HOWS講座(1月10日)反ファシズム戦争勝利70周年にあたって ―映画を観て討論する にご参加を!
- 2014年 12月 18日
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ソ連作品『ニュルンベルク裁判―人民の裁き』
(1946年ロマン・カルメン監督・62分)
上映と講演・討論
●講演=ニュルンベルクと東京のあいだ
―反戦・反ファシズムと〈植民地犯罪〉の交錯
●講師=前田 朗(東京造形大学教授)
●日時:2015年1月10日(土)13時~16時30分
●会場:東京都文京区本郷3-38-10さかえビル2階 小川町企画内
本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール (HOWS)ホール
●参加費:1500円(学生1000円)
●E‐mail:hows@dream.ocn.ne.jp
映画『ニュルンベルク裁判―人民の裁き』のプロローグはつぎの言葉ではじまる。
これは1946年制作の ニュルンベルク裁判の記録である
世界はヒトラー政権とナチズムに判決を下した
軍国主義が再び台頭した 今こそ思い出せ
報復主義者 戦争挑発者よ ニュルンベルクを忘れるな!
2015年は第2次世界大戦が終結し反ファシズム戦争が勝利して70周年に当たる。新春第1回は、映画と講演を通じて、第2次大戦の性格を社会主義ソ連邦の参戦によって、反ファシズム民主主義擁護の闘いへと導いた戦後の歴史の出発点を振り返る。
ニュルンベルクと東京に設置された国際軍事法廷が不十分ながら解明した戦争犯罪の実態は、今日世界各地、とりわけ敗戦国日本で進行している「歴史修正主義」の目論見が、いかに歴史を偽り、第二次世界大戦で世界の労働者人民が獲得した自由と権利とを奪い去るものであるか考えたい。
【映画解説】(DVD掲載から)
第2次世界大戦終結後、ナチ指導者たちは戦争責任者として起訴され、1945年11月20日ドイツ南部のニュルンベルク国際軍事裁判が開廷された。レニ・リーフェンシュタール監督が『意思の勝利』(35年ドイツ)に描いた通り34年に第6回ナチ党大会が開かれ、権力の確立を誇示した地である。判決は46年10月1日に下され、ゲーリング以下12名に死刑が宣告された。ただし、その中でボルマンは当時逃走中のため欠席裁判であり、ゲーリングは判決後服毒自殺していたため、実際に絞首刑を執行されたのは10名。また、2名が終身刑、4名が禁固刑、3名が無罪になった。ヒトラーとゲッペルスはベルリン陥落直前に自殺している。
この裁判の検察陣はアメリカ、イギリス、フランス、ソヴィエトだけで構成されたため、結局は敗者に対する勝者の報復にすぎぬとも評される。最初は反ナチ派ドイツ人も判事に加わる案があったが、アメリカが拒否した。ニュルンベルク裁判は45年5月3日から開かれた極東国際軍事裁判(東京裁判)にも大きく影響している。
◎監督・脚本・撮影:ロマン・カルメン
(1906―1978年)
ウクライナ南部のオデッサの生れ。1930年代に頭角を現した記録映画作家。スペイン内戦において11か月間反ファシスト軍と行動を共に取材した『スペイン』(1939年)、日本軍国主義の侵略とたたかう中国へ飛び、中国の抗日闘争を取材し中国共産党の根拠地延安に入ることにも成功した。ニュース映画シリーズ『戦う中国』(1938~39年)はその結実。ソヴィエト映画人としてのかれの活動は、著名な記録映画作家ヨリス・イヴェンスのスペインや中国における活躍に匹敵するものである。その他の作品に『巨大なる進撃の記録 大祖国戦争』(1965年)などがある。
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