たんぽぽ舎から TMM:No2570
- 2015年 8月 24日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2570】
2015年8月24日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.川内原発1号機・起動10日目で海水漏れ
復水器細管の損傷か 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.灼熱のゲート前で怒りの座り込み行動
8/8~11川内原発再稼働阻止・現地行動報告 沼倉 潤 (たんぽぽ舎)
★3.9/10裁判応援バスツアー参加者の募集 脱被ばく実現ネット
★4.新聞より
◆原発被災者支援縮小へ 国 意見公募 形だけ?
規制庁お墨付き 反対拒む準備着々
住民に寄り添う 自治体 独自予算で、検査費助成
水差す東電、賠償支払わず
(8月24日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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※8/29(土)学習会にご参加を!
核問題「テーマ別世界社会フォーラム2016に向けて」連続学習会第2回
「原発を止めるアジアの人々」
日 時:8月29日(土)18:30から21:00
講 師:佐藤大介さん(ノーニュークスアジアフォーラム)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
主 催:反核世界社会フォーラム2016日本準備会
参加費:500円
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※9/3(木)学習会にご参加を!
「安全保障法制の何が問題なのか-歴史認識、安全保障環境、
軍事をめぐる利権、核兵器の潜在的保有力としての原発」
講 師:吉沢弘志さん (市民ネットワーク千葉県政策調査室スタッフ、
「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」代表)
日 時:9月3日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.川内原発1号機・起動10日目で海水漏れ
| 復水器細管の損傷か
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
◯ 川内原発は原子炉起動後10日目でタービン直下の復水器にある冷却用海水細管の
損傷により、復水器内部に海水が浸入する事故を起こし、出力上昇操作を中止した。
しかし75%の出力は維持しており、運転を止めたわけではない。
25日に予定していた100%出力運転は延期されたが、使用前検査は続いている。
九州電力は「運転継続に支障はない」としている。また、三系統あるうち漏えいし
た一系統の復水器を解列して、詳細に点検した結果、5本の細管に損傷が見つかった
と24日に発表した。しかし、それが全てという保証はない。
復水器は、3系統ある二次系統の蒸気発生器から蒸気を送り、それぞれが繋がった
3台の低圧タービンを回し、海水により冷やされて給水ポンプにより蒸気発生器に戻
される。その復水器は3つに分かれているが、それがさらに2つずつの「水室」に分
割されている。一つの水室に13,000本、全部で78,000本余りある細管の中から、穴
の開いた配管を特定し、栓をして海水の流れを遮断した後に、出力上昇を再開するこ
とになっている。
9月上旬と予定されている営業運転も遅れる可能性があるだろう。つまり「再稼働」
を「使用前検査の合格証交付」とするならば、未だ再稼働していないということだ。
再稼働前に、もう壊れたわけだ。
◯損傷箇所
報道によると20日午後2時19分に、復水ポンプの出口付近で導電率の異常を示
す警報が鳴った。復水器に漏れ出たとみられる海水はイオン交換樹脂を使った脱塩装
置で除去する設計であるから、安全上の問題はないとしているが、塩分が二次系に回
ることを完全に阻止することは出来ない。
二次系とはいえ、蒸気発生器の細管外側に塩素が到達することになるので、二次系
の環境が悪化する。応力腐食割れのリスクを高める。
また、復水器の破損箇所が急激に広がると、海水が大量に漏れ込む可能性もある。
そうなれば二次系の大規模汚染になるので、結局止めることになる。
◯復水器と二次系
冷却系統が一次系と二次系に分かれている加圧水型軽水炉では、復水器とそれに
繋がれている二次冷却系統は放射性物質が「流れない」とされているので、一次系の
ような「高基準の安全性」は要求されていない。そのため大きな損傷の可能性があっ
