テント日誌6月22日…梅雨の谷間の涼しく爽やかなテント
- 2014年 6月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1016日 商業用原発停止277日
梅雨の谷間の涼しく爽やかなテント
夜中から降り続く雨でちょっと涼しく、数日続いた暑さから逃れられホッと一息。当番のMさんやKさんが現れて泊まり開けの人たちが安心して帰られた。
暫らくして休日に時々座ってくださる群馬の人が今日は車で来たのでと水の入ったダンボールを抱えてやってきた。嬉しいカンパだ。
彼は九州玄海町町長選挙のことを心配していた。
なぜなら立候補予定者が二人とも原発推進でしかも交付金をどう使うかが争点になっていると。7月29日告示で8月3日投票だとか、原発反対の人を立てなくては駄目だろうと言う。おっしゃるとおりだけれど、私たちに何が出来るだろう!
相変わらずテントは臨時交番状態で道を聞かれることが多い。最近は虎ノ門ヒルズはどっちですかと良く聞かれる。珍し物好きがいるのでしょうね。
昼過ぎ雨が小降りになったので傘をさして座っていると、警官が来て右翼の街宣が大挙してくるのでテントの中に入っているようにと指示された。仕方なくテントで鹿児島に行ったKさんから交流会の話など聞いてじっとしていたが、なかなかやって来ない。第2テントで函館市大間原発裁判の報告会打ち合わせをしていると大音響が聞こえてきた。何台くらい来たのか判らないが、短時間で通り過ぎテントに実害は無く良かった。
夕方雨が上がり薄日が差してきた頃、Hさん、Sさんが来たので私とTさんはテントを去った。
(I・K)
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雨があがって爽やかな日曜の夜。
ワインとフランスパンとゆで卵と差入れでイチエフ事故論議。
Fさんは、3号機で核爆発が起こったことを強調し、そのことをひた隠しにする当局とそのことを認めない人たちへの失望感を隠さない。もし核爆発ならば、軽水炉の安全性を全面的に見直さないといけない。それを避けるために「原子力ムラ」がイチエフ事故原因究明をしない、地震による配管破断の追及と同様に。報告書案待ちで半年間も中断している「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」では3号機核爆発について確認されたのであろうか。
一眠りして目覚めると経産省、外務省、農水省などどこも真っ暗、交差点から十個以上も見える地下鉄入口の電気だけが明るい。それでも、財務省の前だけは数台のタクシーが客待ちしている。だんだん明るくなってきて早い夜明け、湿度も低く爽やかだ。沢山の雀もピーピー鳴いている。日比谷公園も緑が深く赤のハイビスカス(?)が映える。早朝出勤のビル掃除のおばさんたちの「おはようさん、がんばってね。」が元気をくれる。
テント開設千日を過ぎたが、週に一度の泊当番はそのうちの7分の1はここに半日以上滞在している。ということは140日以上だ。平日だけ霞ヶ関のビル内で仕事をしている人たちと比べても、我々とどちらが霞ヶ関の住人と言えるか分からないかも。そういえば、地下鉄やコンビニや食いもの屋さんがとても親切で、今やいいご近所さんだ。脱原発を実現してテントをたためる日が待ち遠しい。 (K.M)
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