テント日誌2月11日…目白(メジロ)がきた/建国記念日(?)って
- 2016年 2月 13日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1615日
今日は初めて目白(メジロ)がきた
昨日テントから時々来て下さるSさんと原子力規制委員会のある六本木ファーストビルまで徒歩で往復した。
水曜行動に参加するためだった。以前時々道に迷ったけれど、今日で自信がついた。冷たい風が吹き荒れて寒かったけれど、一時間にわたって抗議の声を上げ続けた。
それにひきかえ今日は風もなく助かった。
11時すぎ木曜日にいつも来て下さるOさんが地下鉄降りてやっと今日が祭日だと気がついたとやってきた。
今日は「建国記念日」右翼がやってくるのではと心配した男性数人が来てくれた。
11時頃から桜田門の方へと何台かの街宣車が静かに通った。
その後、テントに罵詈雑言をあびせて通る車も何台かいたが、3時半に私がテントを去るまでは何事も無く良かった。
テント前には相変わらず鳩や雀が餌をねだりに来るが、最近ではムクドリまでやってくる。そして時々ハクセキレイの姿も見る。
今日ははじめて目白(メジロ)が来た。
テント前の植え込みにやってきたのをS’さんが教えてくれた。
残念ながらすぐ飛び去ってしまったけれど、
信号待ちしていた女性、テントを興味深そうに見ていた。
Kさんが声を掛けたら長いこと熱心に彼の話を聞いていた。何を話したのだろう? 彼女が去る前にチラシをお渡ししたら、「福島であんな事故があったのに再稼働するなんて信じられない」「皆どう思っているのだろう」とおっしゃる。
最近の議員の発言のことなどで、議員になる前はもっと違ったと思うけど、議員になると変わってしまうのだろうか?とも、テントの歴史などお話した後、1000万人署名なさったか尋ねたら、まだと言うので説明してお願い した。
説得力がないので集められないと言うので、家族の分だけでも書いて送ってくださいと頼む。
今までのんびり暮らしてきたのに最近では隣の人まで用心する状態と嘆いていた。一億総活躍ではなく、一億総不信・一億総ノイローゼになりかねませんね。
最後に自分は仕事で忙しくリタイアした人に任せて済みません。
チラシを読んで勉強しますと言って去って行った。
彼女が去った後、脱原発を願いながらはっきり声を出せない人もいるのではと考えた。そして皆に考えてもらうにはどうすればいいのだろうと。今日のテントには頼りになる男性陣が居たので安心してテントを去った。(I・K)
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建国記念日(?)って何なのだ
建国記念って何なのだ。右翼の街宣車が走り回る。連想にしては我ながら貧困だと思うが、残念ながらこんなところが普通なのだろうか。罵詈雑言を浴びせて行くだけの街宣車のことでテントのことが気になって、時々右翼の街宣車のことを考えるが、彼らも軍服を着るのや軍歌を流すのを止めらどうだろうか。せっかく、街頭まで出てきて宣伝活動をやっているのならもう少し人に聞いてもらえる工夫をしたらどうか。そんなことを考えるような面々はいないのか。
建国記念日というよりは紀元節とでも言った方がまだよかったのかと思う。紀元は2600年と歌われたのは太平洋戦争直前の1940年(昭和15年)のことだが誰がこれを憶えているのだろうか。ファシズムについて教育するにはファシズムのことを教えた方がいいと言ったのは丸山眞男をだが、愚かな建国記念日のことを教えるには戦前―戦中のことを教えた方がいいのではないか、と思う。紀元節なんて言い出したのは明治5年のことで、明治新政府が神武天皇即位の日として設定したものである。神武天皇の実在も疑われており、史実として信用の置けるものではない。これはもはや常識だが、これを戦争中は国威掲揚のために大々的に使ったもので、紀元は2600年という歌はその象徴だった。
現在、建国記念日といっても誰も振り向きも考えもしない。安倍晋三や彼の取り巻き連中、いうなら歴史修正主義者たちは戦後にGHQが紀元節を廃止したから、国民の関心が薄れたといいたいのだろうが、これはお門違いである。もともと、明治新政府が王政復古にちなんで神武天皇即位を捏造し、建国記念日(紀元節)を作りだしたことに無理があったのだ。これは天武期に形成された、日本的なもの(日本という称号)や天皇的なものを日本の古来のものとしたことに間違いがあったのだ、神話を歴史的事実にしたということもあるが、これは日本人の歴史と乖離することだったのだ。日本人の歴史とは日本列島の住民(地域住民)が生活の様式として生み生み出し育んできた文化、いうなら文化の歴史である。それは高々、千数百年の歴史(時間)しか持たない天武期形成の日本的なものを、それよりはるかに長い歴史(時間)を持つ日本列島の住民の文化の代表にしてしまったことにある。明治新政府(近代官僚)にはそれしか思いつかなかった、あるいは王政復古に都合がよかったかもしれないが、そんなものは続性をもたなかったのである。紀元節が廃止されようがされまいが、その空虚さは明瞭になったのであって、三島由紀夫が腹を切ろうが関係ないことだったのだ。
日本列島の地域住民が生活様式として生み出した文化、それを愛し、また、それに癒されることはある。縄文文化一つ取り上げれば、明瞭だがこの日本列島の住民の文化の豊饒さと長い歴史を知る。僕らはその日々の中で日本の文化の奥深さと歴史をしる。テントに座りながら風に吹かれながら、季節観と分かちがたくあった日本人の美や感覚にこころが延びる。僕らの想像力はいろいろところに延びるが、その中で日本列島の住民の文化が僕の身体にあることをしらされる。これは過去のことでなく、未来への希望でもある。そんな中で、日本文化の一つとして国家の起源を探索したいと思うし、それを記念してもいいと思う。それは日本列島の住民の共同的なものの誕生として。
