たんぽぽ舎から TMM:No2625
- 2015年 10月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2625】
2015年10月29日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.金曜官邸前・国会前に通う鳥居さんからのお手紙、小高地区のボランティアにて。
福島とこの官邸前を結ぶ人、のお一人。
10月23日第169回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.テント日誌10月28日(水)経産省前テントひろば1509日
10月26日(判決当日)の様子から (I・K)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆自主避難者を切り捨てることは「正義」を切り捨てること
(連続学習会第4回)10月31日(土)
★4.新聞より3つ
◆ 伊方原発再稼働 審査、避難…まだ多難 (10月27日産経新聞より抜粋)
◆核と人類 パグウォッシュ会議を前に 抑止より脅威を語ろう
(10月29日東京新聞「社説」より)
◆ 伊方原子炉停止間に合わぬ恐れ
高知大岡村教授地震リスク指摘 大洲で講演会
(10月19日愛媛新聞より抜粋)
━━━━━━━
※【フィルター付きベント】も【免震棟】も【コアキャッチャー】も
【十分な避難計画】も【火山対策】もない川内原発、今すぐ止めろ!
10/30(金)首相官邸前抗議-第170回
日 時:10月30日(金)18:30-20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
━━━━━━━
※11月4日(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.第16回九州電力川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議
日時:11月4日(水)17時30分より18時30分
場所:九州電力東京支社(JR有楽町駅前電気ビルヂング前)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
2.第26回東京電力本店合同抗議行動
東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!原発再稼働は日本を滅
ぼす
日時:11月4日(水)19時より20時
場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
━━━━━━━
┏┓
┗■1.金曜官邸前・国会前に通う鳥居さんからのお手紙、小高地区のボランティアに
て。
| 福島とこの官邸前を結ぶ人、のお一人。
| 10月23日第169回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
└────にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
久しぶりに、鳥居さんからお手紙をいただきました。福島へボランティアへ行かれた
とか、帰還に関しては、色んな意見が有るけど、故郷に帰りたいという思いは私も凄く
わかる。帰ると決断した人も、帰らないと決断した人も、故郷への思いは同じはず。東
京電力、政府、その他この人災に加担したものは、真正面からこの人達と向き合いなさ
い。と、にしざきは、言いたいです。
小高地区ボランティアに行くべきか、行かざるべきか(国会前に通う、鳥居)
○政治家の家
福島県南相馬市原町区に「政治家の家」という大きな看板のある家がある。南相馬が
安全だと言う政治家にぜひここに住んでほしいと、地元のアーティストが2013年3月
15日にオープンしたという。近くにはおいしそうな柿の実がたわわになっていた。政
治家よ、この柿をもいで食べてみるがいい。5km先の海で魚を釣って食べたらいい。
コントロールされているとのたまう福島原発近くのこの空気を吸って生活してみればい
い。安全ならば心おだやかに生活できるはずだ。そんな想いで「政治家の家」を建てた
のだろうか、しかしまだだれも訪れていないらしい。
○小高区へのボランティア
「福島原発事故後、他県へ避難していましたが、大病になり死を覚悟していました。
しかし、本日皆様に家具の片付け、ごみ出しから、壁、ガラス窓まできれいにしていた
だき、この家で生きていこうと、希望が湧きました。」家主が言うと奥様も何度も何度
も頭を深く下げ、涙を流していた。この時やっと「来て良かった」と思えた私である。
ここは南相馬市小高区。来年4月から避難解除になる所。
小高区での帰還者住宅片付けボランティアに行くべきか、行かないべきか迷ったあげく、
10月の三連休に行ってきた。迷った理由は(1)私は福島原発事故が終息していない現時
点での避難解除には反対である。小高区でのボランティアは政府の片棒をかつぐことに
なってしまうのではないか。(2)除染の仕方・フレコンバックの行方等への疑問。緑の
多いこの地区で宅地だけ除染しても効果は一時でしかないと思われる。(3)
私は年寄りとは言え、放射能はこわい。以上3点であった。が、一回行って泊まってみ
ようと実行した。誘われた夫は私より迷いが深く「作業で着た服は全部捨ててくる」
と言っていた。
さて当日、福島駅から南相馬原町行のバスに乗車、山をいくつか越える車中から、除
染作業中の幟が多数見えた。大木が密集している小高い丘の道路に面した部分を除染と
称して刈り上げるように斜めに草と土を削り取った箇所が続いていた。道路の側、5m位