ても原子炉停止をしない事が多い。2004年8月に美浜原発3号機で発生した冷却材の
配管破断事故では11人もの死傷者を出したが、運転中に定期検査の準備作業が行われ
ていたため大勢の作業員が140度の熱水が流れる冷却配管の真下で作業をしていたた
め大惨事になった。この配管は、運転時から一度も検査されていなかった。
沸騰水型軽水炉は、復水器に繋がる系統は原子炉を通る一次冷却系統なので、海水
が侵入すれば直ちに原子炉に達する。そのため炉心損傷に繋がる恐れがある。また、
海水管が大きく破損して逆流すると放射性物質の拡散事故になる。
◯過去の事故例
浜岡原発5号機で2011年5月14日に当時の菅直人首相の要請で原子炉停止作業
を行っているうち、復水器内部の細管に付けられていた蓋が外れて飛び、細管を多数
破壊した。その結果400トンもの海水が系統内に入った。原子炉にも相当量(中電は
5トンとしているが明確な根拠はない)が侵入し、原子炉圧力容器を含む多くの部材
を腐食させた。
今でも5号機が再稼働の申請が出来ない理由である。
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┗■2.灼熱のゲート前で怒りの座り込み行動
| 8/8~11川内原発再稼働阻止・現地行動報告
└──── 沼倉 潤 (たんぽぽ舎)
◎桜島は怒っている!避難計画も火山対策もないまま
川内原発1号機、11日に再起動
8月10日、九州電力は、川内原発1号機の制御棒を抜き原子炉を起動する日を当
初の予定から一日順延し、8月「11日」とすることを発表。4年以上も稼働していな
い原子炉を「起動」させた。これは現政権による暴挙である。
原子力規制委員会は九電に対し、再稼働まぎわになってようやく高経年化(老朽化)
対策についての補正書を求め、書類だけでそれを「合格」とした。8月に入り、規制庁
前や九電東京支店前でも連日抗議行動が行われ、国会周辺では「戦争法案」に反対す
るみなさんに、原発再稼働と戦争法案は一体であり、総がかり行動としても取り組ん
でもらうよう、川内原発再稼働の問題点のチラシなどを配布した。
◎首都圏から109名、全国のみなさんのカンパ基金で現地行動に参加
海外からのカンパとメッセージも
こうした活動の中で、鎌田慧さんら10名の呼びかけ人と超党派の国会議員が賛
同人として呼びかけた「原発現地へ行く会(川内原発へ行く基金)」が急きょ発足し、
800万円を超えるカンパ資金のもと109名が現地行動に参加するため、8日と9日、
2陣に分かれ出発した。
◎原発ま近の久見崎海岸に2000人以上結集
猛暑に耐え、集会・デモをやりきる
久見崎海岸には40を超えるテントが張られ、8日の昼過ぎから「ウェル亀ロック
フェスティバル」が県当局の妨害を跳ね除け開催された。歌と映像とスピーチで訴え
られた川内原発再稼働阻止の想いは、美しい夕日と夜空の澄みきった星の光に照らし
出された。
9日(日)の「抗議集会」は2000人以上の人が海岸をうめつくし、集会後、原発ゲート
前に通じる炎天下の3号線を警備当局の規制と暑さに対抗しながら、デモと抗議行動を
集会参加者全員でやりきった。
翌10日(月)は早朝からゲート前で抗議行動が開始された。九電は4日から一次冷却
系の水の温度と圧力を上げる昇温・昇圧工程を開始し、再起動の行程は予定通り進ん
でいたはずであるが、規制委が最終検査を10日終日かけて行うとの理由でこの日の再
起動は順延となった。
ゲート前に集まった400名は抗議の意思表示を表明し、菅直人氏、鎌田慧氏をはじ
め、全国原発現地の皆さんなど次から次と「再稼働許さず」の発言が続き、集会は一
日中続けられた。
10日夜からは、久見崎テントの仲間たちがゲート前に夜を徹しての座り込みを貫徹。
翌11日も早朝からの行動。
◎11日早朝、5台の車で正門封鎖、鉄柵前で座り込む仲間と連携し、
再稼働作業員、資材の入構を阻む
朝6時すぎ、警備当局の検問をかいくぐった5台の車がゲート前に突如現れ、正
門を封鎖した。同時に座り込んでいた仲間はチェーンを体に巻き付け、体を張って車
部隊と連携する行動が実行された。この行動により、当日、原発構内で作業につく作業
員は川内港より原発の専用港に船で入構する事態になり、10時30分、制御棒が抜かれ、
核分裂が始まった。その瞬間、私たちは怒りのシュプレヒコールを上げた。
◎高まる現地住民の事故への不安
10月2号機の再稼働阻止に向け、私たちの闘いは続く
首都圏から駆けつけた私たちは、11日はやむなく帰路についたが、地元の皆さん
は午後から薩摩川内市役所まえに集まり、申し入れ抗議行動を行った。市役所側は住
民らの入室を拒む対応を行っていることからしても、今後起こりえる重大事態につい
