日本における社会主義建国論(その3)アベノミクスとメディア独占支配への抵抗のための承前
- 2014年 8月 31日
- 交流の広場
- 武田明
日本資本主義の失敗と教訓:「遅すぎた革命」「失われた20年」の延長としてのアベノミクスでは財政再建は出来ない!
沈黙する国民の独裁社会拒否無意思である新サボタージュ行動としての自殺・少子化・反社会性。
消費税増税は失策。
成長戦略と言う「資本主義の亡霊」VS「共産主義の亡霊」再革命党宣言
池上彰氏的にアベノミクス自民党長期独裁の失敗と教訓を先取りしなくてはなりません。
それでなくてはこのまま失われたまま日本崩壊へと導かれていくだけでありついては、「景気回復」の最後の手段としての「戦争」へとなだれ込んでいくだけの破滅がこの国に待っているだけだからです。
3-1言葉狩りの問題
「ネットなんか見ていると「左翼」って悪の代名詞みたいな使われ方ですけど。」(『新しい左翼入門』あとがきP251)
「小泉元首相や竹中さんが「左翼」だったり、反米が「左翼」だったり、ホリエモンが「左翼」だったり、なんだかよくわからなくなってきています。ともかく自分の気にいらない人を罵倒する言葉になっているということだけはよくわかります。」(同P252)
日本語の通じない社会が現出していることが伺えます。
それは、日本には真の意味での大学も教育機関も不在であると言うこと、長らく無政府主義状態のままに、階級と階層のみが形成されてきた空洞帝国主義としての支配だけがあったと言うことです。
それがなんだかわからない憲法一条の天皇象徴支配のままの温存に代表されているこの国の無責任無政府主義支配の実態であり昭和史から平成年間まで続いている国民の立場でもあり「遅すぎた革命」「失われた生涯年間」の実態です。
既に無責任無政府主義状態が続いている中でアソシエーションを左翼としてもそれは何ら意味をなさないトートロジーをここでも繰り返しているに過ぎません。
だから、「ちきゅう座」においても、意見を調整して、対話する事が出来ない。
内ゲバが怖くて会話も対話も出来ない状況が支配的でありパーソナルな世界、『二十億光年の孤独』の中に閉じ込められている孤独な人々の群れがあるだけです。
3-2一強多弱のアベノミクスの現状
民主党政権が崩壊して、国民の政治離れ、無関心が助長されました。
寧ろ、自民党長期独裁政権を応援して、崩壊を早めた方が、もし日本がなくなったとしてもその方が、世界へ、人類への新しい教訓として良いものが残されるのではないかと言う考え方もあります。
自民党長期独裁状況は、官僚政治の傀儡であり、首相は、誰でも良い。
形だけの議論、安倍から石破、派閥政治でも大臣ポストのたらいまわしでも何でもよい。
ただ、国民はこの政治に何ら期待しなくなったのは事実です。
もうここには文化も政治もなくなったとみることも出来ます。
否、政治不在であっても人間と文化だけは微かにでも萌芽させなくてはならない。
3-3人間復興(ルネッサンス)としての社会主義=共産主義の亡霊の再革命党宣言
時事も交えて語る方がわかりやすいでしょう。
8月30日(土) ”アベノミライ”と私たちの未来 8.30車座トーク のご案内
http://chikyuza.net/archives/46929
雨宮処凛さんも出演していた「朝まで生テレビ」なのですが、池上彰氏の番組から比べるといつもながら酷いと言える内容のメディア独占の悪例を示すような内容だったように思います。
視聴者無視、それぞれの自己顕示欲だけの独占を行うのが番組の趣旨だったように思えます。
テレビ朝日には、もう少し良心的な番組つくりを期待したいところですが、ちきゅう座とインターネット改革の方が現在は優先順位が高いようにも思えます。
少ない書き手、読者層の中ですが、足元から変えていく努力を怠らない様にしていきましょう。
現在の元凶は、資本中心主義機械中心主義社会としての人間をないがしろにしてきた社会である事です。
それ故に、非正規、正規社員の対立があり、かつてはルンペンプロレタリアートとプロレタリアートの差異があったのと同じ位置づけでしょう。
何も歴史的に、19世紀からも20世紀からも成長していません。
自殺奨励世界である事は、『教育格差絶望社会』から
自殺
http://finalrich.com/sos/sos-victim-suicide.html
《それは負け組が絶望すればするほど、勝ち組にとって都合がいいということです。
なぜそのようなことが言えるのか、これは勝ち組が負け組の下克上を恐れているからです。
勝ち組にとっては自分が蹴落とされるかもしれませんので、負け組にはがんばってほしくありません。
そのため今、社会を作っている勝ち組は負け組が絶望し、成り上がりを目指さない環境を意図的に作っているのです。
このような社会になれば、負け組は絶望し成り上がりを諦めるので、勝ち組は安泰になります。
そのような社会を今、作っている最中なのです。だから今政府は、本腰を入れて格差社会是正や自殺予防を行わないのです。
すべては今の勝ち組が安泰し、負け組が絶望する社会を作るためです。》
政府も警察も期待できないのです。
何もしないままにストーカー殺人事件も後をたたないのが時事的に語られているとおりにもあります。
多分、今の社会は、人間に復讐したい抹殺したい、もしくは、人間性=社会主義革命を恐れるだけの独占資本の独り歩きを守りたいとする少数支配者の独裁者が復讐を敢行している世界なのでしょう。
こちらの視点は、既に(その1にて)紹介済みでもありますが、教育現場においても企業のリストラ現場においても人間の可能性を問うのではなく、軍靴にあわない人材は、退学に追い込む、そして、退社に追い込むのが社会的いじめ、差別、偏見偏狭奨励実態として行われてきたものでありついては自殺に追い込んできた日本の社会の実態であったことがあります。
2014年度の衝撃として、STAP細胞問題にて笹井芳樹氏52歳、ロビン・ウィリアムズ氏63歳も自殺を選択しています。どんな形であってもぎりぎりにでも生きて真実へと近づきたいとさせない目標喪失が現在の「失われた年間」の実態であるのでしょう。
自治を形成しなくてはなりません。ちきゅう座を拠点として生活=私有財産防衛の人間の場の雛型を示すことによって、政党に対して、そして、共同体の雛型としての思想、「言葉狩り」の無政府状況をまずは、改革していく事です。
人材こそが、中心に据えなくてはならない事が、社会主義、共産主義の主張する社会であり、資本中心主義に対抗するものであることが
明確にされていかねばなりません。
3-4メディア独占に対抗するちきゅう座改革の可能性とインターネット戦略について
松尾匡のページ
植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/
今回は、次回のための承前として助走を語ってみました。
(画像)図解雑学マルクス経済学
「マルクスの立場は自由主義の徹底だ
と言うと、これまでのマルクス信者も批判者もみんな驚きますが、でもそうなのです。」(図解雑学マルクス経済学P38)
「かつては、レーニンが生きていた頃はスターリンのような残酷なことはなかったと思われていましたが、ソ連崩壊後の秘密文書公開で、レーニンの残酷な大量殺人指令がたくさん暴露されています。」(同P20)
時代の持つ残酷さを問いながら、レーニン主義の表層と現在についても再研究を必要とされているのですが、学も崩壊して久しく何も進んでこなかった「失われた20年間」がここにもあそこにもあるように思います。
一人ではすべてが出来ないからこそ、協働、共同体が必要なのですが、それぞれの独裁状況が、阻んできたのがこれまでの解体状況、瓦解状況だったようにも思います。
画像版をどうぞ。
http://revolutio.exblog.jp/21065162/
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