だけ除染しても、すぐ横の大木の下には草や枯葉がびっしりなのに、効果があるのだろ
うか。畑や田、庭に積まれた、多数のフレコンバックもどこへ持っていくのやら。除染
ではなく移染ですね。
小高区ボランティアセンターでの注意事項の中で、ボランティア保険には放射能被害
への補償はないと言われ、被曝してもだれも助けてくれないと知った。同所に来ていた
20代の女性に聞くと「放射能は気になるけど、現地の線量を明示してあるので、許容
範囲とおもっている」との事だった。ちなみに彼女は国家前反原発集会に参加した事が
あるという。
依頼先の住宅は地震や津波の被害はみあたらない。ご主人が言っていたように「福島
原発事故さえなければ」何事もなく、暮らし続けられた家である。立派な一軒家が並ぶ
住宅街。今は無人の住宅街だが、4月には人の声が、足音が響くのだろうか。
当日お会いした方のように、小高に帰りたい人がいるならば、その手伝いをするのは
、私の心情に合っている部分もある。疑問や迷いが解けた訳ではない。
宿泊先の原町からボランティア先の小高への道を何往復かして、相馬野馬追祭りのメイ
ン会場。帯の様に植えられたコスモス、もぐ人の無いたわわの柿、そして政治家の家。
等を見ながら、政府の片棒などかつぎたくないけれど、また来たいなあと、つぶやく私。
┏┓
┗■2.テント日誌10月28日(水)経産省前テントひろば1509日
| 10月26日(判決当日)の様子から
└──── (I・K)
日曜日と打って変わって風もなく暖かい天気の中、運命は如何にと今日の日程を印刷
して12時ごろテントに行く。
テントにはもうぼつぼつと人が集まり始めていた。しばらくぶりに見る顔もあり皆の
緊張が感じられた。
メディアも何人か来て写真を写していた。
先日浜岡から届いたみかんを皆さんにお配りする。みかんは甘くてとても美味しかっ
た。
1時半にOさんが今日の予定などアナウンスして横断幕を持ち、そろって高裁へと向
かった。
○高裁前で20分ほどアピール。
まず被告2人から、続いて福島の黒田さん・亀屋さん・横浜のからの方・浜岡訴訟団
の方・たんぽぽ舎の柳田さん・川内原発のそばの久見崎テントのF さん・原発資料
情報室の伴さんなどの話があり、傍聴券の抽選に向かった。
200人以上の参加で外れた方が多かった。
判決の日なので傍聴できなかった方達にも高裁前で待っていて頂く。
今日は他の裁判もあったので人が多く傍聴券を頂いて法廷に入るまでに時間がかかっ
た。やっと法廷に入ったら、テレビ撮影が2分ありその間待たされた。
待っている2分って長いなあと思う。判決は何秒だったろうか?
●裁判長は
主文
1)本件控訴をいずれも棄却する。
2)控訴費用は控訴人らの負担とする。
とだけ言ってさっさと引っ込んでしまった。
理由を言え!不当判決だ!と色々声が上がっていたが、私は報告会の準備のため急い
で退出した。外には大勢の人が判決を待っていた。そして抗議行動をした。
後から判ったことだが、30人以上の人たちが法廷に1時間半も残って抗議の声を上
げていたそうだ。最終的に裁判長の命令でごぼう抜きにされたとのことお疲れ様でし
た。
高裁前行動・報告会のこと三輪さんが録画して下さったのでご覧下さい。
今日の予定を配るのに私がもたもたしていたので神戸のMさんが手伝って下さり助か
りました。
報告会には予想を超える人がいらしてくださって入れなかった方たち、本当に申し訳
ありませんでした。
テントを大事に思ってくださる方がこんなにたくさんいらっしゃるのに司法に通じな
かったのは本当に残念です。
https://www.youtube.com/watch?v=O9Z9P1IU58A
報告会の後、6時半から経産省前で原発反対の声を上げた。
91歳のTさんはテント前で座り込んで居て夜の抗議行動まで参加して下さった。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆自主避難者を切り捨てることは「正義」を切り捨てること(連続学習会第4回)
福島原発事故にともなう被ばくと汚染被害は収束していません。避難者は11万人、
自主避難者も3万人といわれています。しかし、国と福島県は、2017年に、自主避難
者への支援の打ち切りを決定しました。除染が進み、線量も低下したことがその理由と
されています。
今回の学習会では、自主避難の当事者の方たちから、現状報告にとどまらず、裁判の
経緯もふまえて、そもそもの「避難の権利」とは何なのかについても、お話をうかがい
ます。
☆ 講師
○中手聖一さん(原発事故子ども・被災者支援法市民会議代表世話人)
○長谷川克己さん(福島原発告訴団原告、子ども脱被ばく裁判原告)
日時: 10月31日(土) 18時30分
場所:スペースたんぽぽ 参加費 800円
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル
JR水道橋駅下車、会場TEL: 03-3238-9035
問い合せ:070-5553-5495(小倉)
★主催:反核世界社会フォーラム2016日本準備会(仮)
http://www.nonukesocialforum.org
共催:上智大学グローバルコンサーン研究所
┏┓
┗■4.新聞より3つ
└────
◆ 伊方原発再稼働 審査、避難…まだ多難
四国電力伊方原発3号機(愛媛県)が26日、地元の同意を得たが、再稼働までには
いくつものハードルがある。原子力規制委員会の審査がまだ終わっておらず、事故が起
きた場合の住民の避難計画の実効性も高める必要があり、年明け以降、再稼働がいつに
なるかは見通せない。
伊方は7月、原発の新規制基準の審査に合格した。現在、機器や設備の詳細な設計を
確認する「工事計画認可」と、運転管理体制を定めた「保安規定変更認可」の審査を実