しかし、それは、ほぼ天武期に形成されたとされる、国家の概念や像(つまりは天皇制国家や天皇の国家、通俗てきには日本的なもの)のことではない。天皇制、あるいは天皇の国家などはたかが、千数百年の時間と歴史しか持たないものだ。こんなもので日本国家や日本的なものが代表されるのはとんでもない話だ。そのおかしさが敗戦で露呈しただけである。日本的なものを国家やそれに随伴する右翼が独占してきたから、複雑になっただけである。かつて「日本する」という言葉が流行った。日本列島の住民が生活様式として生み出した文化を知り、受け継ぐことだが、これには明治国家が広めた日本的なるものを疑わねばならない。それは前提的なことである。その皮膜が破られてこそ、「日本する」ことは可能になる。
繰り返しになるが、明治国家が天皇制や天皇を王政復古のもとに担ぎ出したときに、設定された紀元節、それを戦時中に誇大化して宣伝したもの、そんなものは日本列島の地域住民の文化、あるいは文化としての国家記念とはなんの関係もないのだ。戦後に紀元節という言葉が人々から潮でも引くように忘れ去られたのは必然である。人々に歴史的な記憶として残らなかったのは当然である。
日本列島の地域住民が生み出した文化とその歴史は、多様で豊富なものである。生命の起源に及ぶ生き生きとしたものだ。僕らは日本列島の地域住民が生み出し、遺してきた文化を愛する。それは明治以降に国家(官僚)や右翼が独占してきた日本的なものとはちがうのだ。右翼の街宣車が流す言葉や歌の空虚さはその象徴だろう。それにしても官僚街なのに目につくのは右翼の街宣車ぐらいだったのはどういうことか。時代に敏感な官僚たちはこういう動きをどこか苦々しく思っているのであろうか(?)(三上治)
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週金曜日は5時から経産省前抗議行動(テントひろば主催)
官邸前抗議行動(6時毎30分から)もあり
再稼動状勢と3・11巡る方針など
★3.11経産省→東電包囲(3・115周年行動)
★2/14(日)安倍政権NO!0214大行進in渋谷13:00~代々木公園ケヤキ並木/12:00現地集合
★2/19金曜経産省抗議終了後18:00→第2議員会館前 総がかり行動
★3/2(水)ひだんれん全国集会14:00~日比谷野音/12:30テント集合
★3/5(土)13:00脱被ばく実現ネット・新宿アルタ前デモ/現地12:00集合
★郡山金曜行動連帯②(城田)2/26(金)~27(土)
福島原発事故緊急会議 連続シンポジウム第10回
福島第1原発事故から5年
切り捨てられるフクシマの今
そして加速する原発再稼働
■講演:武藤類子
(福島原発告訴団団長)
*伊方、高浜についての報告もあります。
■2016年2月14日(日)
13時15分開場、13時30分開始
■資料代:500円
■場所:スペースたんぽぽ
千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
■主催:福島原発事故緊急会議
090-1705-1297(国富)
電力会社抗議が大事な時期
2月20(土)・21(日)高浜へバスで行こう
関西の人々と共に高浜町で「アメーバ行動・ミニデモ」
柳田 真 (たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
● 原発再稼働の小さくない嵐が来つつある。5年前の東電福島第一原発大惨事がまるでなかったかのように、九州電力(川内原発)、関西電力(高浜原発)、四国電力(伊方原発)が再稼働をすすめている。いったん再稼働してしまえば、約束していた免震重要棟の建設すら信義違反して造らない(資金ケチリ)という九州電力その他ズラリの悪質さ。
これで公益企業というからあきれる。今や電力会社(本店・支社)への抗議行動・市民の声を届けることが特に大事な時期になったと思う。
● 1月24,27日の2回の関西行動(大型バス、JRで参加)、東京支社抗議行動に続いて、関西電力高浜原発4号機の再稼働(2月下旬)に反対して、2月20日(土)・21日(日)福井県高浜町へ大型バスで行く計画が「再稼働阻止全国ネットワーク」ですすめられて、今、参加者を募集中です。
ぜひ、一度は原発の現場へ参加しよう。
国会抗議もいいけれど、原発を実際に動かす電力会社、原発のスイッチを押す電力会社(本店・支社)と原発現場への抗議が今は大切な時期だ。
● 関西の人々と共に、これまで成果をあげてきた「アメーバ行動」を、みんなで高浜町でやります。
※「アメーバ行動」の意味(京都・木原壮林さん)
(高浜町の例):まちの集落から集落へ、すみからすみまで各人が創意工夫したいでたちで、まちをめぐり歩いて脱原発の声(と心)を浸透させるミニデモの略称(愛称)
・申し込み:先着順45名 (定員になり次第、締め切ります)
申し込み・電話 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797
▼氏名、連絡方法、生年月日(国内旅行保険加入)の3つをお知らせ下さい。
費用:9000円[バス代5000円+宿泊代(朝食付4000円)]
『原発現地へ行く会』から1人1万円の援助を受けます。
日程:20日(土)8時、新宿発
20日夜 宿泊(民宿) 21日(日)21時、新宿着
呼びかけ:「再稼働阻止全国ネットワーク」(問合せ先:070-6650-5549)
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