て責任ある対応はなしえないであろう。
私たちの闘いは再稼働を阻止できなかったことに関しては、多くの総括論議が求め
られている。しかし、現地の人々は、原子炉が動き出した瞬間から、四六時中、原発
事故の恐怖にさらされた生活を強いられる。逃げ場が無い。電力消費地に暮らす私た
ちはこれらの重い現実を受け止め、次なる闘いを開始しなければならない。
新規制基準では重大事故を未然に防ぐ事故対応のマニュアルさえ矛盾だらけ、軽微
な事故が操作ミス(認識不足)で過酷事故になる様相は福島原発事故以前の体制とな
んら変わっていない。むしろ責任の所在をめぐっては、「無責任体制」が露わになって
いると誰もが気づいている。
いま一度、福井地裁判決(2014年5月)による、電力を販売する経済活動より命の
問題が優先されるという命題を受け止め、一人ひとりが自分の言葉と行動とアイディ
アで再稼働阻止を訴えよう。
(「再稼働阻止全国ネットワーク」のHPより、許可を得て転載)
(「再稼働阻止全国ネットワーク」のHPはリニューアルされています、
ぜひ、ご参照下さい。 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ )
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┗■3.9/10裁判応援バスツアー参加者の募集
└──── 脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)
「子ども脱被ばく裁判」の第2回目裁判(弁論)が福島地方裁判所で9月10日に行
われます。この裁判に合わせて、応援の福島往復バスツアーを実施します。
———————行程———————–
07:50 新宿駅西口・スバルビル前集合(バスまで徒歩移動)
08:00 新宿から出発(バスの停車位置は当日まで分かりません)
12:00 福島駅到着希望時間
(駅前でのチラシ・風船配布と福島警察署前交差点までの小パレード)
12:35 福島警察署前交差点からバス乗車
12:45 市民会館着
—–イベント参加——
12:55~13:10 出発式
13:30~14:20 地裁前リレートーク
14:30~ 傍聴券配(定員オバーで抽選の可能性があります)
14:45~ 入廷 (非傍聴者は裁判所・市役所周辺での小パレードを予定)
16:30~ 市民会館で記者会見
17:20 バス乗車
21:20 新宿駅着(予定)
————————-
実施日:9月10日(木)
参加費:3000円(傷害保険代を含みます)
募集人数:25名
締切り:9月8日まで(ただし、定員になりしだい締切ります)
申込み方法:以下のアドレスに申込みのメールをお送りください。
—————メールには以下を記載ください————–
・メールの件名欄 (以下のようにお書きください)
【参加申込】9.10バスツアー
・メールの本文欄 (以下のようにお書きください)
9月10日の福島往復バスツアーに参加します。
氏 名、郵便番号、住所、生年月日、携帯電話番号
——————————————————-
(上記の個人情報はバスの障害保険の登録と当日のバス乗車の確認に使用しますが、
他の目的には使用いたしません)
申込みを受けましたら、折り返しの返信メールを致しますが、2,3日以内に返信が
ない場合は、以下に問合せください。
主催:脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)
<http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2015/08/910.html>
090-8494-3856(バスツアー担当)
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┗■4.新聞より
└────
◆原発被災者支援縮小へ 国 意見公募 形だけ?
規制庁お墨付き 反対拒む準備着々
住民に寄り添う 自治体 独自予算で、検査費助成
水差す東電、賠償支払わず
東京電力福島第一原発事故で被災した人たちを幅広く支援する理念を定めた
「子ども・被災者支援法」。今月末にも、この法に基づく基本方針改定の閣議決定が
あるが、理念に逆行する形で、今後の支援縮小が盛り込まれそうな状況だ。意見公
募(パブリックコメント)では1000件超の声が寄せられたが、覆らないのか。住民
が頼りにする地元自治体も声を上げるが…。 (後略)
(8月24日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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