12月21日講演$忘年会「秘密保護法時代に読む『大本営記者日記』
- 2014年 12月 14日
- 催し物案内
- 林克明<日本ビジュアル・ジャーナリスト協会>
2014年12月10日、ついに特定秘密保護法が施行されました。これまでも大本営発表を続けてきた大マスコミの状況が一層悪くなることが予測されます。
フリーランス表現者43人が提起した「秘密保護法違憲東京訴訟」の原告のひとりであるジャーナリストの上出義樹(かみで・よしき)氏は、第二次大戦中の翼賛報道と現代のマスメディアとの比較を研究しています。
1942(昭和17)年に海軍詰記者が著した『大本営記者日記』を下敷きに、当時の大本営と記者たちの関係や実態などを語ってもらい、現在のメディアを考えます。
強圧的な報道弾圧・言論弾圧に加え、排他的な記者クラブ制度を中心にした自己規制という日本のメディアの“特異体質”について解説します。
問題の「~記者日記」に本の執筆者はこう書いています。
「……やはり超えてはならぬ線は超えたくなかった。面白いものを書く事よりも、作戦上不利なことは書かないことの方が限りなく尊い時代であることを私とても知っている。
念うところは第一線で生死を超えて報道に当たっている先輩同僚と等しく、私も与えられた場所で、可能な範囲で私の本文を尽くし、この記念すべき大本営生活を忠実にえがきたいということだけである」
今の記者も「政策上不利なことは書かないことの方が限りなく尊い時代」ということなのでしょう。
こんなことを当日は話していただきます。講演は50分でその後に忘年会に入ります。
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●日時:2014年12月21日(日) 12時半開場 12時50分開始
講演会:12時55分~13時45分 忘年会:14時~15時50分
●場所:後楽園内「涵徳亭 広間」
tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13045046/dtlmap/
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access030.html
東京都 文京区 後楽 1-6-6
●交通:東京メトロ「後楽園」駅から400メートル
JRほか「飯田橋」駅から7分
●参加費:3000円
●申し込み先:kusanomi@notnet.jp
締切: 12月14日までに上記メールアドレスに氏名と忘年会参加の旨を書いて送信お願いします。
※今回の講演は申し込み制になりますのでご注意ください。
(講演会のみの参加をご希望の方はお問い合わせください)
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なお、草の実アカデミーでは、東京選挙区の立候補者に秘密保護法についてアンケートを実施しました。http://kusanomi.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post.html
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