台に行くという。M君が東京に戻ってきたら再会して東北で見てきたことを聞きたいと思う。
さて、原子力規制委員会が明日16日に新規制基準による再稼働評価会合を開始する。昨年9月に発足して以来、既存の原発の稼働を容認する新規制基準作りに専念してきて新基準施行にこぎつけた規制委が、いよいよ比較的新しい加圧水型原発を稼働させていくことはこの10か月の規制委・規制庁の行動を見れば明らかだ。田中委員長は、再稼働の安全性を科学的・技術的に判断するだけで政治的判断や地元判断をしないと言うが、柏崎刈羽原発の再稼働に反対する泉田新潟県知事を特殊と非難して政治的発言を繰り返す。規制委・規制庁を監視し続け各原発の再稼働を阻止する運動ももうすぐ正念場。(K.M)
日曜日 テントひろばの朝は静かだ。10時ごろ着くと西東京市からいらしたご夫婦がRさんと話しこんでいたほかOさんがひとり座っていただけ。お二人 が帰られて、高崎から来た方、渋谷のハチ公前での選挙フェスに行く前に寄って下さったそうです。選挙フェスには若者に大人気のミュージシャンたちが参加するとのこと、若い人たちが大勢集まって投票率が上がると良いですね。午後になって犬と一緒に毎週来て座ってくださる方 たち、応援に来ましたと初めてテントを訪れた言う方たちも居て用意した椅子が満員になる。見慣れない男の人が黙ってテントの写真を撮っていたので「原発をどう思いますか?」と聞くと「中立です。でも原発がないと困るでしょう」と言 う。
そして テントに対して「こういうやり方は良くないと思う。自分の家の玄関の前に脱原発のテントを張られたらどうしますか?」と、これはチョット違う話だと思ったけれど、的確な反論が出来ないうち彼が去りそうだったので読んで下さいとテントのチラシをお渡した。ゴミ箱行きにならなかった事を願います。テント の裁判が始まってから招かれざる客は来なくなったけれど、この手の方が時々訪れる。賛否はともかく考えるきっかけになる事は良い事だと思う。もっとゆっくり話していって下さればもっと良いけれど……
3時ごろオーストラリアのシドニーからと来たという若い男性がやってきた。学生だ とのこと、日本語もかなり話せ何でも知りたいと言う。彼が来て間もなく激しい雨が降り出したので皆テントの中へ、そこで原発の事TPPの ことなどを説明、片言の英語、日本語が飛び交ってとても面白かった。彼はTPPについては良く知らなかったようだ。
私たちのつたない説明では10分 の1も 理解できたかどうだか? 彼は日 本に来て反原発のバッジをつけていたり、運動しているのが皆年寄り(?)なのにびっくりしてカルチャーショックを受けたと言う。オーストラリアではデモをしたりするのはほとんど若者だからとのこと。話の途中、外から大きな声が聞こえてきて、さては!と思ったら、奨学金制度に関するデモだった。オーストラリアの彼にはよほど珍しい光景だったらしく、カメラを持って飛び出して行ったきりなかなか戻ってこない。雨は激しくなるし、荷物を置いたまま出て行ったので迷子になったのではないかと心配 になったが、雨が小降りになるのを待って帰宅の途に、後で無事テントに戻ったことを知ってほっとする。今日も一日色々なことがありました。(1、K)
7月22日(月) 第二回 口頭弁論に参加する意思表示をして下さる方を募っています!目標500人!
テントの受付で直接参加意思表明者カードにお名前をご記入いただくか、テントひろば(070-6473-1947)までお電話下さい。(「第二回口頭弁論当日に参加希望します」とお伝え下さい) http://tmblr.co/ZtOapwpQjkjL
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