たんぽぽ舎から No.2012
- 2013年 11月 7日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2012】
2013年11月6日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.いよいよ始まるプールからの燃料移送(3)
失敗すれば3.11の再現 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.この国、おかしいんじゃないですか
山本太郎議員へのバッシングに異議あり
鍋谷郁太郎(大学教員 神奈川県在住)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/30田中三彦さんの講演
【1号機の全交流電源喪失は“いつ”どのようにして起き、
水素爆発は“どこで”どのようにして起こったか】のご案内
◆十二月(12/8)に語る平和~映像ドキュメントを見る~
上映作品『東電テレビ会議 49時間の記録』
トーク・白石 草さん(OurPlanet-TV代表)
★4.新聞・雑誌より2つ
◆燃料取り出し延期へ 安全確認に追加実証試験 福島第一4号機
(11月5日東京新聞より抜粋)
◆原発情報、隠蔽を危惧 秘密保護法案に意見書 福島県議会
(11月5日茨城新聞より抜粋)
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※11/8(金)第79回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:11月8日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。16:40頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:20官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テント
ヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.いよいよ始まるプールからの燃料移送(3)
| 失敗すれば3.11の再現
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 通常、使用済燃料の移動は再処理工場に搬出するか、汎用の貯蔵設備に輸送する時に行われてきた。4号機の移送も「手順どおりに、地震が来ない中で」行われるならば重大事故を起こす危険性は非常に小さいはずである。
しかし場所とタイミングが極めて悪い今回の移送は、厳しい作業にならざるを得ない。
段階を追って厳しい局面を想像するならば次のようになるだろう。
まず、容器に燃料を入れるには水中で釣り上げた燃料体を、そのまま所定の「バスケット」と呼ばれる収納用の仕切り板の間に入れるが、最初に吊り上げる際にプール内の瓦礫などに引っかけてしまう危険性がある。おそらく水中の視界は非常に悪いだろう。水中カメラなどを駆使すると思われるが、普段の燃料移送もベテラン作業員の鋭敏な感覚が重要だと言われるから、同じように経験豊富な熟練者を配置して行う必要がある。
バスケットに入れる燃料を間違えても危険である。おそらく事前に燃焼度などを計算し、臨界に達しないこと、あるいは隣接し合った燃料を入れないことなどをシミュレーションし、訓練を行っていると思うが、多重のチェック体制が必要な部分である。
燃料を吊り上げてからバスケットに入れるまでに大地震など不測の事態が生じる可能性もあるから、その対策も必要である。速やかに元の位置に戻すか、バスケットに入れてしまうか、瞬時の判断が事故を防ぐことにつながる。
燃料が入った後の容器密閉作業も全部水中で行わなければならない。
乾式貯蔵容器のような二重の蓋にはなっていないので、これを取り付ける際に瓦礫などの噛み込みなどがあると密封不良になってしまう。視界の悪い中で慎重に蓋を閉じボルトで固定するが難しい作業になる。
○ この作業に従事できる人員が長い時間確保できるのかが大きな問題だ。当然被曝線量が問題になる。4号機からの移送だけでも一年以上。1~3号機をも考えれば、強い放射線環境下で緊張を強いられる作業を長時間続けるのはあまりにも過酷な労働だ。図面上は燃料移送作業を行う区画は仕切りを設置して換気対象エリアとするようだ。せめて燃料移送作業の空間だけでも空調だけではなく、周辺から飛んでくるガンマ線対策に、周辺のクリーンアップも徹底して行うべきだ。
※前回の「いよいよ始まるプールからの燃料移送(2)」
(11月4日発信【TMM:No2010】)の記事に誤りがありました。
1つ目
誤:『容器はTN52と呼ばれる…』
正:『容器はNFT22Bと呼ばれる…』
2つ目
誤:『…重量は92トンである。この中に一度に52体の燃料を詰めて移送することになる。』
正:『…重量は91トンである。この中に一度に22体の燃料を詰めて移送することになる。』
お詫びして訂正いたします。
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┗■2.この国、おかしいんじゃないですか
| 山本太郎議員へのバッシングに異議あり
└──── 鍋谷郁太郎(大学教員 神奈川県在住)
