次期沖縄知事は「辺野古埋め立て承認を撤回」する人でなければいけない:市民団体、野党の知事選候補者選考委員会に要望
- 2014年 7月 12日
- 時代をみる
- 「ピースフィロソフィー」城間えり子辺野古埋め立て反対
7月11日、「憲法9条・メッセージ・プロジェクト沖縄」のメンバーが、11月の知事選に向けての県政野党5団体の候補者選考委員会座長の社民党の新里米吉氏に以下の要望書を渡し、その後記者会見でその趣旨を説明した。当日、QAB(琉球朝日放送)とOTV(沖縄TV)で報道されたという。
「県知事候補となる人は前知事の辺野古埋め立て承認の撤回をする人でなければならない」という点をふくめ、一人でも多くの人に読んでもらいたい重要な要望書であると思い、許可をもらってここに掲載する。@PeacePhilosophy
沖縄県知事選挙候補者選考にあたっての要望
知事選候補者選考委員会御中
来る沖縄県知事選に向け、貴委員会が、平和と民主主義を貫く候補者の選考にご尽力されていることに対し、心から敬意を表します。
私たちは一市民として、微力ながら、憲法9条を守り、憲法が掲げる崇高な理念を身近な暮らしに活かしていこうという目的で、県内各地で憲法学習会の輪を広げるために活動しているメンバーです。
今、辺野古新基地建設や立憲主義を根底から覆す、集団的自衛権行使の閣議決定強行等、沖縄をはじめ日本が重大な歴史的岐路に立たされています。その中で、来る知事選挙は私たち県民にとって、この沖縄ひいては、日本の在り方・行方を大きく左右する重要な選挙であると認識しています。いうまでもなく、地方自治・首長選挙は、主権者にとって大切な意思表示の機会です。その機会を捉え、私たち市民一人ひとりが声を上げ、自主・自立の行動を示すことがきわめて肝要であると考えています。
そこで、私たちは以下のことを市民の切なる願いとして要望いたします。
記
貴委員会が知事選の候補者に求めている「建白書」の実現と「沖縄県知事に臨む基本姿勢」の内容については、賛同し支持いたします。その上で、さらに下記の4点を候補者選考の基準として考慮し、政策に反映させていただくことを望みます。
1、普天間飛行場移設・辺野古新基地建設・高江ヘリパッド建設について
(1)今後いかなる事態(政府の強行姿勢等)においても、辺野古新基地建設の反対を貫く。
(2)知事就任の際には、「辺野古沖埋め立て承認」を撤回する。
(3) 現在進行中の高江ヘリパッド建設を即時中止する。
2、憲法9条・集団的自衛権行使容認について
(1)憲法9条の改定には、明文、解釈いずれにも明確に反対する。
(2)憲法9条を空洞化させる集団的自衛権行使に明確に反対する。
3、自衛隊配備増強について
宮古・八重山をはじめとする沖縄への自衛隊配備強化に反対する。
4、米軍基地の縮小・日米地位協定見直しについて
(1)普天間基地のみならず、嘉手納基地など、沖縄をアメリカの前線基地にする米軍
基地の縮小・撤去を目指す。
(2)沖縄における構造的差別・人権に鑑み、基地被害の元凶の日米地位協定を抜本的に
見直す。
以上要望いたします。
尚、私たちは今後とも草の根のネットワークを広げながら、力を合わせてまいりたいと思っています。よろしくお願いいたします。
2014年7月11日 憲法9条・メッセージ・プロジェクト沖縄
知事選挙を考える有志一同 (代表 城間えり子)
こちらもご覧ください。
沖縄「100人委員会」による、知事選に向けての声明
http://peacephilosophy.blogspot.ca/2014/05/blog-post_3.html
初出:「ピースフィロソフィー」2014.7.12より許可を得て転載
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