施中。(中略)
さらに認可後には、規制委の検査官が機器や設備を現場で確認する「使用前検査」が
待つ。(中略)
事故時の避難計画については、国の原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)が今月6
日、「具体的かつ合理的だ」として了承した。原発の防災対策の範囲となる半径30キ
ロ圏には愛媛、山口両県8市町の約12万4千人が住む。
課題は、伊方原発が東西約40キロの細長い佐田岬半島の付け根にあり、事故が起き
た場合、先端部の住民約5千人がどのように避難したらよいかだ。地元の伊方町の担
当者は「地震などで陸路が使えない場合、船で大分県に向かう」と説明するが、しけ
で船が出せない場合はどうするかなど、住民の不安が残っている。
11月上旬には、この避難計画に沿って実際の防災訓練が行われる。放射線被曝(ひば
く)から免れるための防護施設の設置も進んでおり、国や町などは、再稼働までに課題
をクリアするよう急いでいる。
(10月27日産経新聞より抜粋)
◆核と人類 パグウォッシュ会議を前に 抑止より脅威を語ろう
被爆者の平均年齢は80歳を超えたが、核廃絶の歩みは進まない。世界にはいま約一
万六千発の核兵器が配備され、米国とロシアが90%以上を保有する。五月、国連本部
での核拡散防止条約(NPT)再検討会議は最終文書を採択できず、決裂して閉幕した。
オバマ米大統領は2009年、「核兵器のない世界の実現」を訴え、翌年には米ロ両国が
配備する戦略核兵器を約30%削減する条約に調印した。しかし、ウクライナ問題をめぐ
る対立などで、軍縮交渉は行き詰まった。プーチン大統領は戦術核の有効性を示唆する
発言さえしている。中国も配備数を明らかにしないままだ。
不拡散では、イランの核活動を大幅に制限する合意が実現したが、北朝鮮はNPT体
制を否定し公然と核開発を続ける。
保有国側は核兵器があるからこそ大規模な戦争はできない、という抑止論を変えよう
とはしない。まず核実験や核物質生産を禁止するなど、段階的な軍縮が現実的だと主張
する。一方で国際社会では近年、「使用された場合、壊滅的な結果をもたらす」現実を
重視する考えが広がる。
万が一、核攻撃が行われたら、一帯は放射能で汚染され、医療チームや消防、軍隊さ
えも救助活動ができない。それほど非人道的な兵器は造ってはならず、持つべきでもな
いという考えだ。100を超す国々が核兵器を禁止する条約の制定に賛同している。
日本は安全保障を米国の「核の傘」に頼っているため、核兵器の法的禁止には距離を
置いている。だが、唯一の被爆国である以上、政府は核の抑止力より脅威をもっと語る
べきではないか。非人道性をめぐる国際的な議論に、積極的に関与する努力が求められ
る。
広島市で来年4月、主要国首脳会議(サミット)の外相会合が開催される。参加国、
とりわけ核保有国である米英仏の外相は被爆地を訪問し、軍縮への取り組みを明確に発
信するよう望む。
核問題への取り組みは政府だけでは進まない。反核運動は日本原水爆被害者団体協議
会(被団協)を中心に、政党、労組、宗教団体、生協など消費者団体、非政府組織(N
GO)と幅広い組織が担ってきた。学者や医師、法律家も積極的に発言した。
思想や信条を超え、各国の組織とも手を結び、核廃絶を若い世代に引き継ぎたい。
(山本勇二)
(10月29日東京新聞「社説」より)
◆ 伊方原子炉停止間に合わぬ恐れ
高知大岡村教授地震リスク指摘 大洲で講演会
高知大総合研究センターの岡村真特任教授(地震地質学)が18日、大洲市東大洲野市
総合福祉センターで講演し、四国電力伊方原発(伊方町)の地震リスクや南海トラフ巨
大地震への備えについて解説した。
敷地前面に中央構造線断層帯がある伊方原発に関し、震源が近くなる恐れを指摘し
「原発は(原子炉を)『止める』『冷やす』(放射性物質を)『閉じ込める』が大切。東日
本大震災で福島第一原発震源から離れており『止める』までは成功したが、伊方は『止
める』が間に合わない恐れがある」と懸念を示した。
南海トラフ巨大地震については四国のほぼ全域が想定震源域であることから「直下か
ら来ると考えるべきだ」と強調。「揺れに上下動が加わり建物に重大な影響を及ぼす。
川が流れる大洲平野部は地盤が軟弱で震度7になる」と訴えた。(後略)
(10月19日愛媛新聞より抜粋)
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及
び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。
予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「新着記事」を
ご参照下さい。
◆メールマガジンをお送りします
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
発信しています。
ご希望の方は、件名を「メルマガ受信希望」としてご自身のEメールアド
レスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを送ってください。
違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの元と
なりますのでやめて下さい。登録できしだい発信致します。
たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/ Eメール nonukes@tanpoposya.net
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。