「この国、おかしいんじゃないですか。山本太郎議員が福島原発事故の惨状を綴った手紙を天皇に渡しただけで、激しいバッシングを受け、挙げ句は議員辞職の声まで出てきている。不敬罪がまかり通った明治憲法下の戦前じゃあるまいし、この騒ぎは一体何だろうか。
山本議員の行為が象徴天皇制をうたった日本国憲法第1条に違反すると言うのなら、オリンピック招致に皇族を担ぎ出した安倍首相も立派に憲法違反を犯している。第20条及び第89条に明言されている政教分離の憲法原則を無視して、靖国神社を参拝する議員たちも明らかな憲法違反者である。
福島原発事故を収拾出来ず、多くの住民の生活を奪いかつ危機に晒している日本政府は、「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ことを保証した憲法第25条の生存権を著しく侵している。
さらに山本議員に対して国会で「不敬罪」というヤジが与党席から飛んだが、これは明らかに第1条に違反しているとんでもない憲法違反発言である。
もし山本議員が憲法違反を理由に議員辞職を強要されるのであれば、日本国憲法第1条、第20条、第89条そして第25条に違反する行為を平気で行っている現政府政治家や両院の議員は、同様に即座に議員を辞めてもらいたい。」
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆11/30田中三彦さんの講演
【1号機の全交流電源喪失は“いつ”どのようにして起き、
水素爆発は“どこで”どのようにして起こったか】のご案内
東電が撮影した津波襲来時の写真を分析すると、福島第一1号機は津波襲来前にすでに全交流電源喪失(SBO)に陥っていた可能性が高く、もしそうなら1号機のSBOの原因は津波ではなく別の原因を考えねばなりません。また1号機は水素爆発が起きたとされる5階水素爆発説では4階の激しい損壊状況をうまく説明できず、爆発は間違いなく最初に4階で起きています。このことは4階に設置されている非常用復水器(IC)の配管が地震の揺れで破損した可能性が高いことを意味します。
日 時:11月30日(土)14時~16時半
会 場:東京八重洲ホール201会議室(東京都中央区日本橋3-4-13)
講 師:田中三彦さん(元国会事故調委員)
参加費:500円(学生無料)
主 催:(財)大竹財団
連絡先:大竹財団 TEL 03-3272-3900 http://ohdake-foundation.org
◆十二月に語る平和~映像ドキュメントを見る~
上映作品『東電テレビ会議 49時間の記録』
トーク・白石 草さん(OurPlanet-TV代表)
と き:2013年12月8日(日)13:00~18:15(開場12:30)
ところ:鎌倉恩寵教会
JR鎌倉駅西口市役所通り直進トンネルの先約百m左
参加費:¥1000
チケット取扱い: [たらば書房 島森書店 松林堂書店 邦栄堂書店]
問合せ+予約:0467-24-0501 / 080-5544-5937
crossroadcafe_kamakura@yahoo.co.jp
主催:鎌倉・岐れ路の会
後援:鎌倉市教育委員会
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
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◆燃料取り出し延期へ 安全確認に追加実証試験 福島第一4号機
東京電力が福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しを前に、実際の燃料輸送容器を使って作業の安全性を確認する実証試験を追加し、4号機内で近く実施することが4日、関係者への取材で分かった。実証試験には準備を含めて数日かかる見込みで、早ければ8日にも始まる予定だった燃料取り出しは1~2週間延期となる見通し。
燃料取り出しに向け、クレーンを備えた4号機の建屋カバーは既に完成しているが、実証試験は行われていなかった。(後略) (11月5日東京新聞より抜粋)
◆原発情報、隠蔽を危惧 秘密保護法案に意見書 福島県議会
「原発の安全性に関わる問題や住民の安全に関する情報が『特定秘密』に指定される可能性がある」。安全保障上の情報保全徹底を掲げる特定秘密保護法案をめぐり、福島県議会は10月9日、全会一致で「慎重な対応を求める」とする首相、衆参両院議長宛ての意見書を可決した。
東京電力福島第一原発事故直後、放射性物質の拡散について十分な情報開示がなされなかったことへの不信感が根強い同県。意見書の背景には「重要な情報がまた隠されるのではないか」との危機感がある。(中略)
同県浪江町の一部の住民は、第一原発から放出された放射性物質が大量に流れて、放射線量がより高い地域に避難していたことが後から判明。国が適切に公表していれば「無用の被ばく」を防げたはずだという住民たちの怒りは今も収まっていない。
意見書は、こうした経験を踏まえ「国民の生命と財産を守るために有益な情報が、公共の安全と秩序維持の目的のために特定秘密の対象に指定される可能性は極めて高い」と強い懸念を示した上で「重要なのは徹底した情報公開を推進すること」と強調している。(後略) (11月5日茨城新聞より抜粋)
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